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Mリーグ2023-24 10月24日 NAGA解析/サクラナイツ・岡田紗佳プロが連投で2着・トップの活躍!

2023年10月24日、Mリーグ2023-24・22日目です。本日は赤坂ドリブンズ・渋谷ABEMAS・KADOKAWAサクラナイツ・チーム雷電の4チームが対戦。

第1試合、序盤は渡辺プロがマンガンをアガってリードしますが、東3局1本場に瀬戸熊プロがハネ満をツモって一気にトップ目に。

さらに南2局で渡辺プロは瀬戸熊プロとのめくり合いに負け12000放銃。南3局1本場で松本プロにハネ満を放銃し、渡辺プロは今期初のラス。最終盤、岡田プロが連続でアガって瀬戸熊プロを猛追しますが、最後は逃げ切ってトップを獲得しました。

第2試合、サクラナイツは岡田プロが連投。岡田プロが東2局にハネ満をツモってリードしますが、そこに多井プロが迫り2人のトップ争いに。最後は南場の親番で2600オールをツモった岡田プロがオーラスも仕掛けてアガりきり、2着・トップと素晴らしい連投となりました。

連投の岡田プロ、そこと競り合った瀬戸熊プロ・多井プロの内容などNAGAと共に振り返っていきましょう。

過去試合の記事についてはクリエイターページをご参照ください。


第1試合

出場者

東家:瀬戸熊直樹(TEAM雷電)
南家:渡辺太(赤坂ドリブンズ)
西家:松本吉弘(渋谷ABEMAS)
北家:岡田紗佳(KADOKAWAサクラナイツ)

NAGAデータ

瀬戸熊直樹

渡辺太

松本吉弘

岡田紗佳

NAGA類似度とは?

NAGA類似度(以下、NAGA度と呼称)とは麻雀AI「NAGA」の評価値です。NAGAは麻雀の牌譜を解析し、AIの判断・自身の打牌との差違を表示してくれます。

NAGAと打牌が一致していた場合は一致率の割合が上がり、NAGAの打牌候補にない打牌をした場合は悪手率が上がります。これらが総合されNAGA度を算出されます。つまりNAGA度が高ければ、AIに近い打牌が打てているということです。

MリーグはNAGAが主戦場とするネット麻雀とルールも環境も違うため、一概にNAGA度が高ければ良い選手というわけではありませんが、選手の実力を測る一つの要素にはなるでしょう。

気になったNAGAの指摘

NAGAのタイプ・ニシキの意見を参考に試合を振り返ります。NAGAの他タイプなどとは意見が異なる場合もありますので、あくまで一意見としてご覧ください。

東1局:岡田紗佳

岡田プロはここから西切り。当然、牌理だけを考えれば4s切りですが、渡辺プロの仕掛けをかなり警戒してのことでしょう。渡辺プロは9sトイツ落とし→4pトイツ落とし→赤5m切りで何かはよく分からないけど、手は相当進んでそうですからね。

対して自身の手牌はピンフのみのイーシャンテン。赤5pとか引けば勝負になるのでまだ4sを勝負していったほうが多少いいと思いますが、4s切りも十分理解できます。

追記:東1局の終盤について岡田プロがポスト。

NAGAはそもそも瀬戸熊プロの4s押しをそれほど評価しないため、普通に5mを押すことを推奨しています。このあたりは同じ人と何回も打つ、Mリーグにおける人読みの重さが出た一場面でしたね。


東1局:松本吉弘

松本プロはここから南切り。こちらも同じく渡辺プロの仕掛けを警戒してのことだと思いますが、こちらは3900か5200のイーシャンテン。仕掛けを使えることを考慮すると、先ほどの岡田プロの手牌よりもう少し価値は高いです。そう考えると6m1牌くらいは勝負した方がいいと思います。NAGAも全タイプで6m切りを推奨しています。


東2局:松本吉弘

松本プロはここで6m切り。やはりNAGAと人間の間ではチートイツに対する取扱が大分違いますね…。NAGAは全タイプ南切り推奨でメンツ手との天秤をかけています。この手はソーズがまだ横に伸ばせそうですし、暗刻が一つできればかなりメンツ手になりそうですから、6m切りはやや早計かと。

人間は後々危険にならないように先にチートイツに決めてしまいますが、アガりだけを見るならメンツ手も追った方がいい…という話ですね。

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