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小さな羽根が引き出す空調のポテンシャル。 ダクトレールファンが手放せなくなった話

クーラーが店にない。

それは結構致命的なのだけど、一応理由がある。

アパレルの倉庫として使われてきた古いビルをリノベーションして作られた1フロアの中心よりに位置するうちのお店は6坪程度の小さなお店だ。
ただ、家庭用のクーラーを設置しようとしたところ、室外機置き場が遠すぎるので業務用のクーラーを取り付ける必要性や、室外機置き場まで配管を伸ばすには壁のいろんなところをぶち破らなければならず工事費もかなりかかってしまう。

更には将来的にお店を移転するとしたら、その穴をどうやって塞ぐのかといった諸経費も馬鹿にならず、できる限りお店の風通しを良くすることでなんとかよろしくやってきた。

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でも、それにしたって今年の夏もハチャメチャに暑い。
日差しが照りつけると、古い我らのビルは全体的にぐんぐん温度が上昇。
空気を少しでも動かしていかないと、8月はえらいことになる。

サーキュレーターは使っているものの、他になにか空気をうまくかき混ぜてビル全体用の空調の効率をMAXにできる手はないものか・・・。
そんな時についにあるアイテムを手に入れた。
今回はダクトレールに気軽に設置できる「ダクトレールファン Φ40」をご紹介したい。

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軽量・コンパクトでダクトレールがあればとりつけ可能

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「ダクトレールファン」という単語をきいてもピンとこない人は多いかもしれない。
ダクトレールは、天井にライトを取り付けるために設置されている溝みたいなやつのことである。
そこに「ファン」と名前がついている通り、このダクトレールファンはダクトレールに取り付けて羽根をくるくると回すことのできる道具だ。

お家によってはそんなレールついてないよ!という方もいらっしゃると思うし、実際うちの実家にはない。
けれど、お店だとか会社だとか、リノベーションされた古民家なんかだとよく見かける。

このダクトレールファンの元になっているもので「シーリングファン」というものがある。これは天井に直接取り付けられているものが多く、おしゃれな海外のお家や、吹き抜けのある住宅なんかだとみかけることも多い。

要するに扇風機みたいなものを天井に取り付けることで、空気を循環させる役割をもつものだ。
暖かい空気は上にあがり、冷たい空気は下にたまるというのは、学校の授業なんかでも勉強した覚えがあるけれど、そういった空気の滞留による温度の偏りを解消してくれるという点でシーリングファンは役に立つ。

ただ、大きなファンを天井につけようとすると工事なども必要になるし、電源を引っ張ってこないといけなくもなる。
そもそも賃貸物件であれば、大家さんの許可だって必要になるだろうし大事になってしまうため、おしゃれだなあと思いつつも取り付けできないケースがほとんどだと思う。

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その点、ダクトレールファンはダクトレールさえあれば気軽に取付できてしまうのがメリットだ。
300gという軽量化を実現し、電力も照明への供給と同じ仕組みを使うことで、工事なども必要がない。

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本体は驚くほどコンパクトな状態でパッケージに収まっている。
この工夫が4000円を下回る価格にダクトレールファンを収めている要素の一つだと思う。流通している間の送料もこれでしっかり削減できているのだ。

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3枚の羽根をドライバーで取り付ければ準備完了。
あとはダクトレールに取り付けするだけですぐに使い始めることができる。

リモコンが付属しているので、同じダクトレールについている照明はつけたままでダクトレールファンは止めておくといったことも可能になっている。
ただ、プロペラを逆回転させて風の流れを変えるといったことはできないので注意は必要だ。

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店舗で使っていても、結構しっかり風が出てくれるのを感じるのでビックリした。
とはいえ、扇風機のように使えるというわけではないし、羽根の回転する直径も40cm程度なので送風量自体はある程度までではある。
でも、それも必要に応じて複数個取り付けるなど、場合に応じて調整できるのもダクトレールファンのよいところだと思う。

店内に置いている植物にも風の動きはいいと言うし、空調のめぐりも取付していない前年よりは改善しているのを感じている。

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ただ、モーターを使っていることや、風を発生させているという要素から、羽根の遠心力等が影響してカタカタ音がするのが気になるという方もいらっしゃるようだ。

うちのお店ではBGMも鳴らしているので特に気にならないけれど、静かな空間や寝室などでの使用は向いていないという弱点もある。
ただ、そういった弱点を補ってあまりあるぐらい、シーリングファンを身近にしてくれたこの商品には魅力を感じている。

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空気の循環は夏はもちろん、冬場の暖房の最大化にも役に立つ。
ダクトレール上であれば、場所も気軽に変えられるし、いらないときには外しておいてもいい。
そういった気軽さはシーリングファンではあり得なかったことだ。

ぜひ同じような悩みをもつお店の方や、ダクトレールファンを持て余してる人には試してもらえれば嬉しい。

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