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渋川プロのNAGA度が低かった日&8m切りについて


渋川プロのNAGA度

Mリーグ2023-24・セミファイナル、4月25日の第2試合。この試合の渋川プロのNAGA度が以下のようになった。

普段はNAGA度が90近く、かなりNAGAに似た打ち方をしている渋川プロであるが、この日は珍しく低いNAGA度となった。この数値をXにてポストしたところ、思った以上に反響があった。渋川プロ=NAGA度が高いということが広まりつつあるらしい。

なぜNAGA度が低くなったかというと、同チームの堀慎吾プロが引用ポストしていただいたものが的を射ている。NAGAは読みを重要視しない傾向にあるため、人読みなどから非効率な打牌をするとNAGA度が下がってしまうことがある。

この日の試合の東1局はまさにそれに該当するものだった。

渋川プロはここで8p切りを選択。一方でNAGAは全タイプで中ツモ切りを推奨している。渋川プロとしては親の松本プロがチートイツらしい進行をしていたところで、6mツモ切りからしばらく間が開いて7mツモ切りとなったため、かなりの確率でチートイツのテンパイが入っていると読んだのだろう。なのでチートイツに比較的安全そうな8p切りで手牌の形を維持しようとした。

ただNAGAはそのことはあまり気にせず、自分の手だけを見て中ツモ切りを推奨している。こういった食い違いによってNAGA度が下がっていく。この局はこれ以降渋川プロが粘らずあっさりオリたところもNAGAには評価されず、ずっと悪手判定が続いていた。

実際、この局がどれくらい影響があったか確かめるために、東1局を除いてNAGA解析させると、タイプニシキのNAGA度は以下のように変化した。1局を除いただけでNAGA度が3.0以上上昇していることがお分かりいただけるだろう。

また、この日はそもそも真っ直ぐ攻める展開になる局が少なく、オリに回される展開も多かった。NAGAはオリ手順にもかなりうるさいので、NAGA度は低くなりやすい。

この対局で言うと、東3局のオリ手順をNAGAは疑問視しており、小林プロからリーチを受けて以降の牌の切り順を相当数指摘されていた。東1局だけでなく、東3局についても除いて他の局を評価してみると以下のようなNAGA度になった。

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