Lomokie Diary #25🇬🇭「I je Ga! (首都シック編)」

2023年8月3日 17:45

I je Ga! (I came back from Accra!)
イジェガ！

首都Accraでの予定が終わりいざ任地へ帰る時。毎回これでもかというほど少々ばかりの寂寥感を覚えます。ホームシックならぬ首都シックとやらでしょうか。

・おいしいレストランがたくさんある
・ショッピングモールがいくつもあり、そこでは品物が整然と並んでいるため何がどこにあるか分かりやすく、且つなんでも揃う
・椅子もベッドもふかふかしている
・道ゆく人はみな私を知らないので適度に放っておかれる
・隊員仲間(先輩〜新隊員さん)とわいわいにぎやかな日々

そういった首都での非日常から、

・限られた選択肢の中でできるだけおいしく栄養素を摂取する方法を模索する
・何がどこで買えるかいまだによく分かっていない中で欲しいものを探す、且つ無いものは無い
・道ゆく人はみな私を知っているので適度に放ってはおかれず、10人いたら10人に話しかけられる
・Districtで唯一の日本人

任地での日常への移行。

リアルネームで呼ばれる首都での日々からLomokieへの切り替え。

これには時間がかかります。

経験上いつかは切り替わるだろうなと分かってはいても、毎回さみしいもんはさみしい。特に、ほかの日本人と別れ、任地行きのtrotro(乗合バス)に乗り込んで出発する瞬間。ロンリネス。

私はまだまだ首都に依存しているようです。

そして今回の1週間にわたる首都滞在も例に漏れず。
noteを書いている今現在は元気ですが、任地に帰ってきてからの3日間はちゃんと首都シックに罹患していました。

「海外赴任後2〜3ヶ月が経った頃にホームシックを覚える人が多い」という記事をよく見かけますが、ガーナにきてから3ヶ月半が経ったこの時期はそのリスクが若干高いのかもしれません。

そういったなかで、今回実践してリカバリーしつつある対処法は以下の11つ。

①noteを書く
②ためていた1週間分の日記を書く
③YouTubeを見る(東京03、ラバーガール、さなちゃんねる他)
④本を読む(おもにKindle、たまに紙媒体)
⑤アルトリコーダーを吹く
⑥音読をする(英語、Dangme語)
⑦誰かに話を聞いてもらう
⑧買い物に出かける
⑨荷解き、部屋の片付けをする
⑩思いっきり控えめに泣く
⑪厄介事に巻きこまれる

①②なんやかんやこれが最も効果的かもしれません。考えていることを文字に起こすことで頭の整理ができ、自分を冷静に見つめることができると感じます。実際にこの記事を書き進めるにつれて、今回の首都シックも意外と大したことないなと思えてきました。
③④この時ばかりは、データ量を気にせずに動画を見たり本をダウンロードしたりすることを自分に許可します。はじめて首都を離れて任地に行った時は、ひたすらKindleで読書をしていました。「ほしのこえ」読んだなぁ。
⑤⑥物事に集中することで余計なことを考えずに済みます。また、意識的に息を吐く(楽器を吹く/声を出す)ことで副交感神経が優位になり、リラックスできているようにも思います。
⑦チャットや通話機能を利用すれば離れて暮らす家族友人とも話ができる、そう思うだけでなんだか安心します。今回にかんしては配属先の同僚や拠点校の先生方、軽い体調不良もあったのでJICAのボランティア調整員さんにもお世話になりました。抱え込まない、これ大事。
⑧近所の子どもと一緒にマーケット(月曜日と木曜日に開催される)へ出かけました。思い切って外に出て誰かと話をすることで、気持ちが前向きに。また、買い物の際にDangme語でやりとりをすると、まこしモードがLomokieモードへともれなく切り替わります。
⑨心の整理は部屋の整理から。今回はちょうどJICAの健康管理員さんによる家庭訪問が予定されていたため、念入りに整頓しました。
⑩自分の気持ちに素直になることで、あれ私何に悩んでたんだっけ？とすっきりしました。なお、私自身が養護教諭として生徒の悩み相談を聴く際のスタンスは、基本的に「泣いていいんだよ」です。一方、今回同僚からは何度も"Lomokie, Don't cry"と優しく言われました。"Don't cry"には「泣いていいんだよ」といったニュアンスも含まれているのかあるいはそのまま「泣かないで」なのか、はたして。そしてそうやって温かく接されると逆に泣けてきちゃうのがにんげん。
⑪前回のnoteでとりあげたディスコネクト云々の最中は、首都シックどころではありませんでした。厄介事にも少しだけ感謝です。

※①③④⑦はスマホに依る対処法であるため、充電が不十分な時にはこれらの対処法を選択することが難しくなります。停電はそういう意味でも困ったもんです。

そんなこんなを経て、今はLomokieスイッチがONになり、本調子です。
不思議なもので、回復すると、2日前3日前の「寂寥感に押しつぶされる感覚」が曖昧になります。中学生の頃英語の先生に「キミはeternal optimist(永遠の楽観主義者)だね」と言われていましたが、どうやら今回も都合よく物事を忘れかけているようです。

最後に

配属先の同僚や親切な隣人のおかげで確実に慣れてきてはいますし、任地のことは大好きです。きっとあと3ヶ月も半年もすればより適応しているのでしょう。ここに「赴任後3ヶ月ちょいと経った今はこんな気持ちです」と残しておくことで、後で見返した時に「あの頃は若かったな」と感じるのだと思います。

これからも自分の気持ちには正直に、上手く付き合っていく所存です。みなさまおすすめの対処法がありましたらぜひ教えてください。

なお、本記事のヘッダー画像は、任地に戻ってきたことを強く感じた瞬間をおさめたものです。

これはなかなか首都では見られまい。

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これからも気の向くままにちょbitずつ投稿していきますので、ガーナでの暮らしについて、一緒に知っていってもらえたら嬉しいです。

JICA海外協力隊 2022年度4次隊 Lomokie

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