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SIDE TRACK(サイド トラック)

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トゥーヴァージンズ発の新たな連載メディアです。 本線(本来の道)とは別の“もうひとつの道”。 そんな脇道にふと入っていった先に、 まだ見ぬ言葉や文章、景色との新たな出会いがありま…
運営しているクリエイター

#足立紳

第15回 脚本家は撮影現場に行くべき?

数年前からインティマシー・コーディネーターという職種をよく耳にするようになりました。僕自…

第14回 共同で脚本を書くことの面白さと難しさ

ドラマや映画作りにおいて脚本という作業は基本的にたった一人でやるので非常に孤独な作業とな…

第13回 着想はどこから得るか

この4月からシナリオ作家協会が主催しているシナリオ講座というところで講師を始めました。以…

第12回 「ダメな人」を書くのはますます難しくなる

僕のシナリオにはよく「悪い人が出てこないよね」と言われます。これはまったく褒め言葉ではな…

第11回 脚本家のギャラ事情

脚本家っていったいどのくらいのお金をもらっているのでしょうか。脚本家に限らずあの仕事って…

第10回 「脚色」という仕事について

今回は「脚色」ということをテーマに書いてみます。いつかはこの連載に脚色をテーマにした原稿…

第9回 血の通った人物を書くには「ちゃんと生きる」

以前に脚本学校で講師めいたことをしていたと書きましたが、生徒さんの提出してくるシナリオで多いパターンがありまして、「これ、どこかで見たことあるなあ……」というものです。既視感のある物語が悪いとは僕はまったく思いませんし、僕自身既視感のあるものばかり作っていると思います。ですが、生徒さんの提出してくる既視感のある脚本は、どうしても「どこかで見たことあるなあ」という感想で止まってしまうのもが多いです。少し細かく言いますと、「既視感のある物語を既視感のある場面やセリフ、登場人物で作

第8回 型通りなセックスシーン

どなたの書かれた、どの本に書いてあったのかどうしても思い出せないですし、それがなにをテー…

第7回 どうすれば脚本は上手くなるのか?

脚本の学校や映像系の学校などでたまに講師めいたことをしていると、生徒さんから「どうすれば…

第6回 ズキズキワクワクな#反省会

前回に続きのっけから宣伝で申し訳ありませんが、脚本で参加しているNHKの朝ドラ『ブギウギ』…

第5回 脚本と小説は仲が悪い?

今月、僕の書いた小説が発売されます。書いたといっても2018年から2021年にかけて『キネマ旬報…

第4回 母の影響

今年の夏は3年ぶりに故郷の鳥取県に帰省してきました。毎年お盆の時期に帰っていたのですが、…

第3回 シナリオライターになるには?

ごくたまにですが、「シナリオライターになりたいんですけど……」とか「どうすれば脚本家にな…

第2回 「行間」があぶり出される「本読み」地獄

前回、日本のドラマや映画の脚本は、柱、ト書き、セリフの三つでシンプルに構成されていて、小説に比べると具体的なことがほぼ書かれていないと書きました。そして、スタッフ・キャストはその脚本を取っ掛かりにして、想像力をフル活用させて自分の部署の準備をしていくとも書きましたが、想像力をフル活用するというのは、イコール行間を読むということなのだと思います。 「行間」とか「行間を読む」という言葉を聞いたことのある方は大勢いらっしゃるかと思います。「行間」とスマホで調べると、「行と行の間」