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プチプチの会社はきっと、人を笑顔にする「感触」を知っている

「プチプチでA4サイズの書類なんかが入れられる袋が作りたい」

そんな特殊な願望をことあるごとに口にしていた。
軽くて、耐衝撃性もあって、半透明だから中身もすぐに確認できる。
毎日のように商品を出荷するために使うプチプチを、なんとかしていつも持ち歩く口実を作れないだろうか。
そんな想いは口にすればするだけ大きくなっていった。

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BEAMSさんから発売されたziplocコラボなPCケースはたしかに気に入っている。
ziplocのロゴの入り具合なんてたまらないし、その軽さと衝撃吸収性だっていい。
でも、チャック式ではなくてボタンで留める方式だし、なにより再販が見込めないから軽々しく扱えない・・・。
もっと気軽に使えて、ziplocみたいにチャックで封ができたら最高なのに・・・
そんな想いを抱えながら枕を涙で濡らす日々が続いた。

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ただ、いつもなら妄想で終わるこんな欲望が、ちょっとした奇跡で実現することとなった。
他ならぬ「プチプチ」の商標をもつプチプチメーカーである川上産業さんの全面協力の元、理想のプチプチバッグが完成してしまったのである。
今回はそんな私の欲望の化身、Protective wrap bagをご紹介したい。

見たいと見せたくないのバランス調整 半面黒フィルム

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今回、想像以上に実現のハードルが高かったのが、プチプチに黒フィルムを採用することだった。
「プチプチ風」ではなく、ガチの梱包資材としてのプチプチを作る本家本元の川上産業さんにお願いしていることもあって、問題になったのは「作る数量の問題」

ネットストアが全盛の現代になくてはならない緩衝材である「プチプチ」は、日夜大量に製造される梱包資材。
そこで一般的に使われている半透明なプチプチなら比較的製造も容易なのだけど、日本国内で見かけることのない黒フィルムのプチプチとなると資材調達が課題となった。
しかしながら川上産業さんが粘り強く資材を探してくださったおかげで、今回は黒フィルムで、かつ個人事業主がなんとか仕入れられる数量の範囲での製造をいただくことが可能となったことには感謝しか無い。

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黒フィルムの採用によって、片面はこの様に中身が見えない仕様となっている。
ただ、一つ一つのプチプチの凸凹はしっかりとみてとれるので、プチプチ感はしっかりとこちらの面でも感じてもらえる。

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そして黒フィルムと逆側の仕様は、通常のプチプチの半透明なものを採用。
中に入っているものが、プチプチのを通じて程よくぼやけながらも見て取れるようになっている。
中が見えるケースというのは便利なのだけれど、誰にでも見せびらかしたいものではなかったりもするので、自分からは中身が見えても、対面する相手からは中が覗けないという機能性をもたせられたことで、人目が多い場面でも安心して御使用頂ける。

好きなものに好きなものをぶつけていくスタイル。プチプチ×A4サイズの使い勝手

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A4コピー用紙が大好きな文具屋の店主として、今回もやはりA4サイズのクリアホルダーを入れられるという部分は外せなかった。

だいたいのビジネスバッグはA4サイズのものを運べるようにできているので、実際に使ってみてもカバンにも収まりがいい。
13インチのパソコンはちょっと入らないのだけれど、それより小さなタブレット端末や充電器、スマートフォン、その他色々を収めて使うときも、プチプチのクッション性がしっかり仕事をしてくれる。

なによりこれだけ大きさがあっても、プチプチは軽いのでカバンの中身の重量ダウンにも効果的。
ぜひぜひ様々な場面で気軽に使えるバッグインバッグとして使っていただきたい。

その感触と利便性がクセになる、「メンロック」という開閉装置

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今回、ジップロックでいう「チャック」の部分に採用したのは、川上産業さんの独自技術である「メンロックプチ」
これが、予想外に使いやすくてびっくりした。

よくあるチャック袋だと、閉じる際にずれないように調整する手間があるのだけれど、メンロックプチは1cm近い幅があるために簡単に閉じ合わせることができてしまう。

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マジックテープと呼ばれる面ファスナーにも似ているけれど、大きな違いは力を入れてメンロックプチ同士を合わせると独特な感触で固定できる点。
マジックテープだと近づけただけで互いがくっついてしまいがちだけど、メンロックプチは力を入れないと閉じないためにきちんと閉める作業をコントロールできている感触がある。

更に、中に入れるものを密閉しなければならないわけでもないので、ピンポイントで何箇所かを押さえて閉じればそれだけで持ち運ぶにも十分なので、チャック袋よりも気軽に使ってもらえる。

更には開け閉めの際の感触。
この頃、玩具メーカーのバンダイさんからも、∞プチプチの新しいバージョン、∞プチプチAIRが発表されたばかりだけど、プチプチと言えば潰したくなるあの感触は大人から子供までプチプチが愛されるアイテムになった理由でもある。

今回のプチプチ袋のプチプチ部分は割れないようにしてしまっているのだけど、メンロックプチの開封の際に得られる感触もとてもクセになる。
メンロックプチ同士を押し込む感触、そしてペリペリと広げて剥がしていく感触と音は触れた皆が笑顔になる不思議な魅力を持っている。
こればかりはネットでは体験していただけないので、ぜひ実際に手にとって試してもらえればと思う。

プチプチの会社はきっと、手が喜ぶ感触を知っている

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普段梱包資材として使われるプチプチの様には気持ちよく潰せないけれど、開け閉めするだけで笑顔になれるメンロックプチを生み出した川上産業さんは、人間が笑顔になる感触をデザインしている会社とも言えると思う。

そんな川上産業さんとオリジナルの袋が作れて本当に幸せに思う。
はじめはあまりにもニッチな愛情をこめたアイテムなので、自分だけで使ったり、気に入った人におすそ分けをしていこうと思っていたのだけど、手に取る人が皆「いいね!」といってくださるために販売してみることになりました。

ぜひ気になった方はネットストアを覗いていただければ幸いです。

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