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山下義弘商店

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お店で売ってるもの、売ってないものだけど気に入ってるもの。熱量をもって書き綴っています。
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#クラウドファンディング

クラウドファンディングで作ったノートカバーにあうノートを無印良品に求めて

「無印良品のノートが入りそうですよね」 クラウドファンディングで、「付け替えられるハードカバー」という、ハードタイプのノートカバー『だけ』を作ることになった。 その時に、古巣の無印良品で働く友人たちにサンプルを見てもらう度に、だいたいそんな感想をニヤリと笑って言われた。 もちろんんそれは私にとって「意図的」な工夫だった。 ふつうのメーカーであれば、ノートカバーとノートを一緒に買ってもらって、消耗品としてのノート本体のリピート買いをしてもらうことで商いを大きくしていくものだ

ちょっとだけ無理なことへの挑戦。 小さな文具屋のクラウドファンディングはNEXT GOAL 100万円を目指します

「でも、山下さん。僕は作ったほうがいいと思う」 クラウドファンディングの準備も佳境に入っていた9月頭。 オリジナル文具の製造で協力を頂いているラコニックさんの社長である片岡さんに、こう言われたことを、昨日のことのように覚えている。 「今回のクラウドファンディングでは、A4サイズのドキュメントホルダータイプは、作るのを諦めようと思います」 そんな弱音を、私はラコニックさんの社長である片岡さんに電話口で漏らした。 理由は単純明快。 自分の作るオリジナルの道具に、自信がなかっ

『おろしたてのノートの気持ちよさ』をいつまでも。 ハードカバー”だけ”をプロダクトにした話

ノートをうまく使いきれた試しがない。 小学生の頃から手にとってきた紙のノートという存在。 色とりどりのペンを使いこなして授業の内容をまとめる同級生。 塾の先生がすすめる数学の課題を解く力をつけるためのノート使用法。 ビジネスパーソンにひらめきを与えてくれるノートの使い方に関する書籍。 かのレオナルド・ダ・ビンチも、様々な内容をノートにメモしまくっていたというのに、自分と来たらろくな使い方ができていない。 そもそも字が汚い。 おまけに、鞄の中にノートをごちゃごちゃに突っ込み

まだ紙を持ち運びなれない人類への提案 ミニマルすぎるドキュメントホルダーの挑戦の話

どんな仕事にも「紙」はつきものだ。 パソコンが普及していくことで、個人が世界とインターネットでつながった。 それと同時に、プリンターもまた、個人やお店で所有する時代になった。 作った書類やチラシをその場で印刷することができる・・・というのは、圧倒的な生産性をいろんな職場にもたらした。 ただ、そんな紙にも終わりが来た。 スティーブ・ジョブスが世界に放ったiPadを見て、ガジェット好き達は色めき立った! もうこれからの時代は、紙なんて必要ない! デジタルだけでやっていける!

ありそうでなかった、『付け替えられるハードカバー』を作ります!

私は『紙』が大好きです。 このnoteを開いていただいたあなたも、きっと『紙』を愛用している方ではないかと想像して、この文章を書いています。 『紙』は薄くて軽い。 老若男女誰にでも扱える。 充電不要でいつでも使える。 ブルーライトで目を痛めることもない。 筆、鉛筆、ボールペン等の様々な画材にも対応。 1000年以上前から未来に向けて情報を残すために使われてきている。 全人類への普及率は、スマートフォンだって太刀打ちできません。 現代は、ペーパーレス化が叫ばれる時代です。