見出し画像

Mリーグ2023-24 9月21日 NAGA解析/KONAMI麻雀格闘倶楽部、伊達朱里紗プロ・滝沢和典プロ2連勝!

2023年9月21日、Mリーグ2023-24・3日目です。本日はKONAMI麻雀格闘倶楽部が初めての試合を迎えましたが、第1試合の伊達朱里紗プロ、第2試合の滝沢和典プロと2連勝を飾り、格闘倶楽部が暫定首位に立ちました。

その2人の麻雀はどうだったのか?また本日が今シーズンの初試合となる選手のシーズンへの入り方は問題なかったか?そのあたりをNAGAで振り返って参りましょう。

過去試合の記事についてはクリエイターページをご参照ください。


第1試合

出場者

東家:伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
南家:日向藍子(渋谷ABEMAS)
西家:内川幸太郎(KADOKAWAサクラナイツ)
北家:鈴木たろう(赤坂ドリブンズ)

NAGAデータ

伊達朱里紗

日向藍子

内川幸太郎

鈴木たろう

NAGA類似度とは?

NAGA類似度(以下、NAGA度と呼称)とは麻雀AI「NAGA」の評価値です。NAGAは麻雀の牌譜を解析し、AIの判断・自身の打牌との差違を表示してくれます。

NAGAと打牌が一致していた場合は一致率の割合が上がり、NAGAの打牌候補にない打牌をした場合は悪手率が上がります。これらが総合されNAGA度を算出されます。つまりNAGA度が高ければ、AIに近い打牌が打てているということです。

MリーグはNAGAが主戦場とするネット麻雀とルールも環境も違うため、一概にNAGA度が高ければ良い選手というわけではありませんが、選手の実力を測る一つの要素にはなるでしょう。

気になったNAGAの指摘

東1局1本場:伊達朱里紗

伊達プロはここから8p切りを選択。NAGAは素直に浮き牌の1p切りですが、ドラが2p+123の三色もあるので1p残しもありますね。ただその場合でもNAGAの第2打牌候補である8sを切るべきでは…とは思います。

この局、伊達プロはこの残した1pにくっつけて三色にしてアガりきっていたので、そのあたりは流石でした。

東1局1本場:内川幸太郎

下家のたろうプロがマンズのホンイツらしき仕掛けを入れている局面。ここで内川プロは2m切りとしました。ここで何を切るかはたろうプロがどのくらいテンパイしていると読むか、によるでしょう。

まだテンパイではないと読めばNAGAの言うように9m切りですし、テンパイと思えば内川プロのようにイーシャンテンは一応維持できる2mになりそうです。NAGAの打牌候補である9m切りだと放銃だったので、ここは人読みの勝利といったところ。


東1局1本場:日向藍子

日向プロがテンパイを入れた局面。選択肢としては1p切りリーチ・1p切りダマ・5p切りリーチ…といったところでしょうか。

日向プロは1p切りのダマを選択。さすがにドラ待ちのリーチはキツいし、かといってカン4pも自身が1枚使っていて残り3枚。一応ダマにしておいてあとから変化するパターンもあります。

ただNAGAは5p切りのリーチを推奨。フラットな状況の先制リーチはとりあえず打っとけ、ということでしょうか。実際、リーチを打っていたら局面はがらっと変わっていました。日向プロはこういった愚形リーチをあまり打たない印象ですが、もう少しバランスを変えた方がいいのかもしれません。


東1局2本場:内川幸太郎

内川プロは下家から出た発をスルー。NAGAは発ポンを強く推奨しています。この手は南もトイツで、発を鳴かないとアガりが難しくなるケースが増えます。

昨年までの内川プロはこういう発を鳴いて、サクッとアガりに向かうイメージでしたが…今期は少し打ち方のバランスを変えてきたのでしょうか。とはいえ今回はさすがに発を鳴いた方がやや得な印象です。


東2局:伊達朱里紗

伊達プロはここから3m切り。これはいくらなんでも先切りが過ぎるのではないでしょうか…。マンズ周りで変化すればもっといい形に受けられる可能性があります。

3mを切るというのは数牌のところを456の三色一本に相当絞っていますが、自身がトップ目ですしもっと柔軟に手組できるように打った方がいいのではないでしょうか。安全牌も白2枚で十分ですし、3m先切りは損が大きいように感じます。

ここから先は

4,068字 / 27画像
この記事のみ ¥ 130
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?