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Mリーグ2023-24 10月20日 NAGA解析/EX風林火山・勝又健志プロ、オーラスで差しきっての逆転トップ!

2023年10月20日、Mリーグ2023-24・20日目です。本日はU-NEXTパイレーツ・KADOKAWAサクラナイツ・EX風林火山・BEAST Japanextの4チームが対戦。

第1試合、序盤は瑞原プロが1人リードして他3人が2着を争う展開。そこに南場でマンガンをアガった菅原プロが追いすがり、2人の争いになるかと思いましたが、オーラスの親番で勝又プロが1局アガって連荘。次局に4000オールをツモって2人ともかわし、そのまま勝又プロが見事な逆転トップとなりました。

第2試合、東場では松ヶ瀬プロが一人沈みの展開でしたが、南1局にトップだった猿川プロから8000を直撃し、一気に4人の点差が縮まります。

そこから最後に抜け出したのは猿川プロ。南3局に鈴木優プロから7700をアガって再びトップ目に立つと、オーラスも自力でアガりを決めてトップを確定させました。

いずれの試合も僅差の展開を差しきってのトップ獲得。NAGAと共に振り返っていきましょう。

過去試合の記事についてはクリエイターページをご参照ください。


第1試合

出場者

東家:菅原千瑛(BEAST Japanext)
南家:内川幸太郎(KADOKAWAサクラナイツ)
西家:瑞原明奈(U-NEXTパイレーツ)
北家:勝又健志(EX風林火山)

NAGAデータ

菅原千瑛

内川幸太郎

瑞原明奈

勝又健志

NAGA類似度とは?

NAGA類似度(以下、NAGA度と呼称)とは麻雀AI「NAGA」の評価値です。NAGAは麻雀の牌譜を解析し、AIの判断・自身の打牌との差違を表示してくれます。

NAGAと打牌が一致していた場合は一致率の割合が上がり、NAGAの打牌候補にない打牌をした場合は悪手率が上がります。これらが総合されNAGA度を算出されます。つまりNAGA度が高ければ、AIに近い打牌が打てているということです。

MリーグはNAGAが主戦場とするネット麻雀とルールも環境も違うため、一概にNAGA度が高ければ良い選手というわけではありませんが、選手の実力を測る一つの要素にはなるでしょう。

気になったNAGAの指摘

NAGAのタイプ・ニシキの意見を参考に試合を振り返ります。NAGAの他タイプなどとは意見が異なる場合もありますので、あくまで一意見としてご覧ください。

東1局:瑞原明奈

瑞原プロはここで9sを切ってダマ。NAGAは愚形ドラ1は大体リーチを推奨します。しかも今回はカン8sという愚形の中でも良い方の待ちなので、全タイプでリーチを推奨しています。

瑞原プロもフラットな状況ならリーチを打っていそうなタイプの打ち手ですが、内川プロの発ポン+ドラターツ落としに反応してダマにしたものと思われます。内川プロの仕掛けをどこまで評価するかですが…安くて早いパターンもあり得るので、やはりリーチの方が多少いいように思います。


東2局:内川幸太郎

内川プロはここから5pを切って放銃。切る牌はNAGAのタイプによっても分かれそうですが、基本的には4mと9mが打牌候補に挙がっています。4m切りはオリ寄りの選択、9m切りはドラですがワンチャンスの9mを切ってその後の入り方によっては押し返そうという選択です。

NAGAで見る限り、5pと9mの危険度は大差ないので、5pを打って押し返そうとするのであれば、最も手広いイーシャンテンになる9m切りの方が優位だと思います。5p切りはやや中途半端でしたね。

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