見出し画像

ちょっとだけ無理なことへの挑戦。 小さな文具屋のクラウドファンディングはNEXT GOAL 100万円を目指します

「でも、山下さん。僕は作ったほうがいいと思う」

クラウドファンディングの準備も佳境に入っていた9月頭。
オリジナル文具の製造で協力を頂いているラコニックさんの社長である片岡さんに、こう言われたことを、昨日のことのように覚えている。

「今回のクラウドファンディングでは、A4サイズのドキュメントホルダータイプは、作るのを諦めようと思います」

そんな弱音を、私はラコニックさんの社長である片岡さんに電話口で漏らした。
理由は単純明快。
自分の作るオリジナルの道具に、自信がなかったからだ。

画像1

私が作ったドキュメントホルダーは、本当にミニマル極まるものだった。
A4の大きさまでの紙を、かばんの中でも折れたり皺にさせずに運ぶための道具。
クリップもポケットも付いておらず、ゴムバンドで中身の落下するというシンプルさの追求から生まれた商品だった。

自分は間違いなくほしい。
けれど、この商品の良さを果たしてお客さんに伝えられるだろうか。
失敗すれば3桁の数の在庫を抱えることになる。
個人事業のお店を営む自分にとって、それは小さくないリスクだったからこそ、不安は大きくなっていった。

「でも、山下さん。僕は作ったほうがいいと思う」

だからこそ、片岡さんの言葉には心底助けられた。
社長の片岡さんは、今回のプロジェクトに本当に親身になって協力してくださった。
付けたほうがいい機能性に関してはすすめてくださるし、要らないと思った仕様についてはハッキリと諌めてくださる。
作ったほうがいいという言葉も、メーカーとして注文を増やしたいという意図ではなくて、1つのメーカーを経営する先輩としての目線から言ってくださっていることが、電話口を通じてしみじみと伝わってきた。

画像2

結果から言えば、その言葉は正解だった。
今回のクラウドファンディングの中でもA4サイズはダントツの1番人気。
大切な資料を持っていく時はもちろん、出先から大切に持ち帰りたい「紙モノ」を安全に持ち帰る手段として選んでくださる皆様の手によって、クラウドファンディングスタートから19日間で、200点以上の注文が集まっている。

そして、これだけの支援を頂いた今だからこそ、クラウドファンディングで新たな挑戦に踏み切ることに決めた。
それは、一度は作ることを諦めようとしたドキュメントホルダー IDEAL A4のグレーエディションを作るという追加プロジェクトだ。
今回は、追加リターンとして作成するグレーエディションに込めたこだわりをぜひ知ってほしい。

画像15

グレーエディションはどんなアイテム?

画像14

ドキュメントホルダー IDEAL A4のグレーエディションは、すでにリリースしているブラックモデルと同じく、見た目も機能もミニマルな道具だ。
A4サイズまでの書類を、クリアホルダーに入れて運ぶ際に皺がつかないように薄く硬く運べる機能性はそのままに、グレーの色合いで全体を統一して作られている。

画像5

ラコニックさんのお道具箱で使用されているビニールペーパーのグレーカラーを用いることで、暖かさや柔らかさが感じられる雰囲気に仕上がっている。

画像13

ロゴはブラック同様に目立ちすぎないように空押しという凹みだけで表現。
ゴムバンドを固定するハトメと呼ばれる金具もシルバー色に変更することで全体の雰囲気を壊すことなく仕上がっている。

画像7

Macbookとの相性が良さそうと、サンプルを見た知り合いに言ってもらえたので比較写真を載せるけれども、本体のカラーは結構白よりのグレー色をイメージしてもらえるといいと思う。

画像13

商品の内側の紙のカラーはブラックと同じ色合いで、落ち着いた雰囲気に仕上がった。
ブラックはブラックでもちろん好きなカラーなのだけど、グレーの柔らかい印象は様々な場面で使っていただける仕上がりに着地できたと考えている。

なぜA4サイズだけの展開にしたのか

画像9

今回のクラウドファンディングをすでにご覧いただいた人はご存知かと思うけど、A5サイズとB6サイズのハードタイプのノートカバーもラインナップには存在している。
ならなぜ、ノートカバーのグレーは出さないの?という声もあると思う。

もちろん、ノートカバーのグレー色も考えていたのだけど、A4サイズのドキュメントホルダーのゴムが手作業で取り付けられているのに対して、ノートカバーのタイプは1kmぐらいの長さのゴムバンドを機械にセットして、ノートカバーを製造していく必要性がある。

果たして、グレーのノートカバーにそれだけの需要があるだろうか。
そういった判断をするためにもまずは小ロットで生産することが可能なA4サイズをクラウドファンディングで作らせてもらおうと考えている。

画像10

ちなみに、ブラックのゴムバンドであればノートカバーも作ることはできた。
実際に過去にサンプルとして作成したA4サイズのグレーなIDEAL A4は黒のゴムバンドだった。
これはこれでアクセントがあっていいのだけれど、個人的にできる限りこの道具からはアクセントを消したかった。
だから、ブランドのロゴも凹みだけで表現が成立するように金箔や銀箔をつけることをやめたという経緯がある。
ただのブラックの板とグレーの板。
そんなミニマムなカラーリングを求めて、今回はグレーのゴムバンドにこだわらせてもらった。
ぜひグレーのゴムバンドのノートカバーがほしい!という方は、コメントなどで教えて頂ければ嬉しい。

画像14

小さなお店の挑戦は続きます

画像11

10/1に小さなお店が始めたクラウドファンディングは、20万円の目標を初日で超えたあともじわじわと広がって、10/19現在で400%以上の達成率を実現することができた。

プロジェクトは10月末までまだまだ続くので、残りの日程でもチャレンジをしていきたいと考えている。
掲げた目標は達成率500%。
金額になおすと100万円。
最高金額でも2000円を下回ってしまうリターンしかない今回のクラウドファンディングで、はじめは想像することもできなかった高いハードルだけれども、ちょっとだけ無理をしてチャレンジしてみたいと思う。
そのためにいくつかの取り組みをこれから月末にむけて行っていく。

グレータイプリターン

その第一弾は、今回のnoteで紹介したグレーエディションの追加リターン。
すでにブラックのIDEAL A4をご支援してくださった皆様にも、ぜひ使い分けできるアイテムとしてご支援を検討頂ければ大変嬉しく思う。
10/19 18:30からすでにクラウドファンディングのページにて追加されているので、チェックしてみてほしい。

つながる市 TOPのコピー

そして、2つ目のチャレンジは無印良品店内でのポップアップ

10/24(土)・10/25(日)には、なんとあの無印良品グランフロント大阪にて、ポップアップイベントを行うことになった。
JR大阪駅からすぐにアクセスできる場所にある無印良品を代表する店舗で、DOCKET STOREの人気アイテムが購入できるのはもちろん、IDEALの実物をいち早く触ってもらえる機会なので、関西圏の皆さんにはぜひ足を運んでもらいたい。
(12時〜18時のOPEN予定)

更に、10/31(土)・11/1(日)には、関西最大級の売り場面積を持つ無印良品京都山科でもポップアップショップを出店させていただく。

こちらの店舗はちょうど1周年ということもあり、様々な施策が用意されていると思う。
”食”の大型専門売場を備え、地域の方々との協業をテーマとしているとてもすごいお店なので、ぜひこの機会に訪れて頂ければ嬉しい。

このnoteのタイトルの「ちょっとだけ無理なことへの挑戦」は、大好きな漫画である宇宙兄弟の主人公である六太のセリフからとらせていただきました。
同じく大好きなブライアンという宇宙飛行士の言葉にこんな言葉があります。

手探りでも何でもいい 意地でも次のドアに手を伸ばしつづけることだ そんなことをしてる間に、気づいたら宇宙遊泳とかしてるかもよ?

宇宙兄弟 第23巻より引用

ご支援、ご拡散頂いている皆様のおかげで、作ることを諦めようとまで覚悟したIDEALのドキュメントホルダー。
ラコニックの社長である片岡さんに背中を押されて生み出した一つのアイテムが、皆さんからの支援や拡散のおかげで、予想もつかないような大きなうねりとなって、まさに宇宙に近いところまで、店主を運んでくれています。
このクラウドファンディングのプロジェクトを、もうちょっとだけ無理してでもチャレンジして盛り上げていきたい。
そしたら、もっと違う景色も見れるかもしれません。
その旅路をぜひ、皆様とご一緒していければと思います。

グレーエディションについても、実際の商品としての店頭での販売はこのクラウドファンディングの結果を踏まえて行っていく予定です。
ぜひ気になる皆様には、下のリンクからご支援を頂ければ幸いです。

こちらの記事を面白いと感じて頂けた方は「♡マークのスキ」を押していただければ幸いです。(スキは非会員でも押すことができます)
また、フォローやシェアも大歓迎でございます。
大阪の気軽にアクセスできない場所にあるお店ですが、今後もnoteを通して皆様と交流できれば幸いです。

↓↓↓ぜひtwitterやinstagramのフォローもよろしくお願いいたします!↓↓↓

twitter @tyarinko
instagram @docketstore

ドキュメントホルダー IDEAL A4をもっと詳しく知りたい方はぜひこちらのnoteをどうぞ



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?