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まなばナイト51回目:熊大教授システム学の勉強会

やまおかです。熊本大学教授システム学専攻同窓会主催 の勉強会「まなばナイト」へ参加しました。内容で気になった所をメモを残しておく。

ID本レビュータイム


「教材設計マニュアル 独学を支援するために」

この書籍が実務で役に立っている3つの局面

1.課題体系図の作成

学習項目の整理・体系化をして学習順番を決めた

学習効率を最大化するシナリオ作り

2.開発プロセス・成果物の整理

ADDIEモデルベースに、教材開発のタスク・成果物を設定

プロトタイピングプロセスを+α する事で開発物のイメージズレを防止

3.アセスメント方式検討

小テストと学習課題の種類を対応付けして、小テストの実施形態(多肢選択や記述など)を選択


「インストラクショナルデザインの道具箱101」

KKD(経験と勘と度胸)ではなく、理論に基づく教材作り。

1.IDについてちょっと確認したい

目次から、こんな理論があったなと目について調べる

もっと学びたいときは付録・参考文献をあたる

2.IDの関する資料引用

図表を引用するときによく使う

悩んだときにパラパラめくる、自分の幅を広げる

3.IDを教えるときの参考資料

人にIDを教える時に、「授業設計マニュアル」とともに紹介する。

メーガー、キャロルの時間モデル、ARCSモデルとか


一次資料と二次資料の差異を把握して使う。


「研修設計マニュアル 人材育成のためのインストラクショナルデザイン」

表紙にならんでいるワードに惹かれた(ARCSモデルのA)

教えなくても学べる研修 素敵!

「はじめに」に衝撃を受ける

『人材育成が組織の維持・成長に不可欠な機能であることが再認識され、もはや研修を「通年通りにやる」とう安定した担当業務ではなくなりつつあります。』

独学でも学習しやすい

熊大のID2の教科書として(2015年から)利用されている。


ID本に関してコメント

鈴木先生からの有難いお言葉。

IDを知らない人には、まず手にとって欲しい本は、「教材設計マニュアル 独学を支援するために」1時間分の独学用の教材を作るための手順や視点が書いてある。

一方「研修設計マニュアル」は、「教材設計マニュアル」とは対極的で 多重多層で研修を担当する人であればこれぐらい視野を広げないといけない。凄く中身は濃い。ID領域以外も含まれている。

自著以外にもお勧めの書籍は多い。

『テクニックに走っったら、テクニックに関していくらでも書けるが、状況が違うと別のテクニックが必要になる。幹の部分はID。なに(IT関連 or 国語 とか)をどうゆう状況(集合 or オンライン)で教えるときにも使える汎用的なもの。オンラインだからどうのという発想は含まれていない。ヒント集といのは戦力になる。凄く便利ではある。』
『実際にインプリする時の技と、設計する時の技は異なる』

非常に納得感のあるお言葉。

講師がその場で教材の足りない部分を味付けする研修は、満足感が高いことが多いが。それでいいのか?といつも思う。教材自体が良い味を出していたらいいのになと。その上での教師の味付けがあれば良い。


学生に対する研修と社会人に対する研修は、学ぶ・教育の視点では同じではないか?

基本的には同じようにするべきで、学習者を大人扱いする。

違いがあるとすれば、何も知らない(子供)、何かを知っている(大人)。

何も知らなければ基礎からの積み上げで勉強する。と思うかもしれないけれど、基本的にそれは否定されている考えで。最終ゴール(直面する課題)から必要な学習内容を紐解いていく(IDの第一原則)。

出来るかどうか、まず試してみて。できなければ教えて、できるのであれば教えない。

基礎からの積み上げをやっている場合じゃないよね。

お子様扱いしたお膳立てしすぎた学習に疑問をもった?


アクティブラーニングというバズワードをわざわざ使うのか?初めは和製英語かと思った。注射器で知識をいれこむようなパッシブ(消極的)ラーニングといえば、ラーニングは元々アクティブなんだ。アクティブでなければ学べない。

『自分の頭で考えて、自分の頭で構築して、ああでもない、こうでもないと考えることをしない限り学習は成立しない。』


ハンズオン的なアクティブラーニングではなく、マインズオン的なアクティブラーニング(ディープアクティブラーニングというらしい)でなければいけない。

要は、ちゃんと考える(自分の知識は自分で構築する)。

グループワークで話させるとかいっぱい発言したり手をあげたらいいとうのはアクティブラーニングとは言えない。

講義がだめだといは言わない。ちゃんと考えさせる講義はいい。下手(考えさせないような)なべらべら喋る講義は止めたほうがいい。

今までの遣り方を惰性でやっている教育(講師がべらべらしゃべる)を見直すこと。ただし、教えないといけないことは教えないといけない。


また次回も参加したいと思います。

よろしければサポート宜しくお願いします。研修用機材購入にあて記事にさせて頂きます。