見出し画像

「作るとか」「売るとか」の現在地を求めて

『ストア』ではなく『ショップ』にしたほうが良かったかも。

今年になって唐突に、お店の名前について悩み始めた私。
そんなことを思い始めたのには理由がある。
たまたまストアとショップの違いを調べていたら、「ストアは販売専門」「ショップは作ったものを売ったりもする」というのが分かったからだ。

お店を初めて4年が経ち、気がつけばオリジナル商品をメーカーさんと一緒に作ることも多くなってきた。
つまり、うちのお店の「ドケットストア」は「ドケットショップ」の方が正しいのかも知れない。
そんなことがずっとぼんやりと頭から離れなかった。

とはいえ、うちのお店で材料を買って、自らの手を動かして商品を作っているのか?と言われれば、ほとんどそんなこともない。
そもそも色や形を変える程度の「別注」ではなくて、構造からオリジナルのものを作って販売しようとするうちのお店のような取り組みも、どちらかというと少数派に属している。
メーカーさんが直営店として商品を販売する場所を構える……というのと、お店をやっている人間が商品を作り始める……というのは、結果として同じようなことをやっているように見えて、その内側は全然違うものだったりする。

大量生産を行うことで商品を作っていた時代には、効率性を求めて作り手と売り手が明確に分かれていった。
でも、ネットで気軽に販売場所を作ることができるようになった今、その役割分担は曖昧になりはじめているようにも感じる。
また、新型コロナウイルスの影響で、ネットストアを開くお店が増え、なんならリアルなお店はいらないんじゃないの?と言ってくる人も少なからずいる。

そんな時代に、話を聞いてみたいなと思いつく人達がいる。
それは、うちのお店でも取り扱っている商品をデザインされたクリエイティブユニットのTENTさんだ。
デザイナーとして活躍されながら、自分たちで企画した商品も作り、ネットストアで自ら販売するのみに留まらず、今は下北沢にリアルショップまで構えている。

その軽やかな動きと、メーカーを巻き込んだダイナミックな動き方は、「作ること」と「売ること」が自らの生活の中に収まる小商いのような動き方とはまた少し違っていて、とてもおもしろい。
一昔前までなら、大きな会社でしかできなかったようなことを、数人のメンバーで作り上げていく姿に、また新たな働き方や「お店」の可能性も感じるのだ。

そんなTENTの青木さんが、書籍を出されたことをきっかけに、大阪でイベントの場を探しておられたことがきっかけで、大阪での青木さんをお迎えしたトークイベントが行われることになった。
しかもなんとトークイベントをされるメンバーに自分も加えて頂くことになった。

さらに会場は、大阪の方なら知っている方も多いであろう、「スタンダードブックストア」さんでの開催だというから、関西人としてこんなに嬉しいことはない。
自分自身を含めて、数多くの人が愛してきた「場」を作ってこられたスタンダードブックストアの中川さんにもトークにご参加いただき、お店についてのお話がお聞きできればと考えている。

更にはTENTさんのデザインされた「フライパンジュウ」を製造されている藤田金属さんにもトークに参加いただくことになった。
藤田金属さんも、フライパンビレッジという販売の場を工場に作っておられたり、工場見学についての取り組みも先進的な取り組みをされていることから注目を集めている会社さんなので、「作る」立場からのお話を色々お伺いしたい。

イベントタイトルになっている「作るとか 売るとか」という言葉は、青木さんが先日出された本「アイデアとかデザインとか」から、「とかとか」というフレーズが付いている。

この本自体で語られていることでもあるけれど、アイデアやデザインの「周辺としてのとか」が持つ大切さを、デザイナー、作り手、文具屋、本屋という様々な視点からカジュアルに話し合えるようなイベントになればいいなと考えています。

デザインをやっている人、お店をやっている人、メーカーをやっている人。もしくはそれらのどこかに興味があったり、はじめたいと思っている方も大歓迎です。
もちろん書籍の販売やサイン会、TENTさんのアイテムの販売会も予定しておりますので、ぜひぜひご都合が合えばご予約の上でお越しいただければ幸いです。

こちらの記事を面白いと感じて頂けた方は「♡マークのスキ」を押していただければ幸いです。(スキは非会員でも押すことができます)また、フォローやシェアも大歓迎でございます。大阪の気軽にアクセスできない場所にあるお店ですが、今後もnoteを通して皆様と交流できれば幸いです。

↓↓↓ぜひtwitterやinstagramのフォローもよろしくお願いいたします!↓↓↓

twitter @tyarinko
instagram @docketstore

イベントの詳細はこちらからどうぞ

ご予約は上の記事からのメールやお電話以外にも、BASEでチケット購入可能です(手数料分100円高いですのでご了承ください)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?