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野球部のカバンが理想な店主がたどり着いた、バックパック「Hideout Pack」の話

中学生になって、念願の野球部に入った。
なぜ念願かといえば、小学校3年生の頃に所属していた野球部が人数不足で潰れてしまったからだ。

当時は空前のJリーグブーム。
カズダンス、ラモス瑠偉、アルシンドになっちゃうよーといったフレーズが世にあふれていた。
野球漫画と言われてすぐ思い浮かぶ漫画家、あだち充の当時の作品「H2」でも「最近のガキ共は野球よりサッカーなのよ。」なんてセリフが主人公の口から出たぐらい、野球少年にとっては厳しい時代だった。

そんな念願の野球部生活でその出会いは起こった。
私は「理想のカバン」に出会ってしまったのである。

野球部員ならもれなく持っているこのカバンを、あなたも見たことがあると思う。

野球は様々な道具を用いるスポーツだ。
グローブ、ユニフォーム、スパイクはもちろん、ポジションによっては他にも必要な道具は増えてくる。
そんな道具を詰め込める大容量。
雨や泥も気にせず使えるタフな素材。
スティーブ・ジョブスのタートルネックセーターばりに、学校に行くときにはこのかばんにひたすら色々詰め込んでいたのを覚えている。
部活の指定のカバンなので、毎日同じものをもっていてもおかしくはない。

言ってみれば部活で使っていたあのカバンは、私にとっての一つの理想像だった。

あんなカバンがないだろうか。
ガンガン詰め込めて、雨の日もタフに使い込んでもOKで、屋外の床においても擦り切れない。
そして社会人がもっていても違和感がないもの。
トラックの幌を使ったフライターグのかばんを気に入って使っていたけど、ファスナー部分が壊れてしまって修理するにも時間がかかることになった。
そんな昨年に、自分の中で一番しっくりくるカバンとようやく出会った。

それがアメリカのEVERYMANが作ったHideout pack(ハイドアウトパック)だった。

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Hideout pack(ハイドアウトパック)って使えるのか?

そもそもはクラウドファンディングから生まれたこのバックパック。
取り扱い可能な取引先の扱うアイテムのため気になっていた。
バックパックの情報を集めていた私が心惹かれたのは、そのクラウドファンディングのページに書かれていたこんな文章だった。

クラシックなデザイン、モダンな機能に耐久性素材を融合。
優れたオーガナイズ機能に丈夫な素材を組み合わせ、高い汎用性/適応性で仕事、通勤、旅行、普段使いのバッグを使い分ける必要はありません。

引用元 https://camp-fire.jp/projects/view/170034

素晴らしい。
まさに部活のあのバッグ的な使い勝手。
通勤、旅行、普段使いまで対応できる・・・そんなバッグが欲しかった私にはたまらない。

ただ、続いた説明文が気になった。

Hideout Packはおよそ一年間にわたって、製品の耐久試験をアメリカと日本で実施しました。
台風シーズンの日本の過酷な環境でテストしているからこそ、日本で使用するのに最も適したバックパックなのです。

引用元同上 https://camp-fire.jp/projects/view/170034

・・・台風もいける?
ちょっと話を盛りすぎてるんじゃない?

この疑惑を解明するべく我々スタッフ一同はアマゾンの奥地へ・・・飛ばず、まずは雨の日にバイクでの通勤に使ってみることにした。
私は週5日、お店まで14km近い道程を125ccのスクーターで30分近くかけて通っている。
台風に耐えられるというのであれば、雨の日に背負って通勤しても中身が濡れずにすむはずだ。

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結果としては想像以上だった。
上部にある小物入れの中はすこし湿気ていたけれど浸水はなかったし、メインの胴体部分にいれている書類も濡れてはいなかった。
傘をさして台風の中歩くぐらいであれば、十分耐えられる造りに感心した私は、通勤、旅行、普段使いのすべてを基本このカバンで過ごすことにした。
バイクのエンジン部分に肩掛け紐を締める紐が触れて溶けてしまうアクシデントはあったものの、実に快適に使えている。

ここからは私がすっかり虜になったこのバックパックの魅力を紹介させてほしい。

丈夫さ

まずはその丈夫さ

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バリスティックナイロンというなんだかいかつい名前の素材がほとんど全体に使われている。
通常のナイロンに比べて5倍の強度を持ち、耐摩耗性に優れるうえ撥水性も高く、アメリカでは軍用に40年以上使われてきている。
防弾ベストの素材としても利用されているそうで、とりあえず頼れる素材を思いっきり使っていることが読み取れる。

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本体の底部は屋外でも地面に置けるよう、PVCターポリンという素材を使用。
防水性能も高く、防護服や横断幕で使われる素材とのことで、強度面で気にすることなく地面に置くことができる。
どうしても容量が多いバックパックは、たくさん中身を入れたときの重量が重くなる。
長旅では、遠慮なく地面に下ろすことができることがどれだけ楽なことかは想像しやすいと思う。

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更にはこのどでかいチャック。
信頼のYKK製の極太。
チャックが噛み合わずにイライラするような繊細さはなく、確実に機能してくれる。
あまりに太いため、ここから水が入ってくるのではないかと心配していたけれど、特にそんなこともない。

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一部のチャックは上部のカバーに隠れるようになっていて、その効果もあるのだと思う。

大容量なメインスペース

次に収納できる量について

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3つのファスナーを採用し、メインの収納スペースが観音開きのように開く仕組みがこのバックパックの目に見える大きな特徴だ。
24Lという容量は、無印良品のちょっとしたキャリーケース(36L)の3分の2程度を誇る。
季節にもよるけれど、2泊ぐらいの旅程なら荷物を絞ればいける。
また、飛行機にももちろん問題なく手荷物で持ち込めるので、「バゲージロストにトラウマがある私」にも安心。

様々なポケットが名前のハイドアウト(隠れ家)のように仕込まれているこのバックパックだけど、ここはかなり広大なスペースがそのままになっている。
そのまま物を入れてしまうと、なかでぐちゃぐちゃになってしまうため、バッグインバッグや衣類ケースと組み合わせて自分なりにカスタマイズするのが便利だし楽しい。
無印良品のものだとMサイズのケースが底部にうまく収まるので個人的に愛用している。
予めこの部分にうまく物を入れていくと、立ったままでも中身を取り出すことができる。

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ちなみにメインスペースの両サイドにはラミネートメッシュに覆われたポケットスペースもある。
私はホッカイロやティッシュなど、ちょっとした薄手のものを隔離するのに使用しています。上からもサイドからもチャックを開けて取り出せる不思議な構造をしている。
このメッシュ部分もメインスペースの防水性を上げてくれているように感じる。

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けっこう大容量な小物スペース

バックパックの上部にスペースは思いのほかたくさんものが入る。

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スマホ、充電器、鍵、ポケットWifi、財布、ポケットティッシュなどを入れてもまだ余裕があるのでこのごろPCのマウスまで入れている。
ただ、ここにモノを入れすぎて、メインスペースを少なくしていると、頭でっかちな重心となるためバッグの形が不格好になるので入れすぎに注意することを経験者としてはおすすめする。

書類も入れやすいPCスペース

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ノートパソコンを運ぶのに重宝しているのがこの背面のPCスペース。
クッション性のあり、フェルト製のポケットに守られているので13インチぐらいのパソコンても余裕。もちろんipadなどのタブレットを入れるのにも便利。
重心も背中に近いところに位置するので、バッグを安定させる効果もある。
A4サイズのすぐに取り出したい書類なんかはこのスペースに入れておいたほうが使いやすかったりする。

ただ、チャックをゆるく閉めていると、バッグパック全体が重い時に勝手にチャックが開いて倒れていくことがあるので注意(たまにやらかす)

豊富すぎるポケットや機能達

ハイドアウト(隠れ家)の名の通り、このバックパックにはギミックが満載。

メガネやサングラスを入れられるフリース付きのポケット(上部小物スペースにモノを入れすぎると圧迫される)

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パスポートや財布のような貴重品を入れられる背面ミニポケット

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ペンやメモを入れて置けるメインスペース奥のポケット。

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更にその奥には書類の入るチャック付きポケット(PCもらくらく入りますがクッション性は微妙)。

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スマホの充電コードや有線イヤフォンをメインスペースから引き出せる小窓のような仕組みもある。(イヤフォンも無線が主流なのであまり使ってないけど)

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ふわっふわなショルダーストラップと持ち手たち

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これだけ無骨に見えるバックパックですが、意外と肩へのアタリはふわっふわに柔らかくて優しい。

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ショルダーストラップに仕込まれているパッドが柔らかく、かつメッシュ製の加工が溜まった熱を逃してくれる。

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ちなみに頂点と側面には1つずつ持ち手がついてて、通勤電車などで肩から下ろす場面でも活躍してくれる。

ちなみにこれらの機能はこのごろアップデートされて更に良くなっている。

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ショルダーストラップ同士をつないで固定できるパーツが標準装備となったため、バックパックが重たい時に身体が後ろに引っ張られる痛みが軽減されている。
持ち手部分にクッションカバーが装備されたため、手の平に食い込んで痛くなる場面も減る。
正直買い替えたいぐらいだけど、まだまだ手持ちのモデルは「丈夫過ぎて」買い換えることはできなさそう。

社会人にとっての部活のあのカバン「Hideout Pack」という選択肢

カバンや服装は個性を表現できる一つの道具。

でも、毎日の通勤、出張、遊び、旅行と様々な場面でカバンを変えると私はなにか忘れ物をしてしまう。

できれば野球部の頃のあのバッグでかっこよく、タフで、使いやすいものをと探していた私にとって、Hideout Packは今の所ベストアンサーだ。

ぜひ同じことに悩んでいる人は試してみてほしい。




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