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2019年 年間ベストアルバム50選

毎年「今年は豊作だった」と言っていますが、今年も実際豊作でした。とはいえ、今年仕事は多忙を極め、例年に比べるとそこまでの「量」は聴いていませんが、それでも「これは!」と思った作品は抑えるようにしました。
以下、50位からとなります。

50.Jacques Greene - Dawn Chorus
クラブイベント終了間際の、うっすらと陽が刺してくる時間帯、「祭りの後少し前」のタイミング特有の、言いようもない寂寥感を思い起こす作品。

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49.Oh Sees - Face Stabber
今年期待していたキンギザの新譜が個人的にうーんな出来だったけど、こちらはやりたい放題ぶりをさらに加速。21分もあるシングル「Henchlock」を筆頭に多彩な楽曲が飛び出しまくります。

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48.Floating Points - Crush
前作にあったジャズやクラシック要素がオミットされ、純粋なクラブミュージックの質感を突き詰めた作品。前作の方向性を期待した向きからは肩透かしの声も聞こえますが、個人的には彼が次のステージに向かうために必要な一枚だったと肯定的に捉えています。

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47.American Football - American Football
僕にとっての「エモ」はゲット・アップ・キッズでもジミー・イート・ワールドでもなく、このバンドのことを指します。かの名盤である1stにも迫る極上のメロディにスケール感が加わった最高の1枚。

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46.Sunn O))) - Life Metal
この世の終わりのような音が鳴っているにもかかわらず、それは内向きではなくどこか外に開かれたような印象があります。「この世界に俺は一人だ…」という感覚とはむしろ真逆。アルバムタイトルからもそれが現れているかと。

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45.Nathan Micay - Blue Spring
「未来の警察国家に弾圧されるレイヴ・パーティー」を舞台にしたストーリーの下で繰り広げられる、IDM・トランス・テクノを横断する旅。ひと目でわかる大友克洋オマージュのジャケデザインも良き。「フロアで使ってみたいな~」と思ったら11月のSquarepusherに先を越されました。

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44.Maxo Kream - Brandon Banks
シリアスなリリックとハードなラップ、不穏なトラックが絡む、ジャケから想像する通りのどっしりした質感を持った作品。純トラップとして今年最高の1枚かと。

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43.Uboa - The Origin of My Depression
オーストラリアのドローン、アンビエントを手掛ける「Xandra Metcalfe」氏のプロジェクト。時折挟まれる絶叫はドゥームメタル的ですらありますが、アルバムを聴き勧めるとだんだんと心地よくなってもきます。夜中に一人で向き合うための音楽です。

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42.Giant Swan - Giant Swan
ブリストル出身のデュオ。ブリストルは才能の塊のような人物を次々と排出していますが、彼らもまた傑物。鉄のような暴力的インダストリアル・テクノは無二の個性。1曲目の「55Year Old Daughter」と2曲目の「Pandaemonium」をまず聴いてほしいです。

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41.Anna Meredith - FIBS
元々はクラシックにバックボーンを持ち、今でもBBCスコティッシュ交響楽団のレジデンスを務める彼女の2ndは、前作にもあったポップとエクスペリメンタルをそれぞれ先鋭化させながら見事に融合しました。人力で成し遂げてる辺りはいっそバトルズにも近いのかも。

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40.Fontaines D.C. - Dogrel
アイルランド出身のロックバンド。奇をてらったことこそしていないものの、パンクの初期衝動を「爆発させず」ギリギリのフラストレーションを保ったまま駆け抜ける危うさが魅力。これからのロックシーンを引っ張ってほしい存在です。

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39.Clairo - Immunity
元ヴァンパイア・ウィークエンドのロスタム・バトマングリがプロデュースしたことでも話題になった1作。ローファイなベッドルームミュージックでありながら、しかし力強くタフなポップスとしてデビュー作とは思えない完成度になりました。

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38.Jordan Rakei - Origin
同時期デビューのトム・ミッシュ辺りと比較されることの多い彼ですが、最大の違いはソウルが自らの「Origin」にあるところでしょう。古典的なソウルへの経緯を払いつつ、より深い深度へ潜っていく、その探求の旅の途中にあるようなアルバムです。

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37.KAYTRANADA - Bubba
ハイチ出身のプロデューサーによる2nd。全17曲にして、ファレルやティナーシェといったミュージシャンを多数起用した豪華な作品。ハウス・ヒップホップ・ソウルを全て一つに繋げ、その全てに一貫したグルーヴが存在します。SiRをフィーチャーしたM3「Go DJ」と、Kali UchisをフィーチャーしたM6「10%」が特に珠玉。

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36.Barker - Utility
「キック」「ドラム」が存在しないテクノ、というアプローチをしておきながら、ダンスフロアで機能する作品というとんでもない作品。トランシーな作用もありながら、あくまでこの構成で「テクノである」と言い切れるのはスゴイことだと思います。

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35.Efdemin - New Atlantis
ミニマルかつストイックなビート、浮遊するようなドローン・アンビエントの質感が融合させつつ、アコースティックな質感や民族音楽の要素も含む多層構造となった作品。タイトルはフランシス・ベーコンの小説「ニュー・アトランティス」から来ているとか。なるほど、同小説作中の「未来の音楽」は実際このような作品なのかもしれません。

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34.Octo Octa - Resonant Body
ジャケットに描かれてるような「森」や「川」の美しさをサウンドに落とし込むため、Octo Octaが実際に所有する小屋で録音されたという本作。クラシカル&トラディショナルでさえあるシンセやブレイクビーツにはややもすると時流には沿わないサウンドと見られるかもしれないですが、メッセージ性とは別に、きちんとフロアで機能することを想定した目配りもあり、飽きのこない作品です。

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33.Jenny Hval - The Practice of Love
ノルウェー出身のSSW。元々実験的かつExperimentalなサウンドが持ち味でしたが、本作ではそれらの要素をふんだんに残しつつ、一気にポップ作品として昇華されています。美しく、クリアなサウンドスケープの虜になりました。

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32.YBN Cordae - The Lost Boy
ネット上でゲームを通じて出会った仲間たちで構成される集団「YBN」のメンバーの一人。チャンスの新譜とリリース時期が被ったためか、あまり話題にならなかった感のある本作ですが、ジャケットに描かれたように、自身の苦しみに彩られた人生を振り返りつつ、1曲ごとに一歩一歩前へ進んでいこうとする彼の旅路がコンセプトとなった本作は、痛々しさを伴いながらも、優しさに満ち、最終曲で家族との確執を乗り越えていく様に胸を打ちます。

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31.Thom Yorke - ANIMA
トム・ヨークの2ndは前作よりもさらにエレクトロニカ的なアプローチを強めつつ、ダンスフロアでも機能するようなトラックから、アブストラクトで不穏な楽曲まで幅広く展開。しかしいずれにも言いようのない「不安感」がつきまとう。さらに内省度を強めていく彼の次作はどうなっていくのでしょうか。

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30.Caterina Barbieri - Ecstatic Computation
イタリア出身の鬼才にして女傑、バルビエリの新作はモジュラー・シンセを巧みに操りつつ、反復したサウンドを徐々に崩壊させていくプロセスそのものを陶酔的に見せていきます。それはある意味、ミニマリズムの対極ともいえ、どの曲も一つとして同じ顔は見せない、アートとしてのドローンがここにあります。

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29.Freddie Gibbs & Madlib - Bandana
名プロデューサー、マッドリブと硬派なギャングスタラッパー、フレディ・ギブスのコンビによる作品。スモーキーで無骨、それでいてソウルフルでハッピーなマッドリブの作るサンプリング・ビートにハードコアなフレディ・ギブスのラップが絡む、極上の15曲。

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28.The National - I Am Easy to Find
まぎれもなく「おっさんが作り、おっさんが歌う」ロックでありながら、一切懐古的なサウンドにはならず、知性とロマンチシズムが同居した、乾いたメランコリアを堂々と歌い上げるザ・ナショナル。グラミー賞も獲得し、名実ともにアメリカンロックの代表となった彼らの新作は、ひとりの女性の生涯を描く短編映画と一部の要素を連動させ(その映画のサントラというわけではない)、6人の女声シンガーをゲストに迎えることでまた新たな切り口を作ってみせました。前作の完成度が高すぎたため、そのハードルまでは超えられなかった感もありますが、この作品もまた傑作の一つでしょう。

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27.Blanck Mass - Animated Violence Mild
Fuck ButtonsのメンバーBenjamin John Powerによるソロプロジェクト4作目。インダストリアルの暴力性を焼け付くようなシンセと絶叫・デスヴォイスでこれでもかと叩きつけているのに、ポップで爽やかですらある音世界。いくら聴いても全然疲れてこないんだからこの手の音楽としては特異でしょう。昨年のサマソニでは控えめでしたが、耳が割れるほどの爆音の中で聴いたらさぞ心地よいと思います。

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26.Arthur Moon - Arthur Moon
ブルックリン出身の6人編成のバンドによるデビューアルバム。同じ出身地のダーティー・プロジェクターズやグリズリー・ベアと比較しても全く違うサウンドが展開されており、ストレンジでアヴァンギャルド、複雑なサウンドプロダクションでありながらしかしポップであるというバランスが絶妙な一作です。

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25.Dave - Psychodrama
サウスロンドン出身の若干20歳のラッパー。STORMZYらグライム勢の影響も受けつつ、ビートはトラップを基調とし、ミニマルなトラックに加え、甘くしかし攻撃的でもあるラップが絡む。紡がれる言葉はどこまでもシリアスで、ジャケットに描かれてるような「静かに燃える炎」のような作品です。

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24.Sharon Van Etten - Remind Me Tomorrow
ブルックリンのSSWによる5作目。80'sニューウェイブを彷彿とさせるサウンド、仄かなゴスの香り、キャッチーなメロディと新鮮味には欠けるものの、個人的に好みの要素が詰まったサウンドです。ロバート・スミスとコラボとかどうですか(軽率な提案)

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23.The Murder Capital - When I Have Fears
アイルランドはダブリンが生んだポスト・パンクバンド。イアン・カーティスやイアン・マッカロクを想起させるバリトン・ボイス、耽美かつ攻撃的、しかし一本調子ではなくメリハリのある曲構成に唸らされました。ライブでどう化けるかにも期待したいところ(来日してください)。

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22.Teebs - Anicca
Brainfeeder一派の一人。ゆったりしたダウン・テンポのブレイクビーツにピアノ・アコギの音も加わり、独特のテンションで進んでいく本作は中毒性も高く、ゆっくりと陶酔感に浸ることができるでしょう。パンダ・ベアが参加したM5が特にお気に入り。

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21.clipping. - There Existed an Addiction to Blood
サブ・ポップが擁するエクスペリメンタルヒップホップ集団による新作。ダークかつノイズに溢れたトラックに、硬質・高速のラップを乗せ、凄まじい音圧と共にそれらを繰り出し、「聴き流す」ことを許容しない暴力性はそこらのバンドを寄せ付けないパワーを感じます。それでいて決してマッチョにならないバランスも素晴らしい。

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20.長谷川白紙 - エアにに
Aphex TwinやSquarepusherを悪魔合体させたら合体事故で彼らのスキルを受け継いだJ-Popが爆誕した。そんな作品。彼が挙げる「影響を受けたアーティスト」がrei harakami、I Am Robot And Proud、Aphex Twin、Boards of Canadaと、往年のエレクトロニカの名士だらけであるのも頷けます(しかしこの辺りを中学時代に吸収してるというのもすごい話です)

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19.Little Simz - GREY Area
ケンドリック・ラマーに絶賛されたフィメール・ラッパーの3rd。ソウルやファンクの影響下にありつつ、ダブやトリップホップの要素まで内包した懐の深い作品。アフロ・ビートを纏った縦横で軽快なラップはシチュエーションを選ばず耳にしっくり馴染みます。

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18.black midi - schlagenheim
今年デビューのロックバンドでは最も話題をさらった、ロンドン発の4人組。マスロック、クラウトロック的でありながらそれらのカテゴライズを受け付けない、フリーでストイックな作品。お経のように呟くようなスタイルのボーカルはどこかZAZEN BOYSを思い起こしたりもしました(私だけでしょうか…)。

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17.Moodymann - Sinner
大御所の最新作。エロさ、猥雑さをむき出しにした、タフな漆黒のグルーヴがここにある。近年では最高傑作かと。

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16.The Comet Is Coming - Trust in the Lifeforce of the Deep Mystery
サンズ・オブ・ケメットでも有名なシャバカ・ハッチングスによる別プロジェクト。コズミックにしてスペイシー、サイケデリックなフリージャズ。やりたい放題なのにとことんキャッチーで即効性も高く、とっつきづらさも皆無な逸品。フジでのライブが超最高だったらしいですが見逃したのが今年最大の痛手です。

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15.Tyler, the Creator - IGOR
一言では語れない多様さを持つ作品ですが、あえてひとつを挙げるならサンプリングの自由な発想がこの作品を唯一無二のものにしていると思います。既存のヒップホップでは恐らく想像もしなかったような音が随所にねじ込まれており、彼の類稀な才能の一環をそこかしこに読み取ることができます。しかし山下達郎とかどこで知ったんでしょうね?

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14.Fennesz - Agora
本当に最小限の機材だけで寝室で制作されたというクリスティアン・フェネスの新作。このアルバムの放つ音は、静かに、けれども確かな情熱をもって、聴き手に壮大な風景を想起させていく力強さを持っています。かの名作「エンドレス・サマー」をも超えた作品だと思います。

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13.Solange - When I Get Home
フックやコーラスもない短いフレーズのみで構成された1~2分程度(長くて3分、短いと30秒未満)の楽曲がパッチワークのように連なる、おおよそ既存のポップミュージックの文脈に則ることなく作られた作品。とらえどころがないように見えながら、聴き終えた時はたしかな高揚感をもたらしている。まるで魔法のようなアルバムです。

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12.Tool - Fear Inoculum
実に13年ぶりの新作。10分超えの曲が6曲もある、文字通りの大作です。しかしこのアルバムからは「過剰の美学」ではなく、むしろ絶妙なタイミングで計算された「引き算による美学」を感じます。動きの少ない部分にこそ彼らの狙いが詰まっているとも見え、無理にじっくり取り掛かろうとせず、ある程度距離を取って聴いていた時にふとその凄さを実感できる、そんなアルバムのように思います。

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11.Big Thief - U.F.O.F.
今年2枚のアルバムを出したビッグ・シーフ。こちらは美しい森に迷い込んだかのような酩酊感をもたらす、非常に中毒性の高いアルバムです。美しいウィスパーボイスに当てられているうちに森を抜け出せなくなったかのような感覚に陥りました。

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10.Wilderun - Veil of Imagination
雄大なエピックメタル。ちょっとすれば「クサく」なりがちな音でありながら、絶妙なバランスで幽玄なサウンドスケープに昇華しているところが彼らの特徴。1曲目の「The Unimaginable Zero Summer」が特に素晴らしい。
どうも影響元の一つにFleet Foxesがあるようで、この雄大さはそんなところからも来てるのかと膝を打ちました。

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9.Dos Monos - Dos City
black midiの前座でライブを演ってるところを見て初めて存在を知ったのですが、さながら「和製Death Grips」とも呼称できそうな、暴力的かつフリーキーなサウンドに一発で打ちのめされてしまいました。このアルバムには入っていませんが、black midiのリミックスも素晴らしい仕事で、来年以降の活躍も大いに期待できます。

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8.(Sandy) Alex G - House of Sugar
パーソナル・内省的な儚いフォークサウンドと、実験性の塊のような電子音楽が共存した、奇跡のような一枚。フランク・オーシャンがベタ褒めするのも頷ける一枚です。いずれエリオット・スミスをも超える存在になってくれるのではないでしょうか。

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7.Slipknot - We Are Not Your Kind
言ってしまえば彼らのことは相当軽んじていたのですよ。ニューメタル自体を軽んじていたとすら思います。そこへこの異常な完成度のアルバムをお出しされ、慌てて過去作を全部集めて聴き直すという醜態を晒してしまいました。このアルバム、何よりタイトルが素晴らしいですよね。「俺たちはお前たちとは違うぞ」と。ひりつくような、しかし静かな怒りが込められた作品です。

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6.小袋成彬 - Piercing
1作目「分離派の夏」がそこまで刺さらなかったのであまり期待してなかったんですが、1曲目でもう即やられてしまいました。このアルバム、「好きな曲をつまんで聴く」のが当たり前なこの時代においては稀有ですらある、「頭から順番に聴く」のを推奨される作品だと思います。特にM5「New Kids」以降はスキップ不可でしょう。全12曲30分ちょっとというのもそれを後押ししてるように思います。

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5.Nick Cave & The Bad Seeds - Ghosteen
キャリア17作目にして、2013年の作品から続く3部作の最終章。2015年に亡くなった自身の息子のこともテーマになっており、ここにはただ、祈りのような歌と静かな音だけがあります。

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4.THE NOVEMBERS - ANGELS
本人達もインタビューで語ってるとおり、「ブレードランナー」「AKIRA」にインスパイアされて作られた「TOKYO」「BAD DREAM」を筆頭に、架空の日本をその破滅的な世界観で表現してみせた、大傑作です。ニューウエイヴ、ポストパンク、インダストリアルが渾然一体となり、もう一つの日本へと誘ってくれます。

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3.Billie Eilish - WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?
もう説明不要の今年を代表する一枚でしょう。これほど暴力的な音が巷で、本当にどこに出かけても街中いたるところで鳴っているという状況は昨年全く予想してなかった。たった一枚のアルバムで時代を塗り替えてしまったというのを久しぶりに目の当たりにした気がします。

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2.Big Thief - Two Hands
幻想的なU.F.O.F.に比べると、こちらはきちんと地に足のついた、泥臭く、しかし力強いフォーク。時代を超越する音というのはどちらかといえばこういうアルバムなんだと思います。M7「Not」があまりに名曲すぎ、それだけでこの順位になったように思います。来年のライブには是非足を運びたいところです。

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1.JPEGMAFIA - All My Heroes Are Cornballs
「反復による快楽」はここになく、「わかりやすい衝動」もありません。唐突に途切れる音、鳴り響く銃声のサンプリング。彼はヒップホップを解体したわけではなく、「人々が望む音なんてここにはないんだ」と皮肉に笑ってみせたのかもしれません。それでも一聴すると「聴きやすい」と思ってしまう辺り、完全に彼の術中に陥った感が…。

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選外:Burial - Tunes 2011-2019
コンピレーション・アルバムであるためこちらに記載。名盤である2ndからついに次のフルアルバムを出すことなく、今までの音源を雑にまとめられてしまいました。こうして改めて聴き直すと、本当に「何にも似ていない」。古き良きダブステップからは距離を取り、自身の楽曲をコラージュしたり、静かなアンビエンスが流れたり、その挙動は一貫することがありません。彼は一体どこへ行こうとしているのでしょうか。

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特別枠:ザ・リーサルウェポンズ - Back To The 80's
彼らに関しては今年実にいろいろあったため、バイアスがかかりすぎ、正常な判定を下すことは不可能であったため、別枠としました。しかしただの面白コミックバンドだったら決して評価はしないし、されなかったでしょう。後ろで鳴ってるトラックの異常なまでのカッコよさがこのバンドの真骨頂ともいえます。アイキッドさん、まじで何者なんだ…。

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以上となります。
「今年出た作品ではないが聴きまくったアーティスト」および「今年行ったライブ」についてはまた別の記事で(時間があれば)まとめたいと思います。

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