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眠れない夜を退治するべき理由

仕事熱心すぎる人は夜寝ることに罪悪感を感じる。
なぜなら、寝る間を惜しんで仕事をすることで誰かが喜び、自分が評価されると思い込んでいるから。
たとえば、明後日までに作らないといけない企画書があるとき、あなたはもうきっと眠れない。明日の日中には作業のための時間を確保しているから、今夜はゆっくり眠っても大丈夫。そう分かっているはずなのに、あなたは今夜から企画書について考え始めている。時間を少しでも多く費やし、少しでも早く手をつけることで企画書のクオリティが上がる気がする。
そうなったらもう寝てる場合ではない。目を閉じて横になっていても、頭の中では仕事のことを考えないといけない。それをしないのであれば怠け者。仕事に手を抜いていることになる。

「いやそんなことないでしょ」と周りから見れば分かるのだが、当の本人はそのことに気づかない。
真面目な人というのは、無意識で真面目に考えてしまからだ。
たとえば私がそうだ。自分ではそう思いたくないのだが、30年近くの人生を通して「○○は真面目だね」と言われ続けたら認めるしかない。
だから教えてあげないといけない。夜に眠ることは決してダメなことではなく、むしろ世のため人のためになることだ。

多くの人は夜に頑張るより、昼に頑張ることでより評価される。なぜなら夜の頑張りはだいたいの場合、上司や周りの人から見えにくい。ましてや寝ながら頭の中だけで頑張っているのは隣で寝てたって絶対に分からない。
しかし、私のようなネイティブ真面目人間はこう考えてしまう。
「昼も頑張って、さらに夜も人知れず頑張った方が、より良い成果を生んでより高く評価される」
それは確かにそうかもしれない。でもそんなことができる人はほとんどいない。

「昼も夜も頑張る」なんていうのは、まずムリ。
なぜなら昼間の元気は夜の睡眠と等価交換で手に入るからだ。
考えてみればとてもシンプルな話。夜に寝るから、昼に頑張れる。昼に頑張るから、夜にぐっすり眠れる。その関係を無視して昼も夜も頑張ろうとすることは、例えるならお金を払わずに吉野家で牛丼を食べようとするのと同じだ。

だから寝ることにもう少し真剣になってみよう。
寝室の温度。布団と枕の質。寝る前のリラックスできる状態作り。まさか着古したTシャツと適当なパンツな理想の寝巻きのはずがない。

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