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地球温暖化の影響でインディアンサマーに異変が起こるアメリカ

日本には馴染みのないインディアンサマー。一度秋になり涼しくなってから再度真夏が訪れるという、体験しないとにわかに信じがたい現象をそう呼ぶ。

渡米してから最初の数年間はインディアンサマーに驚いた。なにしろ9月末にはジャケット着てブルブル震えるくらい寒くなるのに(これも最近変わった。後述)10月になると突然30°C超えの日が3-5日間続くのだから。

インディアンサマーに異変を感じ始めたのは、今から10年くらい前だったろうか。まず9月の天候が変わり始めた。以前なら9月の2週目あたりからガクッと気温が下がり、朝晩ヒト桁・最高気温10℃台になるのだが、日本の10月頃のようにじわじわと気温が下がって行くのだった。

これはアメリカでは経験したことがなかったので面食らった。そして今ではこの「じわじわと涼しくなる秋」になれてしまい、快適に感じるようになった。

「じわじわ秋」が定着すると、インディアンサマーくんの居場所がなくなってしまった。そしてもっと早く来るようになった。

9月最初の月曜日は「レイバーデー」で国民の休日。8月末には30℃を超える日もほとんどなく完全に秋モードなのだが、今年は日曜から木曜まで5日連続32-35℃の真夏日に。

以前のように完全に涼しくなって忘れた頃に夏がやって来てありがたみを感じていたが、これでは単なる夏のぶり返しのようで味気ない。

早く来たインディアンサマーくんが終われば、だんだん涼しくなり普通の秋になっていく。

そういうわけで、可愛かった頃の元カノに会うように、10年前のインディアンサマーくんが恋しいこの頃なのだ。

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