🇲🇰ドニア日記🇲🇰 Episode:4「シスの復讐」

はじめに

皆さんご無沙汰しております。ボクです。長らく連載を休止しておりましたが、決して忘れていた訳ではございません。描くのめんどくさかったです。読み手の方からは「それ本気か？」「お前舐めてんのか？」「殺すぞその野郎」と佐山サトル顔負けの勢いでお叱りを受けそうですが、連載を不定期にするのも、技術の内と考えておりますので、ご了承いただきたく存じます。(1)今回もタイムラインはタランティーノ映画ばりにめちゃくちゃにして話してゆく。それではデュクシ。(2)

(1)この小ネタがわからない場合「佐山サトル」「合宿」で検索してみよう

(2)「デュクシ」とは、筆者が幼少期から使っていた敵対関係の対象へ攻撃する時の擬音。変化形で「デュシ」なども確認されているが、それぞれに特に意味はない。なんか変な空気になってゴメン。

気分はInterstellar

それでは筆者が到着した際に時間を戻そう。そもそも派遣先の大学に、正式な文書として受け取った資料の日付に沿ってマケドニアに到着したが、「オメェよく来たなぁ、じゃあ2週間後ぐらいから授業するってばよ」と軽くあしらわれたのであった。

※途中から読んだ人はまずこちらから参照していただきたい　　
https://note.com/tyga_15312/n/n597b8f6b025a

バルカン半島の小さな国の田舎には、つり目のアジア野郎はまずいない。通りを歩くたびに、ちょっとしたスターになった気分になれるくらい老若男女を問わずジプシーにもガン見される。チラ見ではなくガチのガン見。パキッた目で見られるのである。

普段国民から投石されまくる野犬達も「調子乗ってるじゃないワン」みたいな感じ見ている。正直到着した1週間は時差、周囲の目、孤独感、Wi-fiが使えない、環境に対してなど、とにかくストレスを感じていた。

この期間で救われたのは、時差越しの友人や家族との通話、英語の勉強のために持ってきていた「Pulp Fiction」のDVDであった。さらには2週間後にこの地にやってくる他の留学生の情報が唯一の頼りであった。これがダメならもう「帰国」の選択がよぎっていた。

遂に他の学生達到着...？

1週間ほど1人で生活していたある日、他の部屋で物音がしていた。恐る恐る出てみると学生的な人がいたのである。第一村人だ。早速「あなたもあの大学の学生ですか？」と聞くと、「そうです」「僕は違う国から」と結構ギリギリな英語で相手が答えた。

筆者が嬉しさのあまりハグをして色々話を聞くと、同じ大学だが留学生でなく、フツーに違う学生であった。うん、ガッツリ人違いだ。いちいち希望持たせるなバカ。大粒の涙を蓄えながら自室に筆者は戻った。バカバカ。

そして来た新たな被害者達

とやかく出所前の受刑者のごとく、日数を数えていた筆者であったが、遂に大学側から「ホカノヒトタチキタヨー」の連絡が届く。

【写真1】「Struga Squad」

左からMari(仏)、筆者、Jamie、Alexis、Paula、Iñaki(4人はスペイン)写真には映っていないがSimon(仏)もすぐに合流。奇跡的に皆素敵な人々でノリも良かった。

※筆者は全てのメンバーの地元に滞在した別エピソードもあるため、今後是非執筆したいなぁって思ってはいるが何せ文字打つのが面倒なもんで時間かかるっすね

遂にやってきた新たな被害者一同。スペイン、フランスと一応同じヨーロッパからやってきた彼ら。だが、「Wow！ここがマケドニアね！」というノリではなく、「え、なんかヤバくねここ...」「これヨーロッパ？」という青ざめたリアクションをいただいた。やっぱそうなるよね。

初ヨーロッパの筆者に対し、到着したばかりの皆が口揃えて言っていたことは「ここはヨーロッパではない」であった。筆者以外も不安な生活のスタートであったが、このセリフを放つ際は皆確固たる自信に満ち溢れていたのを覚えている。

さて登校すっぞ

遂に揃ったメンツで大学へ登校することに。大体歩いて20〜30分であったが、ピクニック気分で出発。街を出て、後はオフリド湖を眺めながら道に沿って大学へ向かうルートであった。

【写真2】「テトリスならアリな敷き詰め感」

登校中には「劇的ビフォーアフター」の匠も、ビビって一旦おうちに帰りそうな家々がたくさんお出迎え。

登校中にはぶっ壊れた建築物を眺めるのも楽しみの1つ。もちろん全部こんな家ではないが、マケドニアは首都から田舎まで、作りかけや間違えて爆破したような建築物が多々並ぶ。写真の建物は建築法的には恐らくアウトだが、テトリスならすごいイイ。作った人は是非テトリスやった方がいい。

「コピペOKデス」

大学に着いてみると色々と手続きをやることになった一同。皆リュックに旅行者感満載だったので、地元の生徒達にガン見される結果に。ア、この前の筆者が勘違いした生徒も見やがっとるわ「ｺｯﾁﾐﾝﾅﾖ!!ｵﾗｧ!!」と軽く取り乱しそうであった。大学では今回受ける授業の概要や評価制度の説明を受けた。

どうやら評価のメインはテストというよりか、提出する期末レポート、アテンダンスが重要ということが分かった。またスペイン勢のビザに問題があることがここで判明。スペイン国内のマケドニア大使館にどうやら不手際があったようだ。「いきなり帰国もあり得るかも」みたいなことを大学職員が言い始めた。流石だぜマケドニア！

さらに他の大学職員から、単位に関わる衝撃的な情報を我々は入手した。「レポートとかわぁ..なんか文章コピペとかでもアリかもぉ」とのこと。一同はコイツらがおかしいのか、こっちがおかしくなったのか判断に困ったのであった。

小ネタ集

【写真3】「新型トイレ」
Q.脱糞したいです。A.舐めんな、と言わんばかりの出迎え。我々の世界線のトイレを否定しているかのようなフォルム。いやコレが本来のあるべき姿なのか。紙の無い唯一の男子トイレ。飛び出る謎の電線。まず大学の男子トイレで糞をするという選択肢は思考から消そう。耐えるか、潔く漏らす2択しかないのだ。マジ舐めんな。

【写真4】「ラクーンシティ来たかも」
一応大学の看板だが、アンブレラ社が実験に失敗した直後なのかと不安になる。しかし安心していただきたい。年季が入っただけである。ちょっと疲れているだけなのさ。誰でもそういう時あるだろう。この広告を調査したところ、薄らと全然違う広告が確認出来た。バリ使い回しやん。

【写真5】「夜中に出くわしたら泣く」
この目の開き方は完全にシャブ。恐らくキメた直後に店頭に来たのであろうか。ちゃんと妹もシャブ漬けにしてあげるシャブ兄弟。注射痕だらけなので年中長袖とのこと。虚で焦点の合ってない笑顔がステキ。ストルガで最新のファッションキメたいならココへ！違うのキメたいならコイツに頼もう！

終わりに

正直まだドラゴンボールで言うならサイヤ人編くらいなので、まだ描きたいことがいっぱいなのである。次回は教育から見放された筆者一同が行った初期の旅、Ohrid編、Stip編をお届けしたいと思う。ここまで読んでくれるなんてアナタはきっと素敵な心の持ち主なんですね。収益化したら買ってくれん？ヤダ？...とりあえず「デュクシ」というわけで、今日はここまで。また読むんやで。