博士の枕
ある有名な博士が、夢の中で自由に動ける枕を発明しました。
さっそく博士は、お昼寝をして夢の世界に入っていきました。この枕は横になると十秒で眠れるという優れものなのです。
博士が目を開けると、そこにはなんとの不思議な世界が広がっていました。
人間やロボットがともに暮らしていて、多くの人が空を飛んで移動していました。
「すごい世界じゃの!あっ、でもこれわしの夢の中か」
そう、この不思議な世界は、博士が作り出した世界なのです。その世界の中で博士は自由に動くことができるのです。
博士は、いつの間にか出てきたカメラを片手にたくさん写真をとりました。
「おー、これもいいの。あれも素敵じゃ!」
博士は自分の夢に大興奮でした。
すると、博士はなんともカラフルなアイスクリーム屋さんが気になり入ってみることにしました。
店内はもう甘いにおいがただよっていて、博士はよだれがとまりませんでした。
博士は、このアイスクリーム屋さんで一番美味しいカラフルアイスをたのみました。
「いただきまーす!」
博士はよだれをたらし、アイスにかぶりつこうとした時です。
ぱっ、と博士の目が覚めて、研究所に戻っていたのです。
「あらー、夢が覚めてしまったわい」
じつはこの夢の枕は、十五分たつと目が覚めてしまうのです。
博士は夢の中で観光が楽しくて時間を忘れていたのでした。
こうして博士は、十五分で夢の中が楽しめる研究を続けたのでした。
博士は今日も、研究に夢中です。