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2023年8月期 通期決算説明会の内容を公開!~質疑応答編~

こんにちは!TWOSTONE&Sons(以下TSS)のIR担当です。
前回の記事では、10/13(金)に開催した2023年8月期 通期決算説明会本編の動画と書き起こしをお届けしました。

今回の記事では、ご参加の方よりいただくご質問にTSS代表取締役CEO河端が回答する「質疑応答」の様子をまとめた動画・全ご質問と回答から抜粋した書き起こし内容をお届けいたします!

今回は特に多くのご質問を頂戴しており、大変嬉しく感じております。
詳細をご覧になりたい方は、TSSのIRページよりご覧くださいませ。



2023年8月期 通期決算説明動画(質疑応答)

質疑応答書き起こし

当決算説明会における主な質疑応答の要旨は、以下の通りです。
回答者は当社代表取締役CEO 河端 保志が努めさせていただきました。
なお、記載内容につきましては、ご理解いただきやすいよう、加筆修正しております。

Q1 TSSファンドのベンチャー企業への出資について

TSSファンドのベンチャー企業への出資について質問です。複数のベンチャー企業に出資しているとありますが、ITエンジニア関連とはまったく異なる業種への出資も行なっているのでしょうか? 今回の出資先は先行投資で赤字になっているため評価損となったという理解でよいですか?
 
また、ファンドが計上する損失のリスクは『中』ですが、純利益が赤字に陥る可能性もある規模での出資ですか? 株価のボラティリティへの影響が気になります。

回答
おっしゃるとおり、ITエンジニア関連とは異なる業種にも出資しています。ただし、基本的には当社のITエンジニアのニーズがある会社に出資しているため、出資した会社に有償ではありますが当社のエンジニアリソースを提供することで開発を進めることが出来る、先方にも非常にメリットがあるかたちになっています。
 
最近のスタートアップ企業は先行投資をするため、会計上は減損にしなければならない部分があります。そのため今回は、KPIとしては非常に順調であっても、会計上はどうしても評価損にしなければならないというケースが多々見込まれています。このような背景による評価損ですので、それほど大きな問題ではないと考えています。
 
1社当たりの投資金額は、おおよそでも1,000万円から2,000万円程度です。今回はむしろ利益がかなり超過していたため、まとめて何社かをいったん評価損にしました。つまり今後、純利益が赤字になるほどの影響があるような評価損があるかというと「ほぼ絶対ない」と言っても過言ではないと思っていますので、ご安心ください。
 
今回評価損とした部分は、今後イグジットした際の利益とそのままぶつかるようなかたちになるため、今後のことを考えると非常にポジティブな内容であると思っています。

Q2 急成長の要因と参入障壁について

貴社が急成長した背景には、エンジニア需要の増加だけでなく貴社の参入障壁の高さがあると考えています。他社との比較について教えてください。戦略的M&Aが鍵なのでしょうか?

回答
戦略的M&Aは非常に重要なポイントだと考えています。当社はまずグロース企業として高い成長率を維持しようと考えています。そのため、利益を出そうと思えばもう少し出せる部分があるものの、先行投資を優先しています。そして、M&Aを行うことによって非連続的な成長ができると考えています。
 
昨今、市場のさまざまな上場企業を見渡しても、M&Aを実施した翌期の売上や利益がM&Aした会社ののれんに負けてしまい、利益がシュリンクしてしまう会社が非常に多いと考えています。
 
しかし当社の場合は、M&Aの際にかなり厳しいデューデリジェンスを行い、かつ再現性の高いPMIを実行しています。今はその手法がうまく活きているため、自信を持ってよいM&Aができていると考えています。
 
参入障壁については、M&A先の当社よりも小規模な同業他社からすると、物理的に当社には勝ちづらい部分があります。なぜかと言うと、上場している会社にはエンジニアにとっての知名度やブランド認知があるからです。そのため、小規模な会社が同じ広告を打ったとしても、当社のほうが広告投資の効果が高くなると考えています。
 
つまり、当社のほうがエンジニアの獲得コストが安く、商いに例えると「安く仕入れることができる」ということです。加えて、案件に関しても、規模が大きく上場している当社のほうが数も多く持っているため、獲得したエンジニアも複数の選択肢の中から当社を選んでくれます。
 
取引のある企業に対しては、こちらが安く仕入れている分、そのまま単価に還元でき、エンジニアにはより多くの案件を提案できる。この状況では基本的に営業力でごまかさない限り、当社より小規模な競合プレーヤーが当社以上のメリットを出すことは本質的にかなり難しいと思います。
 
買収した会社のPMIがなぜここまでうまくいっているかというと、当社の手法が機能することにより、買収した会社のエンジニアが非常に喜んでいるからだと思っています。

 Q3 一気通貫型支援が強みと言える根拠について

上流から実動までの支援を一気通貫で行えることが強みとお話しされていましたが、なぜ強みと言えるのでしょうか?

回答
当社では、マッキンゼー・アンド・カンパニー・ジャパンやボストン・コンサルティング・グループやアクセンチュアなどの戦略コンサルティングファームを「上流」、案件の開発やプロジェクトを管理するプロダクトマネージャーが在籍している会社を「中流」、当社がメインとしてきた手を動かしてシステム開発を行う領域を「下流」と定義しています。
 
従来、上流を請け負ってきた会社では、下流の部分は下請け企業に流す前提の単価で考えています。そして、上流の日本企業の発注先の多くは外資系企業です。外資系企業のほとんどの本社がアメリカにあるため、アメリカの本社に対して、非常に高いフィーを取られます。当社は外資系のように高い本社へのフィーがかからない上に上流出身の人材が集まる企業であるため、質もパフォーマンスも同等にもかかわらず単価が低いので、先方の会社に喜ばれます。
 
加えて、今までは上流が戦略を描き、その後の手を動かす作業は二次請け・三次請けというかたちで下流の下請け企業が行うのが当たり前の世界でしたが、当社は一気通貫でソリューションを提供できます。
 
これまでの歴史上、当社が持っているコンサルティングファームのケイパビリティと、開発するケイパビリティを兼ね備えた会社はほぼありませんでした。そのため、このような提案を行うことで、大手企業も含めた顧客からは非常に高い満足度が得られています。
 
まだまだ営業力が弱く「このようなことができる会社です」と伝えられる機会は少ないものの、この強みを活かした提案をすることによって、足元では非常に手応えを感じています。したがって、2024年8月期以降は、とても期待できるのではないかと考えています。
 

Q4 2024年8月期の業績予想について

2024年8月期の業績予想はM&Aを含んだ想定となりますか?

回答
当社は基本的にコンサバティブに物事を考えているため、M&Aを含んだ想定はしていません。当然ながらM&Aは行いたいですし、社内目標では行わなければいけないとしていますが、市場に出している数字については、M&Aを実施できなかったとしても達成したいと考えているものになります。


Q5以降もご覧になりたい方は、下記より詳細をご覧ください。


今回の説明会は、特に多くの方がご参加の上で非常に多くのご質問をいただきました。河端をはじめ、運営一同嬉しく感じております。
ご参加くださった皆さま、ご質問をくださった方々、ありがとうございました。
会冒頭の河端の挨拶と重複しますが、資本金10万円からスタートしたTSSが10年で売上高100億円規模まで成長できたのも、日頃から応援してくださっている皆さまのおかげでございます。
IRチーム一同、心よりお礼を申し上げます。当期も気を引き締めて活動してまいりますと共に、そしてその過程を投資家の皆さまにこまめにお伝えしていけたらと考えております。

IRに関することでご不明点などございましたら、下記フォームよりお問合せくださいませ。


また当期2024年8月期も、イベントを控える際は次回開催の告知などIR note マガジンにて行いますので、ぜひマガジンと当社をフォローの上お待ちくださいませ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。