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平凡大学生が「落合陽一×日本フィル"醸化する音楽会"」に行ってきた

8月11日、サントリーホールにて「落合陽一×日本フィル プロジェクトVOL.5 《醸化する音楽会》」が開催されました。
https://japanphil.or.jp/concert/24672

その感想を記録としてつらつらっと書いていきます。

「五感、解禁。」に一目惚れ

落合さんの存在はもちろん知っていましたけどそこまで視野になかった落合さんのことが気になり始め、Instagramをフォローしていました。
ある日、音楽会の動画が投稿されラストに表示された「五感、解禁。」

これ、行くしかない!!

とすぐチケット販売ページにとび、一緒に行く人が決まってもないのにチケットを2枚購入。

私はちょうど、五感を使うことの大切さを感じていたのでピーン!ときて即決しました


「五感、解禁。」してきた

後半のはじめには例年通りワークショップが行われ、今回は3つの香りを楽しめるアイテムと、グミが配られました。

1つ目の香りは、私的には森にも、花畑にも、芝生にも感じられました。
静寂な森、華やかな花、刈ったばかりの芝生

2つ目の香りは、一瞬うわって思うような田舎の馬糞などが含まれたような土の匂い。でも、ふとさっきより柔らかい花のような香りもあって。

3つ目の香りは、The ワイン!!(ワイン飲んだことありませんが)
優美でおつまみもおいしく頂けそう

グミは3枚目に合わせてかマスカット味。ワインよりずっと甘ったるい香りとおなじみの触感

今まで音楽をさらに感じられるような匂いとか味を楽しみながら音楽を聴いたことがなかったので、味覚や嗅覚を意識しながら聴くのはとても新鮮でした。

また舞台後方に映し出される映像は、目に見えない音楽と連動して、音楽をみているかのような不思議な感覚にさせる。

普段よりも音楽の世界観に入り込み、全身で聴いてる!!という感覚を得られました。


土着性・民藝性、発酵性

プログラムは前半と後半で、舞台が大きく東洋と西洋に分かれており、
それぞれで鐘・土着性・発酵をテーマとした曲が演奏されました。

日本、アイヌ、西欧、東欧…どの国のどの描写の演奏も、それぞれに違いがあって美しかった。

本当に、どの曲もよかった


発酵とは、発酵生物が栄養素として取り込んだ有機物を代謝し、エネルギーに変える事をいいます。

発酵には菌が必要になるわけですが、その菌は周囲にある菌を使う。家でつくるならその家固有の菌。
自宅で発酵食品をつくるとおいしいのは、発酵食品が取り入れた菌を自分も日頃から触れているから、だと聞いたことがあります。

発酵というのは0から1を創り出すのではなくて、”今そこにあるものを時間をかけて別の新たなものを生み出す”ことなのだと思います。だから、”今そこにあるもの”によって全く違うものができる。

アイヌ文化をとりいれた音楽にはアイヌの土地らしさがあり、
ルーマニア民謡をとりいれた音楽には、ルーマニアの土地らしさがある。

オンラインやヴァーチャルでそこにでも行ける今、
とある場所に実体がいることの意義が薄れている。

インターネットで村も地域も国の隔たりもない今、
その土地でしかないことの価値が薄れている。

でも、一番醸化できるのは、五感をフルにつかえるその土地でしかない。

発酵という視点から、改めて土着性や民藝性の尊さを感じました。


まだ消化しきれてないところばかりなのでとりとめのない記事になってしまった…
落合さんの考えていることを理解できたらもっと深く考えられるだろうなと思いさっそく「これからの世界をつくる仲間たちへ」を購入しました。

身体性ならずして思考もなし。
これからも身体性を意識してがら感じて、考えて、成長していきたいと思います。



醸化するモノリス

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