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山下義弘商店

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お店で売ってるもの、売ってないものだけど気に入ってるもの。熱量をもって書き綴っています。
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#リモートワーク

ドイツを旅したA4文具バカが、「A4コピー用紙500枚特化型収納箱」を作った話

そこのあなた、A4コピー用紙はお好きだろうか? もちろん答えはわかっている。 あなたもきっと好きだろう! 「白銀比」と呼ばれる美しい比率。 印刷にもメモにも向く最高の汎用性。 オフィスでも常備され、コスパもよいので、誰もが使いやすい文具の一つと言ってもいい。 そう。A4コピー用紙は、愛される素養に満ち満ちているのだ。 そんなA4コピー用紙を更に活用できるアイテムを、うちのお店では時に仕入れ、時にオリジナルで制作してご紹介してきた。 気がつけばA4コピー用紙関連の記事だけ

ワークスペースを持ち歩く ノートPCケースが小さなオフィスになった話

「そんなに寒かったのか……」 少なからずショックを受けたのは去年の冬。 電池持ちが危なくなっていたノートパソコンを心機一転、新品に買い替えて起動しようとした時のことだった。 ……するとおかしい。 新品のはずの、電池持ちも良くなったと噂のM1チップ搭載Macbookが、電池のエラー表示を吐き出したのである。 その時ようやく気づいた。 うちのお店は夜、とてつもなく寒くなっていたのである 電化製品はどちらかというと「冷やした方がいい」イメージがある。 しかしながら、うちのお

拝啓 のたうちまわるケーブルに悩む皆様。 インテリアに溶け込む保護チューブを一緒に作りませんかという話

「なぜケーブルはごちゃつくのだろうか」 それは、現代人の共通の悩みだと思っている。 スマホの充電、パソコンやモニター周りの配線.. リモートワークやお家時間が生活の中心にある現在、私達の視界の中に、そのごちゃつきがノイズのように入り込んでくる。 小さな文具屋を営みながら、ずっとそんなもやもやを抱えて生きてきた。 そしてそのモヤモヤは次第に私をネットサーフィンに駆り立てた。 ガチのケーブル保護チューブを模索する旅の果てに、ついに気持ちいいぐらいにケーブルを効率的にまとめ

ハズレのない日本の道具を世界の仕事場へ 小さな文具屋の妄想が形になった話

「全部オリジナルで商品を作って販売されているんですか?」 実際にお店に来られたお客様から、そんな質問をよく頂く。 もちろんそんなことはなく、95%以上の商品はセレクトして販売させていただいている商品だ。 さらに言えば、「海外から仕入れてるんですか?」という質問も多いけど、8割以上の商品は国内の会社のもの。 お店を初めて改めて実感したけれど、日本の文具メーカーさんはすごい。 利便性も高くてコスパもよい文具が日本には溢れているし、新たに商品を作る余地なんてないのではないかとす

小さなお店の作る「堅物なノートカバー」と「いいかげんなノート」が出会って起きた、ちょっとした奇跡の話

「すきな薄型ノートと組み合わせて使ってください」 そんな文具屋ならではの感覚で去年の10月にオリジナル商品のクラウドファンディングを行った。 クラシックな雰囲気と、中のページがしっかり守られるハードカバーノートのハードカバーだけを分離して販売しようというアイデアは、どれだけの人の心に刺さるのか正直不安だった。 しかしながら、そんな不安をよそに、付け替えられるハードカバー「IDEAL A5」はおかげさまで目標金額を大きく超えて、100万円以上の支援を集める結果となった。

走り出せ! 全人類の子供心 「PLUS ハシレエンピツケズリ!」が最高な鉛筆削りだった話

「親父(といっても差し支えない自分をはじめとする年代の大人たち)が夢中になるわけだ」 そう。はじめは正直舐めていた。 車の形の鉛筆削りだなんて… しかも名前は「ハシレエンピツケズリ!」だなんて… テレビでも取り上げられていますよ…なんて情報、いつもならあまり注目しない。 でも、自分のお店でも取り扱い可能だとわかったものだから、とりあえず1台だけ入れてみよう… そんな気持ちから、ついつい発注ボタンを押してしまった。 思えばこの時点からなんとなく感じていたのかもしれない。 こ

美はノックにも宿る。 ジェットストリームが宝石の代わりに手に入れたもの

「ジェットストリームは裏切らへん」 そう、口走ったのは社会人になって3年目の頃だったと思う。 店頭に立ち、レジでクレジットカードのお支払いを受け付ける際には、お客様にサインをいただくことになる。 いまでこそ、スタイラスペンで電子署名なんてことが大手のショッピングモールでは当たり前になっているけれど、10年前のその頃はレシートにサインをもらうことが当たり前だった。 しかしながら、つるつるっとした紙質で、ロールの最後の方まで使っているレシート用紙はくるくると丸まろうとする形状

時間管理に悩むみんなにすすめたい。静かに過ぎ去る「時を見える化」する道具の話

「時間や場所に縛られない生き方って羨ましいな」 会社の社員としてお店で働いていた頃、正直そんなふうに思っていた。 フリーランスで働く知り合いは、自由に拠点を移し、働きたい時間に働き、楽しそうに生きている。 もちろん自分自身も会社から離れた今となっては、それは大いに勘違いだったと気付いている。 始業も終業も決まっておらず、働きたいだけ働けて、寝たいだけ寝られる。 それは裏返せば、仕事の効率性を自分以外誰も測ってはくれないし、仕事をして疲れたように思っていても全然成果につなが

『いい職場環境』は1つ1つの道具から あなたの在宅勤務に推したいCDTの道具達

ゴミで仕事をするな。 ある日、バイト先の職場の上司にそんな言葉を投げられた。 家の中に転がっていたボールペンやメモ帳を適当に使って仕事をしていた私にとってそれは本当にカルチャーショックだった。 使える道具をゴミと呼ぶのは正直どうかと思うけれど、仕事のアウトプットに至るまでを意識して、道具を揃えていくことは確かに効果的だ。 それから様々な道具を意識して揃えるようになったことで、今の私のお店だって出来上がってきたと考えると、上司のこの言葉が私の今を作っているともいえる。 そ

『蓋(フタ)』が魅力的すぎるガジェットオーガナイザー 「Orbitkey Nest」の話

便利そうな整理ケースに目がない。 それは、きれい好きだからではなく、自分で片付ける能力が皆無だからだ。 特に近年はフリーランスになって、仕事道具を色んな場所に持ち運んで使用することが増えてきた。 マウス、充電器、電源コード、アダプター、モバイルWiFi、bluetoothなイヤフォン、名刺、ボールペン、メモ帳・・・。 常に画期的なアイデアを探しては、生活に取り入れて試し、また新しいものをみつけては取り入れて試す。 お店の品揃えは私のトライアンドエラーで決まっていると言って

リュック派のあなたに伝えたい 「ツッパることをやめ、動き出した棒」の話

「これは・・・、どうなんだろう」 そのアイテムとの出会った時、芽生えた感情は「戸惑い」だった。 その商品を製造しているのは「平安伸銅工業」さん。 大阪の老舗突っ張り棒メーカーだ。 代表的なアイテムでもある「ドローアライン」は、一本の線から始まる新しい暮らしを掲げて、とてつもなくおしゃれな突っ張り棒を世に送り出してきた。 そして、突っ張り棒へ注ぎこむ熱量は半端ではない。 3代目社長の竹内香予子さん自ら「ツッパリ嬢」に扮して、突っ張り棒の使い方までレクチャーするほどだ。

紙の資料を確認しながらのリモートワークにおすすめ 「HIGHTIDE メタルブックレスト」

「リモートワークが多くなったんで、本を開いたまま立てておけるものがほしいんです」 うちのお店にも新型コロナウイルスの影響を受けて、そんな相談が寄せられるようになってきた。 ペーパーレス化が叫ばれて久しいけれど、やっぱり紙の資料は便利だ。 電池切れもしないし直接書き込める。 白黒印刷ならコストもそんなにかからない。 その上、目にも優しい。 ただ、残念なことに紙の本にカーソルを合わせて、パソコンの画面にコピーアンドペーストできるほどには技術も進化していない。 そういうわけで、