短答直前期
発信をしたいという欲がとてもある。
そういった欲が芽生えるのはたいてい、他者の活動に感化されたり、過去のいやなことをふと思い出した時で、今回も例に漏れず、そういった理由である。
何か「思想」を文章という形に落とし込もうかなとも思ったが、現在自分が置かれている状況を鑑みて、それをするのは少なくとも今ではないと判断した。
今週末に、公認会計士試験令和6年度第2回短答式試験がある。これに落ちれば俺は専念生、つまり無職(あるいはフリーター)確定である。
なのでまぁ、今の状況を客観視するため、終わってから懐かしむために、直前期のいまのことを記録していきます。
5日前(2024/05/21火)
まずはじめに、各科目の直近3回の模試成績と所感を書いていく。
企業法
CCC
左から順に、第3回直前答練、模擬試験、第4回直前答練の判定。オールCである。標準的な押さえ方しかできていない。第3回と模試のときは正直ほとんど勉強しなおらず、まぁこんなもんかと思っていたが、そこそこ勉強してそこそこ自信があった第4回もCだったときは正直凹んだ。
でも、よくもわるくも「暗記が全て」の科目。重要論点を確実に押さえて、あとはマニアックな知識が刺さればラッキーという気持ちで、漏れなく詰め込んでいきたい。
管理会計
ADB
一番信用していない科目。
前回の短答式試験で足切りを喰らった科目ということもあり、ここ3ヶ月で一番時間を割いた科目でもある。
万全の体制で臨んだ第3回がA判定、調子乗って半月ノータッチで挑んだ模試でD判定、それでも理論は自信があったため計算に毎日触れるようにして「事故防止」で挑んだ結果、理論が爆死した第4回がB判定。
この傾向なら計算をちゃんとチューニングして理論をちゃんと詰め込めば大丈夫なんじゃないかとも思えるが、体調とその時のメンタル次第でいくらでもこけうるのがこの短答管理。
典型問題の立ち回りや、理論のお気持ち、ベタ肢をいまいちど確認しておきたい。
監査論
CDC
勉強すればするほど下がる科目。しかし、前回の短答式試験では80点あったので「なんとかなるんじゃないのー」と俺の中のコックカワサキが囁いている。あまり彼の意見はまにうけず、抑えるべきところを抑えよう。
財務会計
BBB
オールB。よくもわるくも、というかんじだ。財務会計は短答式試験において500点満点中200点を占めるとても大事な科目。しっかりと準備したい。
今日は自習室に8:20-18:00のあいだ滞在していた。昼飯食ったりトイレいったりで、机に向かってる時間はだいたい9時間ぐらい。
なにかひとつの分野をやると他のやっていない分野が不安になる。大枠を把握する程度でいいから、テキスト全体を流し読みするのもありかもなと思った。
絶対うかるぞー。
4日前(2024/05/22水)
体調悪すぎ。昼飯で居酒屋ランチに入ったら思いのほか脂っこい唐揚げが出てきてしまい、死。
吐き気を噛み殺しながらテキストと睨めっこ。
暗記は、色が出ないマーカーで塗り絵をしているイメージだ。何回も擦って、色付けていく。
何回読んでも覚えられない(頭に入ってこない論点)があるなということに気付いて、その部分だけ紙に書き出した。
直前期になると、これもやっておいたほうがいいんじゃないかが山のように出てくる。これまでの受験勉強で最善の勉強をしてきたつもりであっても、すこし違った観点から考えてみると、違ったアプローチの仕方を思い付いてしまう。
もちろん、思い付いたことを残りの期間ですべてやりおえるのは無理だから、思い付いたうちの中から絞る。
企業法
コンサマとweb問題集。
コンサマ→主に全体像の把握と、論点単位の確認
web問題集→これまでに間違えた問題をブックマークしてそれを回していたから、今はブックマークを「外す」勉強をしている
管理
演習用にちまちま解いていた過去の答練を今日ようやく全て解き終えた。ikbレジュメの計算を通読して、過去問の雰囲気&典型論点を再確認
理論も典型の肢を今一度確認、テキスト流し読み
監査
各分野の典型問題を抑え直している。A分野の過去問を解き直している。余裕があればBも解き直したいが。
財務
コンサマと短答レジュメ
コンサマの最後についてる問題集の詰め込み
短答レジュメ通読
当日
正直、満足に勉強できたといえば嘘になる。
でも、できることはすべてやったつもりだ。
毎朝3粒ずつ飲んでいるサプリが、今朝でちょうど空になる。
「心配すんな」という曲が、YouTubeのおすすめ動画に表示される。
そんなちょっとした偶然のいくつかに意味を見出そうとする。
吐きそうだ。なんならトイレでちょっと吐いた。
早起きできたから、家で1時間ぐらい勉強してから向かおうと思ったけど、遅刻が心配になって結局ほとんど勉強せずに、予定の40分ほど前に家を出た。
会場は明治大学和泉キャンパス。ちょうど一年前に短答式試験を受けた時と同じ会場だ。
おわり。長いようであっという間。
生まれて初めて、本気で努力して、本気で挑んだ試験だった、と胸を張って言える。
落ちてたら泣くほど悔しいだろうし、受かってても泣くほど嬉しいとだろうと思う。
帰り道。満員電車に揺られるのがいやで、隣駅まで歩くことにした。30分ぐらい。
こういう気分のとき、いつも長距離を歩いている気がする。
名古屋に住んでいた頃も、京都に住んでいた頃も、何かをやり終えた後は、音楽を聴きながら、知らない道を歩いていた。
85%。前回のボーダーが、たしか75%。おそらく受かっている。そのときの自分の点数が66%だったことを思い出せば、爆発的な伸びだ。
これは持論だけど、テストの点数が爆発的に上がる時というのは、めちゃくちゃ勉強したときではなくて、人生単位で考え方が変わった時だと思う。この半年間だけじゃなくて、大学受験の浪人期でもそれを実感していて、人生単位で考え方、物の見え方が変わって、それで勉強に対するそもそもの向き合い方が抜本的に変わるんじゃないかなーって思ってた。
神保町で乗り換えの電車を待っている時にこの結果を見て、思わずガッツポーズした。にやけがとまらなくて、なんなら嬉しすぎてちょっと涙目になっていたと思う。
ありきたりな言葉だけど、運が良かったし、周りに恵まれた。ある程度成功を収めた人がみんな似たような言葉を吐いているけど、それは謙虚に振る舞うためにそう言っているわけではなくて、たぶんみんな、本心からそういっているんだと思う。
きろく
以下、問題を解いてる時の感想。
記録することで、吐き出して、忘れ去って、まっさらな状態で次のことを考えたい。
企業法 85
全体としてはいつも通り。悩んだ時の基準として「勉強したことを信じる」ということを決めていたので、それを忠実に実行した(例えば、「よくわからんけどたぶんあってるんちゃう?」という肢と、「勉強した記憶ではあってるんだけどうろ覚えだ〜」という肢の二択で悩んだとしたら後者を選ぶ。
今回の問題だったら、問題3 イとウ ウがめちゃくちゃもっともらしいこと言ってるけど、テキストにはイの文章がそのまま書いてあったような気がしたからイを選んだ。結果あってた。)
ああでも問題5も二択で悩んで「自分を信じた」結果間違えてるわ。この基準で大切なのは正解できるかどうかではなくて後悔をしないためのマインド、かも。
問題8 機関設計 コートーカートートリカンサカイケイカンサダイカイケイコーダーカンサというオリジナルのゴロ?を思い出し、正解。思えば短答式試験はゴロを覚えまくって乗り切った気がする。
管理 52 30
正直、絶望した。簡単すぎて差がつかないと本気で思った。でもそれは俺がcpa直前答練の難易度に過適合しすぎていて感覚がバグっていたからみたいで、ふたを開けてみれば標準的な難易度だったらしい。
問題2 正直あてずっぽうで正解した。こういう問題は前半部分があってればあってるだろうとかいうカスみたいな経験則で5を選んだらなんか合ってた。ラッキー。
問題4 なんか端数出てあせったけど「先に掛け算してからから割る」なら端数でなくて安心した。求めた数値と問われている箇所をしっかりと照らし合わせながら回答したら正解。
問題6 月初仕掛品から仕損????初めて見る指示。直感でこんなんかなーと思ってやってみたけど数字あわず。じゃあ俺が指示を勘違いしてるだけでやることはいつも通りかなと思いいつも通りやるけど数字合わず。捨て問。思考停止で3番にマーク。
問題8 簡単過ぎてブチギレ問題その1 俺は試験が始まったらまっさきに問題用紙を分解するのだが、そのときに見えた問題で、明らかに資料が少ないし標準的な問題。確認テストかと思った。まぁふつうに正解。
管理分野の計算も全部そう。簡単すぎてブチギレ。理論も簡単。
監査90
正直ここまで取れると思ってなかった。
問題1 Oh〜♪我ら、西暦と和暦を混ぜるな大学〜♪監査論なのに電卓かちゃかちゃ。
問題2 ア正解なの?適正性じゃなくて準拠性もあるだろって思って即バツしちゃった。イいいすぎなような気もしたけど、まぁええんちゃう?でまるにしちゃった。
振り返ってみるとなんかよくわからんけどなんかあってる、が多いな。
財務96 72
吐くかと思った。手応えなさすぎて。
でも財務はいつもそう。不安だけど毎回取れてる。途中心折れかけたけどそれを信じて、解き切った。
問題2 本支店会k……、❓本社と工場❓だれやおまえ。さよなら〜。3にマーク。
問題3 ぜんぜん数字合わんくていっかいとばした。2周目でなんとか正解。1の指示の時に売掛金減らすの忘れてたね。
問題5 「合理的な決め打ち」で正解。「合理的な決め打ち」とは、その論点を知っているわけではないがおそらくこうであろうと仮定して解き進めること。毎週個別相談に乗ってくれた管理の先生が教えてくれた言葉。サンキュー。
問題6 なやんだ。でも間違いがあるとしたらアかなと思って、正解。
問題7 本試験らしい問題。素直。
問題8 なやんだ。けどアに圧縮積立金の文字を見つけて即切りで正解。
問題14 できそうでできない。できなかった。でも選択肢の配置のされ方的に5か6。う〜ん、これは6!w
二択を外し失点。
問題23-28すんなり解けすぎてこわかった。しかも在外子会社だから余計怖かった。過去に在外子会社の問題あっさり解いたらほとんど間違ってたというトラウマがあるので。
振り返ってみると、本当に運が良かったとしか言いようがない。あてずっぽうが当たってくれた、という運の良さもあるけど、直前に克服した苦手論点が4つぐらいでてくれたりとか、そういう運の良さ。
ぜんぶおえて
落ちたら、歌舞伎町でホストをやろうと本気で考えていた。ホストじゃなくても何かしらの夜職。
先述の通り、テストの点数が爆発的に伸びるのは人生単位で物の見え方が変わった時だということを信じているので、ホストという「あまり接点がなかった世界」に飛び込むことで、自分の中にある種の革新を起こそうとしていた。あとはまあ、やっぱり話すの上手くなりたいし、上下関係の厳しい男社会を知りたかったというのもある。
終わってしまえば全部過去のこと。論文式試験にむけて、がんばります。
努力とは、確率を高めるための行為
使用教材などまとめておく。予備校はcpaです。
企業法
〜模擬試験まで テキスト、問題集、過去の直前答練すべて
〜本試験 コンサマ(文字が小さいから紙じゃなくてiPadで見てた)
管理
ikbレジュメ、過去の直前答練すべて
監査
松本レジュメ、24ii24i目標の直前答練
財務
計算 テキスト、高野レジュメ
理論 テキスト 模擬試験以降はコンサマ(これもiPadでみてた)
過去の直前答練すべて
追記(2024/06/21)
合格してた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?