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アレルギー研究家のメモ帳

I型アレルギーの関係する疾患→鼻炎、鼻詰まり、気管支喘息、咳喘息、花粉症、結膜炎、アトピー、蕁麻疹等

IgE→免疫グロブリンの一種。アレルギー性疾患、寄生虫感染で上昇。半減期は2〜3日だが、アレルギー体質の人は古い抗体が消えると同時に新しいIgEも産生されるので常に高値となる。
基本的にはアレルゲンに感作されると上昇。花粉症の人はシーズン中〜終わりにかけて高値となり、ダニのような通年性アレルギーの人は年中高値の場合が多い。

IgEの高さと症状の強さは比例しない。IgEが高くてもIgG(半減期は長いので残り続ける)の様な他の抗体がバランスを取っていれば、症状は抑えられる。
何度も同じアレルゲンに感作されているとB細胞が記憶細胞?を生成。これらの細胞は血液中に長く残り続け、慢性的にIgEを生成する。
ただし記憶細胞は勘違いで抗原との結合能力が低いIgEも作り出す。この様な症状に関連しないIgE、また他の抗体も含んだものを採血では総IgE値として算出するので、しばしば血液検査の結果と実際の症状が比例しない事もある。

なので、多くの医者は採血時の総IgE値はザックリとした判断だけに使い、実際の症状の強さで診療方法を考える。IgEの高さはその人の生まれ持った体質、それよりも体内で免疫のバランスがコントロールされてるかが大事。逆にIgEが低くても花粉症が酷い人もいる。

※アトピーの人はアレルゲンにあまり反応しないが総IgEだけ上昇する例が多く見られる。
その他アレルギーに関係する物質→好酸球、tarc(アトピーの人)


・作用機序(ざっくりと)
健常な人は体内の免疫バランス、(白血球の一種である)T細胞のTh1、Th2バランスが保たれている。Th1は細菌、ウイルスに作用。Th2はアレルゲンに作用。アレルギー体質の人はTh2が優位となりバランスが崩れて、免疫の過剰反応が起こる。Th2優位な体質を改善することが根本治療へと繋がる。

私が文で説明するより以下の動画が100倍分かりやすいです。


・治療法
まず念頭に置いておく事、そんなすぐに体質は変わらない。根気よく治療を続ける事が大事。

[西洋医学的アプローチ]
・抗ヒスタミン薬(メジャー)
ザイザル、ビラノア、ルパフィン、アレグラ、、等
→マスト細胞が産生した、痒みやくしゃみを引き起こすヒスタミンに作用する。IgEが作られマスト細胞に結合した後にヒスタミンが放出されるので、症状を抑えるのみで根本的な治療には繋がらない。(なのでIgEの増減には寄与しないのかな?←個人的な見解なので参考程度に。間違ってたらすいません)
点鼻薬でよく処方されるアラミストも鼻粘膜のヒスタミンに作用するので、この仲間。

・Th2サイトカイン阻害薬
アイピーディカプセル
→IgEが生産される前のTh2サイトカインに作用するので根本治療に繋がる。ただしあまり強い薬では無いので、おまじない程度に考えておくと気が楽。長期間服用で肝機能障害の可能性あり。

・減感作療法(舌下、注射)
体内に微量のアレルゲンを注入し続け、身体をアレルゲンに慣れさせてアレルギー反応を起こりにくくしようとする療法。IgEは一時的に上昇するが、それと同時にIgEの働きを抑えるIgGも上昇するので、IgEが高くても症状は緩和される。根本的な治療だが短期間ではIgEが急上昇し、受験のタイムリミットが限られた航大受験者には逆効果。(症状じゃなくて値で定量的に判断されちゃうんですもんね…泣)
今高校生くらいでアレルギーがあり、将来的にIgEを下げたいのなら5年あれば正常値に近づくと思われるので良いと思います。Twitterで「IgE 舌下」で検索すると改善した人の例が多くあるので参考になります。

な!の!で!アレルギーは早くから対策すべし!!(声デカ)

・抗IgEバイオ製剤
ゾレア→気管支喘息、重症花粉症患者に適用。総IgE~1500の人が使える
デュピクセント→アトピー患者に適用。めちゃくちゃ凄い薬。IgEを大幅に減らす事ができる。
※費用はかなり高額となる

[東洋医学的アプローチ]
東洋医学の考え方→今すぐに症状を抑える薬もあるが、長い目で見て根本的な体質改善をし身体全体を整えて健康になろう。なので、体質的な問題が大きく関わるアレルギーとは相性がいい?

・東洋医学の教えで大切な点
とにかく身体を冷やさない。酒、甘いもの、悪い油、冷たいものは胃腸を冷やし血行を悪くする。

アレルギー豆知識→免疫細胞の多くは腸内に存在する。腸を整えることが免疫を正常に戻し体質改善へと繋がる。

【ここからは色んな一般人の方の情報を集めて参考にしたので、医学的根拠に乏しいです。参考程度にどうぞ。】

・オメガ6系の油を控え、オメガ3系に(アトピーの人に特にオススメ)
オメガ6系→スーパーに売られてるキャノーラ油、マーガリン(マジで悪い)、ポテチ、カップ麺、外食類や惣菜に多く含まれる。アレルギーを悪化させ肌を汚くさせる。食品の成分表示で植物油脂が入ってたら疑った方がいいです。

オメガ3系→青魚、アマニ油、エゴマ油等

両者とも必須栄養素ですが、現代人は外食、手軽に取れる食事(大体悪いの使ってる)を好むのでオメガ6を過剰摂取してる人が多いです。私はオメガ6を控えてから蕁麻疹が全く出なくなったので効果はあるかなぁ、、と。
和食が健康に良いと言われてるのはこういう事です。
料理は自分で作ろう!

ま、でも気にしすぎたら食べる物なくなっちゃうのでほどほどに。ストレスとアレルギーは大いに関係します。
(早く寛解してチキンラーメン食べたい🥺)

・身体を温めよう
夏でもホットドリンク(慣れれば大丈夫です笑)。アイスはやめた方がいい。身体を温める食材→根菜、冬野菜、生姜等
適度な運動。風呂に浸かる。朝起きたら一杯の白湯。

・保湿
アレルギーの人は乾燥肌な事が多い。肌表面からアレルゲンが入る事もあるそうなので、年中保湿クリームを塗るのがいい。

・漢方→勉強中

アレルギー勢の皆さん、こんな体質で生まれて本当に悔しいですが頑張りましょう!

※私は医学を専門としてる訳ではないので、参考にするかは個人の判断でお願いします。間違ってるところあったら教えてくださると幸いです。

【参考文献】

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