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ひなあいバンドのとんでもないジャムセッション。

今週も『日向坂で会いましょう』おもしろかったですね。

今週はメンバーが日々の生活で大切にしているマイルールをVTRで紹介するわたしのマイルール企画。番組フォーマットをまるまる『さんま御殿』から拝借していてサイコーだった。座る配置もどこかそれっぽくみえてくる。

なにはともあれまずは、可愛かったですねぇ。アイドル番組らしい企画がすくないと自省からはじまったこの企画。アイドルの素顔を知れるというのはどうしてもこころをくすぐられてしまう。休みの日に私服姿のあの子をみつけたようなレア感というか。昨今のアイドルの切り売りにはやりすぎじゃないかと疑問符をもちつつも、やっぱり気になってしまうのはオタクごころというものか。ストレートに可愛いもんだからとつぜん大喜利ふられて戸惑う表情やスベってしょんぼりする姿など、目を皿にして砂金を探す作業ともおさらば。差し出されたインゴッドをただただありがたく頂戴した。

そのなかでも今回とくに際立っていたのはメンバーの会話。VTRをみてコメントしたり、そのテーマについてトークしたり、内容単体でそこまでおもしろいことがあったかと言われればそうでもなかったと思う。それでもおもしろいと思わせつづけたミソあったと感じた。

以前noteでそのことを書いたことがあるけどそのときよりもさらにパワーアップして、パスワークがすごく早く、みじかいセンテンスで会話が連鎖的に展開される。さながらジャムセッションのよう。
ナイツ塙さんが『言い訳-関東芸人はなぜM-1で勝てないのか-』で「オードリーはジャズ」とたとえていたのを思い出し、どうしてか笑ってしまった。

人間は育っていく過程で気持ちよくなる言葉のリズムというものが養われていく。ラップミュージックや七五調、三三七拍子など気持ちのいいテンポを人は感覚的に理解している。そこをくすぐるからひとは笑ってしまうのだ。個人的に会話における”間”というリズムはたのしさにおいてはすごく重要で、”間”さえよければ言葉のセンスなんて1ミリも必要ないとさえ思っている。「なんでやねん」がツッコミのお手本として共通認識があるはそのいち例。

20人でも発言がかち合わない呼吸の読み方、トークを簡潔にまとめる力、トークに関連した引き出しを開ける瞬発力、どれをとっても素晴らしかった(編集のちからと言われてしまえばそれまでだけど)。

これらの間の良さはふだんのダンスレッスンが生かされているのではないだろうか。同じ曲とダンスをレッスンし、大所帯で踊ることによるめくるめくフォーメーションや立ち位置の変化をブラッシュアップしていく作業。わたしもラグビーをやっていたとき、目視なしで人間の位置をだいたい把握できていたのでなんとなく感覚はわかる。そういったひとの機微を察するちからが彼女たちのアイドルレッスンで培われ、ともに時間を過ごすことで共有されているのではないだろうか。あくまで仮説で一例でだけど。

これをもとに考えてみると、バラエティタレントとして活躍している方たちのリズムを読むちからは相当な実力なんじゃないかと思えてきた。
やっとテレビに出られた新人アイドルやタレントのトークにもどかしさを感じていたのは、もしかしたらリズムが悪かったのかもしれない。
そんなことを今週日向坂メンバーから感じた。

そして番組をつくる立場のスタッフさんも、ソーシャルを保ったままスムーズな会話を実現するために、メンバーの座る位置もこだわっていたんじゃないかと思う。

以前ラジオで「アクリル板があるから声を張らないとMCの人に届かない」というのを聞いたことがある。それだけアクリル板は障壁になる。現に日向坂メンバーは胸元にピンマイクをつけて収録に臨んでいる。それを避けるためにアクリル板のない正面で会話できるように、しゃべることに慣れているひとと苦手なひとを散らしたんじゃないかとおもう配置だった。

なんてったって機嫌がいいですよ。推しのまなふぃこと高瀬愛奈さんがたくさん映ったからね。今週1週間はノリノリで日々過ごすことができそうだ。

おしまい。

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