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ボールペンの最高峰「ジェットストリームをオリジナルで」 小さな文具屋の妄想がまたひとつ叶った話

「オリジナルのボールペンとか作らないんですか?」

文房具屋さんを営んでいると、そんなことを悪気なくきかれることがある。
自分のお店を出した以上、頭をめぐるのはオリジナルグッズ。
その中でも文房具屋であれば、ボールペンがあってもおかしくない。

けど、なかなかその気にはなれないの理由があった。
それは、適当なインクのボールペンなんて自分が絶対に納得して使えないからだ。

ただただお店のオリジナルのものを作るだけならいくらでも作れる。
けれども、インクが詰まったり書き味が悪かったら結局使わなくなる。
また、愛用できるものになったとしても、替芯がすぐに手に入らないボールペンなんて、なかなか使い続けられたもんじゃない。

うちがボールペンを出すとしたら絶対にあのブランドで出したい。
業界の色んな人に相談しても「それは無理じゃないかな・・・」と言われるぐらいのド定番。
そう、年間1億本を販売するというボールペン界の王者、三菱鉛筆さんのジェットストリームで作りたい・・・。

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しかしながら何が起こるかわからないもので、そんな妄想にも似た願いは、唐突に実現することになった。
今回はうちのお店のボールペン「DOCKET Office Supply ジェットストリーム・スタンダード」と、そこから広がった未来のお話をさせていただきたい。

こんなに信頼感が半端ないボールペンってあるのだろうか

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そもそも、何故こんなにも一本のボールペンに固執するのか。
ご存じの方にはおさらいにもなってしまうかもしれないけれど、改めてお話したい。

既に10回以上開催されているOKB(お気に入りボールペン)48選抜総選挙というイベントでも10年連続ファン投票1位。
その実績からでも、このボールペンを愛する人が多いということがよくわかる。

油性ボールペンなのになめらかに書ける「超・低摩擦ジェットストリームインク」を搭載しているという触れ込みで2006年に登場してからすでに15年の年月を経ているけれど、まだその牙城を完全に崩せるボールペンは出ていない。

私の場合は、お客様からクレジットでお買い物をいただく際に、つるつるとしたレシート用紙にも安定していつでもサインをいただけるボールペンを探していたら、ジェットストリームに辿り着いた。
インクもまだ残っているのに書けなくなった・・・というボールペンにありがちなことがほとんど記憶にないという優秀さで、「仕事の相棒」として愛用するビジネスマンも多い。

年間1億本が売れているということだけあって、ボールペンの形を見た瞬間に名前は知らなくとも「書き味がいいやつ!」と反応する人も多いのも印象的だ。
様々な用途にあわせたボールペンがある中で、人気がありすぎるジェットストリームはもはや「ボールペンの標準」にもなっていて、海外製のおしゃれなボールペンが300円ぐらいすると、よくコンビニで売ってるボールペンの何倍すごいの?ときかれたりしてすごく困る。

わかりやすく一言で言えば「買って間違いないやつ」と言えるジェットストリームは、あまりにも「定番」すぎて他のボールペンをあえて選ぶ人もいる。
それでもあの書き味は捨てられない・・・ともがき苦しんだ人々はある境地にたどり着く。それが「ジェットストリーム化」という手段の模索だ。

あの手この手でジェットストリーム化

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人の欲望は本当に果てしない。
素晴らしい書き味のボールペンが安価に購入できるようになった! バンザイ! もうなんの悩みもない! 最高! とはならない。

このどこの家庭にも一本はありふれた「ありふれたペン」となったジェットストリームを、なんとかしてお気に入りのかっこよい軸に入れて使いたい!という欲望に突き動かされ始めたのである。

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例えば、ラミー2000というドイツ老舗メーカーのデザイン性の高いボールペンには、金属タイプのジェットストリームの多色ペン用の替芯がそのまま入る!とか

おしゃれなボールペンの本体とジェットストリームの替芯を組み合わせられるようにアダプターを作るメーカーさんが現れたり

一方で、ポスタルコさんは3万円以上の価格で、150円のジェットストリームの替芯が入れられるボールペンを作ったり

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一方で無印良品の30円のボールペンの本体には、同じくジェットストリームの替芯が入ることを発見した人がいたり・・・

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さらには本家の三菱鉛筆さんのジェットストリームのモデルもデザイン性の高いモデルが出てきたりと、一つのインクを起点に皆が思い思いの方法で、ジェットストリームを自分なりの方法で使いたい!と試してきている。

もはや、うちのお店なりにできるアプローチはないのではないか・・・。
そんなことも考えたけれど、うちはうちなりのアプローチを諦めずに始めることにした。それは「名入れ」の範囲でできることをするということだ。

「名入れ」の範囲だからこそできることを

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誰しももらったことがあるであろう「ノベルティ」ボールペン。
定番品のボールペンなんかに、企業の名前と電話番号なんかが書いてあって、それ以外は既製品と同じ。
ボールペンを買った記憶がこのごろないと知り合いが言っていたけれど、それぐらいボールペンはノベルティとして気軽に配られることも多い。

確かにオリジナルと呼ぶには少し規模が小さくて、もっと軸ごとオリジナルカラーで作ったりしたほうがかっこいい!と考える人はいらっしゃると思う。

ただ、記憶を遡るとかっこいい大手のブランドの別注ボールペンが生まれてはすぐ消えていることがほとんどであることに気づく。
それはなぜかと考えたとき、「オリジナルボールペンは最低限作らなければならない数が多い!」ということに思い当たった。

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それ故に、うちのお店のオリジナルボールペンはノベルティと同じく「名入れ」で完結できる範囲で収めている。
特別なことはできないけれど、コストも既製品を活用しているがゆえにおさえられるし、製作数も100本程度から作ることができる。

今回白い軸とグレーのゴムを組み合わせたジェットストリームを作っているけれど、実はこれは通常ノベルティ専用。
ノベルティとして作られたボールペンは実は、勝手にオリジナルとして販売してはいけないという話を、今回ジェットストリームを作る上で初めて知ったのだけど、それ故に通常お店で目にすることのないカラーリングをしている。
しかし、今回は三菱鉛筆さんと直接相談をさせていただき、許可を頂いた上で販売をさせていただいている。

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先日作らせていただいたペンテルさんのサインペンも同様で、名入れにできる範囲で小さく小さく作らせていただいている。
どこかアメリカにでもある大手オフィス・サプライサービスが自社サイトでロゴを入れた文具を販売しているかのようなラフな世界観をもたせたくて「DOCKET Office Supply」というロゴを作って入れさせていただいている。

仕事道具はこだわりたいけれど、毎日使うものだからコストパフォーマンスも求められる。
だから、自分が思う間違いない文房具を、買おうと思えばどこでも買えるのだけど、ぜひうちから買って下さいというちょっとした仕掛けとして、名入れは今の所役割を果たしているように思う。

同じボールペンを使うなら、ぜひうちの子を

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そんなこんなで、ハズレのない日本の仕事道具をお届けする「DOCKET Office Supply」から、最もラインナップに取り入れたかった「ジェットストリーム・スタンダード」が仲間入りすることになりました。

コスパを気にして、ちょっと高いモデルは難しいなという方にも、ちょうどいい選択肢として、ちょっと変わったジェットストリームをご用意できたと考えているので、ぜひぜひ気になった方は店頭やネットストアで手にとっていただければ大変嬉しく思います。

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