20200929 肌寒くなりました
一日遅れての振り返り。一日経つと忘れちゃいますね〜。
やっぱりログつけておくの大事だなあと。
ひとまず、今日は午前中時間あるので昨日の振り返りしておきます。
午前
【回診】
・新チームになって、ひさびさに後期研修医がついてくれたので、一緒に回診しています。患者さんの数は少ないので、少し時間をかけてラウンドができるのが嬉しいです。フィジカル確認しながら、一緒にとったり質問したり、普通の回診ですが楽しいですね
・ある患者さんは、歌い出しました。良い声。病院の中にあって自宅環境でのルーチンを取り戻せるようにどうサポートできるか、この方のルーチンって何だったんだろう?って思える病院スタッフをどう育てられるかが課題です。
・ 回診時に出会う他のメディカルスタッフとのコミュニケーションも大事。そこで状況共有したり意見統一したりって大事ですよね。細かいところですが、こうやって潤滑油的な動きをするんだというところも教えていかなきゃなあ。
【時間外外来】
・体重減少でフォロー中の中高年世代。神経性食思不振症の境目的な方々とどう関わるかは模索中です。少なくとも精神科カテゴリーとは言い切れないけれど、カウンセリングやコーチング的な対応は必要。でも色々限界を感じていて、今は磯野真穂さんの本を読んだりしています。
午後
【昼カンファ】
・論文抄読会でした。年を通して勉強会曜日固定だと参加できない人がいるので半年でシャッフルします。
・論文抄読会でのネタとして、胸痛関連の話題がありました。興味深かったのは古典的な胸痛のない心筋梗塞の話題。よく女性・高齢・糖尿病既往などが指摘されていますが、実はそもそも心筋梗塞の古典的症状の始まりは男性のstudyを基に定義つけられたとのこと。
・男性であれば、胸痛の頻度が多く、いわゆる
▶Typical chest pain
▶Atypical chest pain
▶Nonanginal pain
の3つに分類して考えるのがスタンダードです。
・一方、女性ではそもそも40%くらいには胸痛がなく、女性の心筋梗塞では、呼吸困難や倦怠感などが比較的頻度が多いので、そもそも性差が大きいという話題になりました。また、糖尿病で症状が出にくいかはその後検証され、現時点ではあまり関係しないのではないか?という意見が主流になりつつあります。
・症例報告では、ミノサイクリンの色素沈着症例と造影剤によるAGEP症例の供覧。ミノサイクリンの色素沈着は3-15%程度に起こりますが、特に傷の瘢痕部や下腿伸側、露光部にできやすく、それぞれtype分けされていました。
・COVID-19患者の院内心停止後の予後。JAMA internal medicineに掲載。生存率0%は衝撃。shockable rhythmの割合いも圧倒的に低く、蘇生に伴うエアロゾル曝露を考えると、CPRを推奨しにくい結果に。
【訪問診療】
・今日は全部で6人のゆったり訪問でした。
・尿道ステントについて。あまり行われていない手技ですが、神経因性膀胱背景がある方で、過去に尿道バルンは辛かった方。尿道ステントで落ち着いていたのですが、最近尿路感染を繰り返す様になり、今後の対処法を専門医と相談することになりました。在宅医療では適宜専門医とも連携しています。
・高齢者の認知症介護のご家族。介護保険負担限度額申請のお話になりました。実は恥ずかしながら、自分では十分制度の詳細を把握しておらず、ケアマネさんに任せっぱなしになっていたなと反省です。軽減対象となるのは以下の3つに該当する方とされています。
▶本人および同一世帯全員が住民税非課税であること
▶本人の配偶者(別世帯も含む)が住民税非課税であること
▶預貯金等合計額が、1000万円以下(夫婦で2000万円以下)であること
・あとはなんやかんやで預貯金通帳や有価証券のコピーが必要になるので、プライバシーをさらすことにはなります。ここら辺は抵抗がある方はいるかもしれませんね。
ということで一日遅れで振り返りでした。
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