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ケツバットを自ら振って打たれる芸人が見られるのは、ひなあいだけ。

今週も『日向坂で会いましょう』おもしろかったですね。

今週はメンバーを1軍と3軍に仕分け、さまざまな競技を1対1で対戦する企画【目指せ一軍入り!THE タイマン】。前回の放送でもあったように、今回も若林さんは不在である。

彼女たちを1軍と3軍を分けたのは、学生時代にニーハイソックスを愛用していたかどうか。今回はそのニーハイソックスをかけての対決となる。…にしても対立のシンボルにしてはあまりにささやかだろう。どういう設定なんだ。

というか、今回はずーっと雰囲気がふわふわしていた。メンバーも春日さんも。つねに70~60点でゆらゆらするような、おもしろいんだけど波がない、バランスが悪そうなのに倒れない建物のような不安定さというか。でもこんな感じで、おじさんとアイドルがキャッキャする番組、わたしは好きだ

『日向坂で会いましょう』の直前に放送している櫻坂46の冠番組『そこ曲がったら、櫻坂?(以下、そこさく)』では、オアシズの大久保佳代子さんをゲストに招いてバラエティのいろはを学ぶ企画。欅坂46で一世を風靡したけれどバラエティはダメダメだった彼女たちが改名を機に心機一転、これから頑張ろっていこうとできないながらも奮闘する姿に、おもわず見入ってしまった。それを受け止めるMC席におわす3名が頼もしすぎて、大賢者に見えた。

いろはを学ぶんだけど、どこか失敗しちゃう。そして、視聴者であるわたしたちはやきもきしながらも、その努力を応援する。坂道3番組のなかで、いまいちばんアイドル番組らしい番組だとおもう。今週のひなあいにはそんなそこさくに似た雰囲気をわたしは感じた。

これまでアイドルらしからぬバラエティへの前のめりさで武勲を挙げてきた日向坂46が、ここにきて何をしたらいいのかわからずにドギマギしてるように感じた。とても初々しいというか。いつもいる人がいないことが気になっている様子。しかし、春日さんがなにもできなかったとは言いたくない。それもそうだ、今回の春日さんはあまりにも仕事が多すぎた。MCに、進行に、審判に、過重労働にもほどがある。台本を1人二役でこなしたり、進行しつつケツバットを自ら振って叩かれるという荒業は春日さんだからそこ成立した奇跡だろう。

場が荒れたときにこそヒーローが誕生したりするものだけど、今回対決企画ということで、それも難しそうな気はしている。しかし、ひなあいには編集スタッフという超絶優秀なサイドキックがいたことをわたしたちは忘れていた

ひなあいの編集といえば、日向坂46とやオードリーの出演番組などの関連項目から引用し、わかるひとにはわかるテロップの作成そしてその速度、範囲でもわたしたちを楽しませてくれていた。4月からはdTVチャンネルにてネット配信が開始、うってかわって万人受けいれられるように飾り付けを施していた。

そんな編集スタッフたちが日向坂46と春日さんのピンチに駆けつけた。戦極MCバトルの対戦カードや二つ名、ほかにもいろんな箇所で手が込んだ装飾が施されていた。もちろんこれまでも細かい引用はたくさんあったものの、今週の編集はなんか違ったんだよな。なにが違うかはわからなかったが、なんだか興奮したことは確か。

今企画は3週ぶちぬきとあらかじめアナウンスされているので、あと2週。春日さんの労働っぷりと番組の様子がどう変化していくのか、注目していきたい。

おしまい。



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