三角コーンの梱包に苦戦していたら、『雪の女王からの贈り物』が届いた
梱包。
それはお店に携わる以上、必要な作業。
前職では家具も扱っていた私にとっては日常的な作業。
男手の少ないお店で店長をしていたこともあって、シングルサイズのベッドを一人で梱包をすることだってあった。
つまりはそれなりに梱包に自信をもっていたのである。
いい気になっていたのである。
あいつに鼻をへしおられるまでは・・・
そう。
三角コーンに・・・。
かっこいい三角コーンで看板を作って販売する。
そんなニッチ極まりないサービスをはじめた私は、三角コーンの梱包を舐めていた。
エアパッキンこと世に言う「プチプチ」でぐるぐるっと巻いて送ればいいと思っていたのだ。
実際、ヨドバシカメラでもアスクルでも三角コーンはビニールに入っただけの状態でお店に届くことがよくある。
そんなわけで、通販の注文を受けた私は「プチプチ」でぐるぐるっと三角コーンと看板をくるんでヤマトさんに集荷をお願いして・・・見事に断られた
「これでは、三角コーンや看板パーツが他の配送品とぶつかって凹んだり傷ついたりしてしまいます」
そうか。そうなんだ。
ヨドバシカメラさんもアスクルさんも自前の配送システムだから、簡単に送ってこられるけど、通常の物流だとそうもいかないのか(憶測)
じゃあ、トイレットペーパーのように巻き巻きされているダンボール、通称「巻ダン」で補強してあげれば、まあうまく梱包できるだろう。
その時にもまだ私は舐めていた。
そして出来上がったのは・・・
「か、かっこわる・・・」
思わず声に出た。
出てしまった。
知り合いにレンタル形式で注文を受けた分だから、まあクレームが入るわけではないんだけれど。
中身に入っているのがかっこいいものならいいんじゃないかとも思ったんだけど。
これ、まずいな・・・と冷や汗が出てきた。
そして決定的にその感覚が危機感に変わったのはこちらのイベントに参加したとき。
食べログで「食べる前」じゃなくて「食べた後」の情報を見てお店を選ぶ時代になってる。他の商いもそうなっていくしそうなってる。
『中川政七商店』から配送された箱には注意書きが入っていて、その裏面は素敵なカレンダーになっている。
まずい。
いまのままの梱包では絶対にまずい。
いくら中身がかっこよいと自信を持てるものだったとしても、お届け時のショボさはお客様のがっかりに直結する。
ご飯を食べに行って、メニューの美味しそうな写真にわくわくしながら注文して、出てきた料理のお皿がプラスチックのちゃっちいやつだった時のようながっかりさ。
どうすればいいんだ。
失意の中、ツイッターで呟いたぼやき。
いつもなら容易く、ネットの海に沈んで消えていきそうな助けを求める私の声。
お呼びでしょうか?
そこに颯爽と現れたのはやしろあずきさん・・・ではなかった。
弊社、三角コーンの梱包にはちょいと自信があります。
それは川上産業株式会社さんのツイッターアカウントからの声。
なんと、川上産業株式会社さんはあの「プチプチ」を世に産み落とした会社なのである。
もちろんふつうの「プチプチ」では三角コーンは発送できない。
一体どんな梱包でこの問題を解決するのか・・・。
そう訝しむ私の店に送られてきたのは、
・・・な、
なんやこれ。
めっちゃかっこいいやんか!
まるで氷の塊のよう。アナ雪の雪の女王ことエルザが、魔法で三角コーンの箱を作ったらきっとこんな箱になるに違いない。
すごい。送ってくる場所間違ってるよ。
この箱はうちより、アナ雪2を上映している映画館やディズニーランドでコラボに使われるべきだよ!
しかも近づいてみるともっととんでもないことに気づく。
これ、「プチプチ」や!
ふにゃふにゃしていない。なんと「板状のプチプチ」なのである。
試しにプチっとしようとしてみても強度がきちんとあって、指でつまんだ程度では潰れはしない。
いける。
これならいけるぞ。
こんな三角コーンが
こんな箱で、
こんな風に届けられたら・・・、届いたお客様もドキドキすると思う。
まだ色々と超えなければならない壁はあるのですが、ドケットストアはこの未知の梱包材での発送の導入に向けてチャレンジをしていこうと思います。
それにしても、
このツイートから始まった一連の奇跡ですが、
大本をたどれば実はやしろあずき先生のサイン入りコーンのチャリティオークションから始まっていたときいて改めてやしろ先生ってすごいなと思い知らされた。
三角コーン界で頑張っているつもりでも、所詮はやしろ先生の手のひらの上だったのだ。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?