[2018年7月寄稿記事]ブラウザー連動型ウォレットアプリ事前登録スタート！
※このエントリーは旧ブログで2018年に私がまだスマートアプリ社の代表をしていたときに書き残したものです。ブロックチェーン事業に舵を切った最初のエントリー記事でこの回の発表の3ヶ月後外部からも資金調達して順調な船出を迎えます。
過去の記事を消してしまっていたのですが、インターネットアーカイブに残っていました。コインチェック事件が起こった直後で1BTCが80万円を下回りその後40万円までただ下りしていく冬の時代です。
仮想通貨の革新性にようやく気が付き数ヶ月、次のインターネット事業の中核に据えようとしてようやく発表までこぎつけました。
とはいえ開発も架橋で、本当にリリースできるのかハラハラしながら東工大のエース開発者Hくんと一緒に開発を一緒に進めている今日この頃です。
正直今回発表させていただいたサービスは、もちろん様々な戦略と創意工夫で勝ち筋は見出していますが、とはいえ2番手戦略です。すでに先行するブラウザー連動型ウォレットサービスは出ていますし、それを早く出せなかったのは正直悔しい思いでいっぱいです。
でもですよ。今日だった理由が先程見出されました。
なんと我々のGO!WALLETの発表とわずか数時間後、大手ブラウザー企業のOPERAが、スマホ向けブラウザーアプリに、仮想通貨連動型機能を搭載すると発表したのです。
黒船が来ちゃいましたね、と揶揄されるかもしれません。
でもね、ブラウザー連動型ウォレットアプリを使う人たちって全世界でどれぐらいいらっしゃるかわかりますか？仮想通貨、イーサリアム連動アプリケーション・ブロックチェーンゲームを使っているユーザーがどれぐらいいるかご存知ですか？
「そこには全くまだ市場がない」これが答え。
上記のサイトを見るとわかりますが、このサイトによればDAUは全世界でたったの約1000。(2018年7月11日現在)こんな現状になっているのは、昨年から仮想通貨バブルになってcoincheck事件直前には仮想通貨がキャズムを超えたのではと思われていたのとは極めて対照的です。
しかしながら、これは18年間のネット業界の経験を踏まえると、真実は逆になっているのではないかと思っています。
2013年秋LINE MALLが登場したときメルカリの躍進をここまで信じていた人はいましたか？
2008年GREEが上場する数ヶ月前、当時ブラウザー型の携帯向けゲームに見向きをした人はいましたか？
1999年imodeがスタートしたとき、携帯向けホームページに見向きをした人はいましたか？
こういうソフトウェア/コンテンツ分野において新しい市場ができるとき重要なポイントは2点あります。
一つ目は市場を盛り上げる人たちが面白がって競争しつつもどんどんインベーションが生み出される状況になっていること。
二つ目は強力なユーザーの胴元とつながってユーザーの目にどんどんふれる状況になり「利用創造」が生み出されること。
この二つが同時に実現しないと市場は成立しません。
コンテンツとユーザーをつなぐ存在の「本命」が不在のままいつかその日が来るのだろうと信じ、我々としてはこの分野に参入したその日に、operaという本命が登場しました。
イーサリアム連動アプリケーション・ブロックチェーンゲームにおいて一番問題だったのはユーザーの胴元とつながっていないことだったのです。
もちろん「GO!WALLET」ではこれまでのネット業界での様々な経験値を生かし、様々な方法を高速回転させて解決アプローチを適時進めていきますが、operaは別の方法で強力なプレゼンスを生かして、この普及に大いに貢献していくでしょう。operaは日本国内ではそこまで今の若い人たちにプレゼンスがあるわけでもないのでねらっている市場が我々とは違うのかなあと感じています。
ということで、イーサリアム連動アプリケーション・ブロックチェーンゲームの夜明けに乾杯したいです。
乾杯している暇はこれぐらいにして開発に戻ります。
さてさて、最後にGO!WALLETを一緒に開発したりbizdevを一緒にやっていく仲間も探しています。若くて学生も多数活躍していますので、インターン生も歓迎します！
追伸：
私は今から18年前の25歳、ちょうどネットバブルのとき、シリコンバレーにある携帯向けブラウザー企業phone.comで仕事をしていました。それから一貫して携帯インターネットwebの世界を突き進んできました。またブラウザーの世界に戻っていくのは不思議な気分です。当時のphone.comの同僚が多数operaにいますので余計に変な気分ですね。
この記事は「投げ銭」記事です。ポジティブにお金が回る仕組みにしてみたいと思いました。記事をおもしろいと感じてくださった方は「投げ銭」をよろしくお願いします。