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「おデューンでござる」

今映画館で上映している、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の「DUNE」が凄くイイです。
映画表現の枠を拡げるような体験ができます。
これは劇場で!
できればIMAXで見ないと勿体無い!!
けれども映像表現に力を入れているせいか、説明は極力省かれています。それでも楽しめるように作ってありますが、人物や団体名がわかれば映像にも集中できるかも。
ということで、「DUNE」の世界観を江戸時代に例えてみようと思います。

なぜ江戸?:DUNEの世界は宇宙帝国が支配する封建制度に近い社会制度になっています。なので、我々日本人に馴染み深い封建制度である江戸時代が1番わかりやすい(はず)。

[主な勢力]

宇宙帝国幕府:各藩を束ねる支配勢力。シャダムIV世が将軍。

アトレイデス藩:幕府配下。大名レト・アトレイデスが藩主。領地カラダンをよく治め人民の信望も厚い。また、その人柄から幕府配下にある他の大名たちからの信任も強い。しかし、その存在感の強さが、幕府との軋轢を産む事になる。

ハルコルネン藩:幕府配下。大名ウラディミール・ハルコンネンが藩主。権謀術数に長け、私服を肥やすためには手段を選ばない。そのことで幕府に目をつけられ、領地アラキス(別名:デューン、砂の惑星)国から領地替えをさせられる。

ベネ・ゲセリット寺:肉体と精神鍛錬を極める尼寺。尼僧たちは訓練によって声で人を操ったり未来を見るなどの妖術を身につけている。各藩大名に尼僧を結婚相手として送り込み政治的力も持つ独立勢力。

ギルド屋:幕府内の廻船問屋。宇宙船を操縦できる。その技術で流通を独占し幕府とも互角の力を持つ独立した勢力。

フレメン衆:アラキスに居住する反幕勢力。幕府の威光に背くため迫害されている民の集団。メランジをギルド屋と取引してアラキス内で隠れ暮らす。いつも水に困っている。唾を吐きかけるのは大切な水を相手に捧げる親密な挨拶。

サーダカー隊:宇宙帝国幕府の残酷な戦闘部隊。アトレイデス藩の力をそぐため、ハルコルネン藩に手を貸す。

[キーワード]

メランジ:御禁制品。アラキス国でしか採れない香料(スパイス)。摂取するとイイ感じになる。惑星間航行にはメランジを使わないとできない複雑な計算が必要なため、移動や物流はメランジに依存している。希少価値があり幕府が生産を管理している。

アラキス国:デューンとも呼ばれる。唯一御禁制品が生産される。砂漠ばかりの荒地。ハルコルネン藩が治めていたが、御禁制品の密売買が問題になりアトレイデス藩が代わりに収めることになる。穴の中にフレメン衆が隠れ住んでいる。

[あらすじ]

幕府により生まれ故郷でもある領地カラダン国から砂漠だけの過酷な地アラキス国へ移封された大名レト・アトレイデス。レトはこれが、幕府とそれまでアラキス国を支配していたハルコルネン藩大名ハルコンネンの陰謀であることを見抜いていたが、幕府への忠心から敢えて陰謀渦巻くアラキス国へ赴く。しかし、レトには秘策があった。幕府やハルコンネンが見落としていた流民フレメン衆を勢力に組み込みアラキス国の国力をあげるつもりだったのだ。
早速赴任したレト。ハルコンネンの嫌がらせは激しく最新設備は持ち去れられ、古い施設では幕府に収める量のメランジが生産できない。幕府のお目付役であるカインズ博士が見て見ぬふりをしたことから、この一件に幕府が絡んでいることが明らかになる。
生まれ故郷を追われ幕府の陰謀に翻弄されるレト・アトレイデスの運命やいかに。


いかがでしょうか。DUNEが面白くなれば幸いです。
何回見ても面白いので、分かるまでみればイイですね。
それではヤー・ヒヤー・シャハダーウ!

過去に書いた「DUNE/デューン 砂の惑星」の雑感

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