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赤坂ドリブンズ・越山監督インタビューに見る「越山監督批判」に対する考察

2023年6月27日、キンマwebにて赤坂ドリブンズ・越山監督のインタビュー記事が掲載された。

もともと越山監督については過去に自身の発言などをやり玉に挙げられ、SNS上で炎上したことがあった。また、今期の赤坂ドリブンズはチームがレギュラーシーズンで敗退し、村上・丸山がチームを退団。村上についてはYouTube出演の際に発言した内容で炎上していた。

そのような経緯もあり、赤坂ドリブンズと越山監督は多少厳しい目を向けられている部分があるように思う。そこへ来て、今回越山監督はキンマにてかなりの文量のインタビュー記事を掲載されることになった。これもまたTwitter上ではかなり話題となっている。

Twitterを眺めている限りでは、インタビューに対して賛同する意見がある一方、批判的な意見も多いように見受けられた。本記事ではインタビューの内容を簡単にまとめつつ、個人的な意見を述べ、それを通じてなぜ越山監督がファン側に受け入れられにくくなっているのかを考察したい。

2年連続レギュラーシーズン敗退

ドリブンズは直近2年、連続でレギュラーシーズンを敗退している。記事内で越山監督は選手の過去の実績はもちろん認めるが、Mリーグで結果を残せなかったため「実力がある」とは言い切れないと述べている。この点については確かにその通り。

同チームの村上はこの点について下振れを引いたから負けた、という趣旨の発言をしており、それが炎上につながった。その発言と比較するとある種いさぎよいように思う。

その上で敗退の原因をどう考えていくか、については越山監督自身が選手の技能的な評価を行えないため、結局「分からない」という結論に到達している。

越山監督はスポンサーである博報堂から出向している身であり、当然麻雀については深く知らない。そのことを考えれば、ある意味では誠実な回答ではある。しかし、結局答えを出していないわけだから、どうしてもモヤモヤした部分は残る。

また選手の起用面について監督ができることはなかったか、という質問に対しては、トッププロの選手であれば、メンタルは揺れないのが当然だから、結果的にそれで登板が変わることはない…という主張を行っていた。逆に「不運」で起用を外されることがあれば、それこそ選手にとって不利益であろう、とも述べている。

ここも少し難しくて、何万戦打とうが人間である以上、多少なりとメンタルに影響がないはずはない…というのが普通の考え方に近いように思う。プロだから、の一言で片付けられてしまうと、どうしても冷たい印象を受けてしまう。

ただ主張そのものに関しては特におかしいと思う部分はなく、それほど違和感なく受け入れられた。

結局、この部分に関して解決を求めようと思えば、来期からのセガサミーフェニックスで近藤誠一が監督になるように、トッププロに監督をやってもらう…といったことが必要になるだろう。

ただ現状の麻雀界では「コーチ」のような立ち位置の人物がおらず、「プレイヤー」しかいないように見受けられる。生涯スポーツであり、かつ実力と結果が単純に結びつきにくい麻雀において「コーチ」は難しいのかもしれない。

越山監督自身もインタビュー内でいずれは園田やたろうが監督となって判断や育成ができるようになれば…と語っており、麻雀界が続いていけばいずれ解決するのかもしれない。

契約満了・選手の入れ替え

選手の入れ替え規定について、越山監督がYouTubeで「プロのリーグが所属するチームの成績に応じて選手の入れ替えを規定するのは聞いたことがない」と発言したことが過去に炎上した。

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