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20201014 友遠方より来たる

今日の朝ご飯は目玉焼きとしらすご飯。
サッと作ってくれる妻には感謝。なかなか朝聖書が読めません涙
これ書き終わったら、帰って夕飯だ〜。
(※写真は松江で頂いた紅ズワイガニ、美味しかったなあ)

午前

【朝カンファ】

・朝は間質性肺炎症例の振り返りでした。一例目は結果的に抗MDA5抗体陽性例でした。これは言わずとしれた皮膚筋炎に合併する、急速進行性の間質性肺炎のサブタイプです。例えば、逆Gottron徴候や皮膚潰瘍が特徴とされていますが、今回はmechanic handでした。

・mechanic handの検証は杏林大学の皿谷先生達が報告されています。mechanic handは今回のMDA5抗体よりはARS抗体症候群の方によく見られる皮膚所見ではあります。

・もう一例は薬剤性間質性肺炎の一例。一応通常量使用ではあったものの、途中腎機能低下が出てきていたので、少し過量だったか?という話題。特に決まった薬剤はなくて350を超える薬剤が関連すると言われていますが、pneumotoxというサイトで確認できます。

・多い薬剤としては、DMARD,抗菌薬、NSAIDsが多いとされています。また、抗不整脈や抗がん剤も要注意とのこと。用量依存かと言われると薬剤によって異なるということになると思います。詳細は以下のレビューをご参照下さい

【病棟】

・今日は専攻医の病状説明の同席2件。事前に話す内容は確認しつつ、じっと聞いています。不安が直ぐに顔に出てくるので、困るとアイコンタクトで助けを求めてきます。なんだか、学会発表の「共同演者の〇〇です」みたいな気分。で、あまりきれいなリカバリーをし過ぎると、その後は家族の目は完全にこちらに注がれますのでご注意

・退院前カンファレンスがコロナ禍でも再開されています。やはり面と向かった話し合いは重要。移行期ケアの中でもとても重要なカンファレンスだと思っていて、それぞれの職種目線で意見をだしてもらいつつ、自宅での観察ポイントの共有やACP的な対話を敢えて出したりすることもあります。この辺もテクニックですねえ・・・

午後

【昼カンファ】

・水曜日は合同カンファレンス。他院で研修中の専攻医が発表してくれました。現在は専門内科研修中なので、当該診療科宛に紹介がきたけど、異なる疾患だったと言う症例。

・具体的には、側頭動脈炎疑いで紹介されたけど、無菌性髄膜炎だったという症例でした。色々ポイントがありましたが、Jolt accentuation with headacheとJolt accentuation with neck painは違うよね、というのは良いポイントでした。

・あとは身体所見として肩関節痛というのは、腹痛と言っているだけなので、もう少し具体的に部位や特徴的徴候で答えようみたいな話もありました。やはり、一度顔見知りになった若手とは、色々ざっくばらんに話せるので良いなあと思います。

【外部講師ティーチング】

・久々に遠方から外部講師に起こし頂きました。いつもウェブで会ってるのですが、やはりリアルは楽しいです。会話のテンポや空気感がウェブとは全然違うんですよね。新しい物が生まれる感じがあります。

・恒例の1ヶ月分の症例共有して、色々ディスカッションして終了。次回は何かイベント考えます!

というわけで振り返り終了。
今日も一日よく学びました。

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