テキストライブ開発記録 〜デザインについての考え1〜
こんにちは。
執筆過程をライブ配信できるサービス TxTLive(テキストライブ)を運営している中の人です。
テキストライブって?
テキストライブは、よくある画面共有でのライブ配信でなく、サービス上のエディタで執筆してその文章をライブ配信する形の執筆に特化したライブ配信サービスです。
音声の配信がデフォルトオフなのでしゃべらずにまわりの環境に関わらず配信を行えたりします。
視聴者さんとはチャットコメントでやりとりします。
テキストライブをもっと詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。
いろいろあって考えていることなどを表に出していこうとなったのでいろいろ記事にして公開していくことしました。
この記事は、その第5弾。
作るきっかけと初期の考えについて書かれた第1弾はこちら!
いろいろの部分がもう少し詳しく書かれています。
今回はテキストライブのデザインについての考えを書こうと思います。
今まで過去のことを書いてきましたが、バージョン1とバージョン2通して変わっていない部分なので現時点での方針として読んでもらえればと思います。
バージョン2を作っていく過程で考えをより際立たせた感じになっていった気がします。
サービス全体について
まず、考えとは違いますがサービス全体についてです。
デザインがシンプルですね。
ちょくちょく色を入れてはいますが、 画像やイラストがなく、目立つ要素がない感じ。
単純にこれは中の人のデザインの好みとデザイン力によるものです。
中の人はシンプルが好きです。
そしてイラストを描けたりしないので、今の文字だけのデザインになっています。
デザインができない中の人が文字だけの表現でがんばったのが今の状態です。
ただし、何も考えずに表示したいものを配置していっただけではありません。
テキストライブのデザインは、ある考えがあった上でデザインをしています。
考えの中心にあるのは、「執筆する時の環境は書く人やものに影響を与える」です。
気分が良い時は明るい内容に、アクション映画を見た後は動作や仕草をいつもより細かく書いたり、その時の気分や行動から書く内容が変わったりすることがありませんか。
私はあります。
書いた後に、あれ今日はいつもより細かい描写が多いなとか。
よく影響を受ける人です。
そこから考えを拡大して、執筆する時の環境からも少なからず影響を受けると考えています。
この考えから影響を与えまくるサービスにするようにと考えてもいいのですが、それだと面白くない。
サービスを使う人が同じものから影響を受けた状態になってしまう。
人それぞれ違う表現があるのが面白いのに創作において画一された流れ・表現など面白みも何もないではないですか。
自由な発想・自由な表現をてしてもらうために、無意識下の要因も含めてテキストライブを使うことによる影響をなるべくなくしたいと考えています。
他のサービスだとサービスの雰囲気・特色を作ってそこを目立たせていくはずですが、そうしていないのがこのサービスです。
執筆という創作は人それぞれのものであって、その人の色を出して自己を表現するもの。
そこにサービスの影響を入れたくないのです。
人は生きている中でいろんなものに影響を受けて自己を作っていくものです。
それを否定しているわけではないです。肯定的です。
大いに影響を受けるべきだと思います。
ただ、表現するとなった時は他者の影響を入れたくないというお話です。
その時のその人自身の言葉を紡いでほしいという考えです。
その上でデザインをする上で考えているが「色」「文字」。
影響という意味でこれに加えて「数値」。
あわせて「色」「文字」「数値」の3つをデザインする上で重要と考えています。
デザインしている人はそれぞれ当たり前に考える要素だと思いますが、それぞれについての考えを書いたいきたいと思います。
ただ3つともこの記事内で書きたいところですが、文量が多くなりそうなので今回は「色」と「文字」についてを書いていきます。
「数値」については次回書きます。
色
テキストライブのサービスカラーは青色。
決めた流れとしては、まず暖色はなしという考えからスタートしています。
画面に表示しようとするとどうしても目に付く色なので選びたくありませんでした。
目に付く色の方がアクセントになって、見てほしいところ、読んでほしいところを目立たせることができますが、そちらよりも根本の考えである影響をなるべくなくすを優先して決めていきました。
それに加えて明るい色も同様の理由で候補から省きました。
寒色の中で明度が低い色、それでいてサービスの色には意味を持っていてほしいと考えていました。
それぞれの色のイメージを調べていくと、青系の色からイメージされるものとして「集中」がありました。
「集中」というイメージは、執筆作業とマッチしていると考えたので青系にすることにしました。
そこからカラーパレッド上で色を探しながら1番自分が気に入った色にしました。
こぼれ話ですが、当時は日本の色から決めようと考えていろいろ探したりしました。
紺青、紅碧、瑠璃紺などなど、日本が色につけている名前やその色あいが個人的に好きだったからです。
サービスカラーを決めて基本的には青・白・黒で表現することにしました。
アクセントカラーとして違い色をもう一色用いたりしますが、それも今回は青系にしました。
色が増えすぎるとどうしても視界に入ってきてしまうのでできるだけ少なくしたかったからです。
色が人間に与える影響は大きいです。
極端な話ですが、真っ赤な部屋で過ごすのと真っ青な部屋で過ごすのでは人の感情や行動に差異が生まれたりします。
身近なものでいうと自分の好きな色が手元にあった方が気分が上向きになりやすかったりしますよね。
表示が小さくてもちょっとした箇所に表示されていたとしても視界に入れば色は認識されます。
文字も読まなければ色の塊ですからね。
色が人に与える影響をできる限り少なくする、この方針にそって使う色を選んでいます。
どうしても他の色が欲しい時は、青・白・黒の明暗で色数を増やす方向で調整しました。
といっても、エラー表示の赤や目立たせたい箇所の赤が使われています。
これはどうしても必要だったので入れています。
文字
文字が与える影響も大きいと考えています。
執筆時に視界内に文字が並ぶと、その文字が表現に無意識で影響を与えることがあると考えています。
例えば、「見出し」という文字が並んでいるとしたら、文章を読む描写を書く時に「見出し」に書いてしまうのが増えるではないかと考えています。
「タイトル」「題名」「でかでかとした文字」など別の表現ができるかもしれないし、その方がその世界観にあってるかもしれないのにです。
そういったケースをできる限り減らしたいと考えた上で文字に関するデザインを考えています。
ただし、全体ではなく画面別に必要な箇所のみになっています。
どの画面かと言われてると執筆する上で遷移する画面です。
他の画面、設定画面などは文字列多めにしていますが、それとは対照的に執筆画面では文字列が少ないと思います。
執筆する際の影響を少なくするのを目的としているので、テキストライブ管理画面とこの執筆画面で表示される文字を意図的に少なくしています。
文字を配置しないようにしたために、初めて使う人にとっては訳のわからないアイコンが並んでいるけども何が何だかわからない状態になってしまっているのが問題になっていますが、これについては解決策を練っていっています。
できるだけ始めて触るユーザーにも使い方がぱっとわかるようにしたいと考えています。
さいごに
さて、今回は以上になります。
テキストライブの全体のデザインの考えとデザインをする上で重要視している「色」「文字」「数値」のうち「色」と「文字」についての考えを書きました。
今回書いたことで、どこまで重要視すべきなのか、どこまで許容すべきなのかを考え直すいい機会になりました。
次のバージョンを考えている最中なので、もっと深く考えた上で作っていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回も読んでいただければ嬉しいです。
また、テキストライブにちょっとでも興味が湧かれましたら、一度使ってみてください。
また、テキストライブにちょっとでも興味が湧かれましたら、一度使ってみてください。
後、これを書こうとした際の執筆過程をテキストライブにて公開しています。
テキストライブがどんなものか知るのに丁度良いかと思いますのでみてみてください。
再生マークを押して少し待っていてもらえれば執筆過程が再生されますのでお試しください。
テキストライブ
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