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山下義弘商店

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お店で売ってるもの、売ってないものだけど気に入ってるもの。熱量をもって書き綴っています。
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2023年11月の記事一覧

テクノロジーにワクワクを取り戻す NOTHING流デザイン哲学の話を聞いてきた

NOTHINGというブランドをご存知だろうか? イギリスのロンドンに本拠地を持ち、まだ3年目という若い会社でありながら、スマートフォンやワイヤレスイヤフォンを世に出し、そのかっこいい製品に共感する人々を多く持つ会社だ。 先日もCMFというブランドラインから1万円ちょっとの価格のスマートウォッチを発表。 アマゾンでもすぐに在庫がなくなってしまうぐらいの話題性とともに注目を集めている。 かくいう私も大ファンで、スマートフォンこそ手を出せていないものの、イヤフォン等にも手を出させ

無印良品の文具がシンデレラフィットするトレイを作ったら、お片付けが「快感」になった話

「あれ? はさみここに入ってなかったっけ?」 職場で事務用品が入った引き出しを開けて、使おうとしたら文房具が見つからない。 そんな経験、誰もがあるのではないだろうか? 自分の机というものが「フリーアドレス」なる言葉の元になくなりつつある今、手元の道具も最低限にして、必要な文房具は共用のものを使うなんて機会もまだまだある。 そんな時に、いつもの引き出しを開けると必要な道具が見つからないときの苛立ちは決して無視できない。 「蛍光ペンがない」「伝票が見当たらない」などといった

【台湾を旅する文具店】 文具と食を求めて42.195km歩いた話

2023年はひたすら「旅」をする1年だった。 移動販売車を作って、北は北海道、南は九州までを走り回り、様々な地域でお客様に直接お会いして文具を販売してきた。 旅はしんどいこともあるけれど、まだ見ぬ場所でまだ見ぬ人と交流しながら過ごすことは楽しい。 とはいえ、8月から7000kmも走り回っていれば疲れも出てくる。 なにか違う刺激を……というところに、仲の良い「毎日、文房具。」を運営するたかたくさんから「山下さん 台湾行きませんか?」とお声がかかったので飛びついた。 台湾は

「日本を旅する文具店」が3ヶ月で日本を縦断して、「熱狂」と距離を置いた話

移動販売車で文具を売りながら日本を縦断する。 そんな荒唐無稽な夢のような話を思いつき、実践に移してから3ヶ月が経った。 北海道、東京、九州、和歌山、徳島。 そして今回の岐阜に至るまで、 8/2の夜に北海道行きのフェリーに乗ってから、11/3に岐阜でのイベントを終えたのでほぼほぼちょうど3ヶ月で走りきったことになる。 今回は岐阜での移動販売の様子を振り返りながら、岐阜のカクカクブックスさんで開催させていただいたトークイベントの内容を踏まえつつ、小売のこれからについて思ったこ