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和歌の風流とインスタ映え

昨夜、僕はベッドに寝転びながら古文の単語帳のコラム欄を読んでいた。

そこにこんな一節が

「古今著聞集」第五によると能因法師は、旅の歌を発表するために、長い間交際をやめて家にこもり、せっせと庭で日光浴をして肌を焼き、いかにも旅をしてきたかのように装ったそうだ。こういう風流にこだわる人を、古語で「すきもの(名)」という。(桐原書店 合格古文単語380より)

僕は思った。

これってインスタ映えのために料理したり、旅行に行ったりする現代人と一緒じゃん!!!


この例では、能因法師さんは自分の旅についての和歌にリアリティを出すために“わざわざ”日焼けしている。(“わざわざ”は現代語のわざわざと古語での「わざと」の意味との両方の意味で使ってみた。)

Instagramに日常やお出かけ、遊びでのオシャレな写真をアップするのがブームとなっている昨今。
(友達に誘われて始めたが、1つも写真をあげていない僕のようなやつもいるが)

インスタ映えのために何かをしたりして“効率的な仕事ぶり。充実した私生活。”(ええ声で)を演出する人たちが一定数現れ、その人たちを承認欲求や自己顕示欲が強い「イタイ」ひととして非難する風潮があるが、

平安時代の高名な歌人もそれをやっていたのだ。
そして、それが風流だとされたわけだから、

こういう風流にこだわる人を、古語で「すきもの(名)」という。

として、その人たちの綺麗な写真を見て楽しむか、そっと見守るかをするのがいいのかなと思いました。非難しても良いことないですしね。

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今回の記事は、ごろごろ単語帳を見てたときの
ちょっとした感動をテーマに書いてみました。

真面目に書いたのですが、ちょっとふざけた記事っぽくなってるのは悪しからず。

これからも考えていること、何かをして感じたことを中心に記事を書いて行こうと思います。

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