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日向坂文庫2021#1(小坂菜緒×誉田哲也『世界でいちばん長い写真』)

初めまして。こんにちは。
ちゃすいと申します。

この度、noteを始めました。

Twitterの方で、日向坂46さんがTVで歌っているときに感想を呟いたりしておりました。

そんな中、日向坂46さんが「日向坂文庫 2021冬 書店デート」フェアというのを光文社さんと始めたとのことです。

そこで、せっかくなら読んだ感想をシェアしたいと思い、noteを始めました。

拙い文章ですが、読んでいただけると嬉しいです。

また文庫フェアに関する本だけでなく、日向坂46さんのメンバーがおすすめする本の感想についても書いていこうと思います。




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さて、そんなnoteの第一弾は「日向坂文庫 2021冬 書店デート」フェアで小坂菜緒さんが表紙となり誉田哲也さんの『世界でいちばん長い写真』です。

主な登場人物は以下の通りです。

・内藤宏伸:中学3年生。洋輔とは幼馴染で、写真部部員。
・○○洋輔:宏伸の友人。東北に引っ越す。
・竹中温子:宏伸の従姉。
・三好奈々恵:写真部部長。
・竹中○○:宏伸の祖父
・松本三郎:グレート・マミヤの持ち主。

※基本的に登場人物は以下のように呼称する。また上記以外の登場人物は苗字のみで表記する。
・宏伸、洋輔、温子、三好、祖父、松本(敬称略)


1.あらすじ

幼馴染で人気者の洋輔が転校した後、宏伸は冴えない日々を過ごしていた。部活の写真部においても、部長に怒られていた。そんなある日、謎のカメラ「グレート・マミヤ」に出会う。「グレート・マミヤ」と出会うことで、彼の日々は大きく動き出すことになる。



2.感想

まず読んで一番最初に感じたのは、「青春だな~」っという点です。

冴えない男子中学生の宏伸に人気者で宏伸の幼馴染の洋輔(序盤で引っ越すが)、社交性が高く行動力のある従姉の温子。

さらに洋輔に好意を抱いているのか不明だが、常に喝を入れる写真部部長の三好に、宏伸や洋輔が好意を抱いている美女の安藤エリカという宏伸の心情が動きそうな感じですね。

陽と陰で分けるなら陰の側であろう宏伸の恋心をざわつかせるのには十分な人員です。

まあ、恋模様は主軸でないのでほとんど語られませんが。

安藤が宏伸の家を探していた際に出会ったときの宏伸の言動は読んでいると、はっきりしない振る舞いや伏し目がちになってしまう気持ちもわかりつつ、じれったい感じになりますね。

私自身、宏伸のような言動をとってしまうことがあるので傍からどう見えているのか、よくわかりました。

小説の良いところです。




また写真という共通項をもとに宏伸が少しずつ色んな人とつながっていく点もまさに青春という感じです。

この際、外せないのはやはり温子でしょう。

温子という大胆?でどんどん動くことのできる存在がいるからこそ宏伸と松本が繋がるんでしょう。

まあ温子自身は最終的に写真館の宮本と繋がるわけですが。

その辺はちゃっかりしているというか、しっかりしているというかですかね。


私の友人にもはっきりと物を言いつつ、やりたいことをしっかりやっていた友人がいましたが、なぜあれほどずばっと動けてしまうのでしょうか?

いまだにわかりません。

まあ私に関していえば、頭の中で考えすぎなのかなと自省中です。



後、少し話はずれますが宮本の年齢はいくつなのでしょうか?

「若いおじさん」と呼称されていたので読んでいる最中は40代かなと思っていました。

なので温子と結婚するとなった際は、拍子抜けでした(笑)。

まあこの点に関しては完全に私の偏見が入ってますが。

私には20代と40代で結婚するというのにどうしても違和感を覚えてしまいます。

もしかすると「うちのお父さんよりも若い」とあるので30代の可能性もありますが。


まあどちらにせよびっくりする展開ではあります。

とはいえ、これはこれでありかなと。

同時に、意外なところで私自身の偏見に気付くこともできました。

感謝です。




最後に疑問点として、宏伸が「受験勉強を頑張る」と心の中で決めたとき、彼は誰の顔を思い浮かべたのでしょうか。

作中最後において、宏伸の「自分は何を頑張ればいいのか」という問いに対して、温子は

「ただ・・・・・・何をやろうか迷ったら、考えてみりゃいいんだよ。誰を喜ばしたいか。その、喜ばしたい人の顔が浮かべば、それが正解だよ。やってみる価値、アリだと思うよ。あたしは」

と答えました。

そして宏伸は受験勉強をとりあえず頑張るというのである。


誰の顔が思い浮かんだんだろうか。

勝手な想像ですが、三好の顔でもを思い浮かべたと考えてしまいます。

物語序盤では北高ではなく、東高に行きたいという文があります。

そして三好が東高志望なら、より確実性が高まるのですが。




とまあ、こんな感じですかね。

全体としては少し宏伸の行動がじれったいなという印象もありますが、そんな彼が行動力を発揮するようになる点も見どころかなと思います。

誉田哲也さんの他の本もぜひ読んでいってみようかなと思える作品でした。

『武士道シックスティーン』や『疾風ガール』など名前は聞いたことがあったのですが、読んだことはなかったので今度読んでみようと思います。




それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

また次も書いていけたらと思っております。

失礼します。

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