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TWSNMP FCポーリング辞典:PING

TWSNMP FCのPINGによるポーリングに関する解説です。PINGはICMPパケットを折り返すだけの単純なものですがネットワークに関する多くの情報を得られるネットワーク管理の基本です。

TWSNMP FCのPINGタイプのポーリングは3種類あります。

普通のPING

ICMPのEchoパケットを監視対象に送信して折返しの応答を確認します。データ部分のサイズは64バイト固定です。

ポーリングの設定で種別をPINGにしパラメータを空欄にします。ポーリングのログを記録した場合には応答時間を記録します。応答時間のグラフを表示できます。

v1.20.0以降にTTLも記録する予定です。

パラメータを指定したPING

低速な回線を経由する場合や中継するルータでサイズの大きなパケットが通過できないなどの問題を調べるためにPINGパケットのデータサイズを変更できます。

ポーリングの設定で種別をPINGに指定し、パラメータにサイズを指定します。不正な値を指定した場合、PINGで異常と判断されます。
v1.20.0以降では、ttlも指定可能になります。

size=1200,ttl=250

のように指定できます。

回線速度診断

回線の状態を診断するポーリングモードです。大小のサイズのPINGを5回実施して回線速度と遅延の平均値と変動係数を測定します。

モードにlineと指定します。
v1.19.0まではバグがあって、パラメータにlineと入力してください。
v1.20.0で修正しました。

測定結果には、

失敗回数:5回の有効なデータを取得するまでに失敗した回数
応答時間:回線遅延に相当する値
応答時間変動係数:応答時間を測定時のばらつきを示す係数(回線安定性)
回線速度:回線速度の推定値
回線速度安定係数:回線速度の測定時のばらつきを示す係数(回線安定性)
TTL:受信したICMPパケットのTTL値

があります。

ログを記録すれば、グラフで表示できます。

テンプレート

定義は、

[
  {
    "Name": "PING監視",
    "Type": "ping",
    "Level": "low",
    "Descr": "普通のPING",
    "AutoMode": ""
  },
  {
    "Name": "パラメータ指定PING",
    "Type": "ping",
    "Mode": "",
    "Params": "size=1300,ttl=128",
    "Level": "low",
    "Descr": "PINGパケットのサイズとTTLを指定",
    "AutoMode": "disable"
  },
  {
    "Name": "回線診断",
    "Type": "ping",
    "Mode": "line",
    "Level": "low",
    "Descr": "回線速度、遅延、それぞれの変動係数を測定",
    "AutoMode": "disable"
  },
]

のような感じです。


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