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泡だつ足で彼女は『日向坂で会いましょう』に食らいつく

今回も『日向坂で会いましょう』おもしろかったですね。

全国的に記録的な猛暑に見舞われた8月、【メンバーバラバラ大作戦!軍団対抗真夏の大運動会!!】にて春日の激走など熱戦が繰り広げられ、東村芽依が率いる東村男前軍団が優勝をし、幕を閉じた。実はこのとき、優勝した東村男前軍団には「なんでも欲しい物を番組からプレゼント」というご褒美が贈呈されており、軍団長は「宮崎にまた行きたい」と希望していた。

今回は履行されたご褒美ロケの模様をモニタリングするともに、そのロケで起きた出来事でクイズをする【軍団対抗運動会優勝記念!東村男前軍団ご褒美ロケin宮崎】を行った。ロケを見ながらクイズをするオーソドックスな番組形式は長い放送歴の中で意外にも初めてで、まだまだこの番組で出来ることがたくさんあるのだなと再確認した次第だ。

すこしだが、今回の放送を見ていて正直ガッカリだとおもってしまったところがいくつかある。

ロケの雰囲気も終始のんびりしていて深夜観るにちょうどいい温度感だったけど、メリハリも起伏もあまりなかったのでいまいち刺激が足りなかった。『日向坂で会いましょう』が刺激的である必要はないけれど、『日向坂で会いましょう』を見てるからにはもう少し何かが起きる感が欲しかったところだったなとおもう。

しかしこれはわたしがひなあいに刺激を求めてるがゆえの些細な個人的問題であるのだが、一番ガッカリしてしまったのは動物園に行ったときのVTRで「チンパンジーが雑巾がけに代わる面白ファンサービスは?」というクイズが出た時のことだった。

いうなればこれはモノボケである。これまでひなあいはクイズのテイで数々の大喜利を出題してきた。このクイズはこれまでの経験を踏まえて、高みを目指そうと一段階上へとステップアップした課題であり、モノボケという形式、問題文に”面白”と記載してあるという点をみても着手しづらい高難度のお題であった

すると、明らかに手こずりそうで敗色濃厚なお題に直面した日向坂メンバーが見るからに怖気づいてしまった。様子を見かねた若林さんが挑戦を促したりサポートをするほどに、テレビで観測する以上に現場の空気は重たかったのだろう。

ウシ女バトルで無鉄砲だった君たちはどこへ行ってしまったんだ。ヒットキャンペーン優勝記念のご褒美ツアーはみんなでわけわかんない格好も、ワンちゃんと一緒にモノボケしたりしたじゃないか。

こういうのは流れが大事で、初手に怖気ずくと空気が硬くなってしまうことはよくわかるが、何も思いついてなくともとりあえずグッズを手に取ってみることなく、モノボケする人を後ろでもじもじと消極的にしてる彼女たちを見たときに、わたしはすこしだけガッカリしてしまった。当たって砕ける日向坂メンバーがわたしは見たい。

しかし、あの重苦しい空気の中で、流れに逆らおうと立ちつづけようとした人物がいた。清水理央だ。

わたしから見て、清水理央はそこまで目立った存在ではなかった。だがしかし、この土壇場で礫を受ける覚悟を決めて立ち上がった姿はとても素晴らしかった。彼女は危険地域を背負った自陣でこそ誠実な胆力を発揮するタイプなのかもしれない。

若林さんが「根性あるな」とつぶやいてたのを考えると、もしかしたら放送されてた以上に彼女は挑戦を繰り返していたのかもしれない。そうでなくとも、あのウケにくい状況のなかで思い切ってモノボケに挑戦していた。もちろん平尾帆夏や松田好花らも積極的に参加していた。しかし、わたしに印象を与えたのは清水理央だった。彼女が持つ強さは何かを成すのではなく、決して折れないことであるのかもしれない。彼女が今日負った傷痕がいつか勲章となる日は必ず来る、そう思える光景だった。

来週は【2023年を締めくくれ!真夜中の懺悔大会!】が開催されるとのこと。前回カス神様の間違いによって荒れに荒れたあの企画。年内最後となる放送がどんな様相を呈するのか、とても楽しみだ。

おしまい。



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