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育休の雑感

非常に幸運なことに4月に子どもが産まれ、約2ヶ月半の育児休暇を取得しました。
以下に記すように、結果として大変有意義に過ごすことができましたが、正直育休に入る前は「とりあえず育休取っとくか」くらいの気持ちで、過ごし方が全くと言っていいほどイメージできていませんでした。

せっかくなので、育休の過ごし方について感じたこと、考えたこと、伝えたいことを残しておきます。これから新しく親になり、育休を取られる方々の参考になることを願います。
存外長くなってしまったので、目次の気になるところからご笑覧ください。

※新たに思い出したり経験したら、さらに追記していきたいと思います。また、聞きたいことがあればぜひnoteのコメントにお寄せください。経験の範囲で回答&記事更新したいと思います。


過ごし方

産後〜退院

・赤ちゃんを綺麗で整った家に迎え入れるべく、とにかく掃除や備品の買いまわり、育児を想定してリビングの動線を整えたりしました。
たとえば、ものを床に置くことが増えると埃が溜まって赤ちゃんが吸ったり握ったりしてよくないのでは?ということで、seriaの壁面シールフックをまとめ買いしてリモコンなどの小物を壁にかけるようにしました。部屋も整理されてよかったです。
※ 壁掛けブームが乗じて、テレビすらも壁掛けようとしたのですが、購入した金具の仕様が「設置する壁の厚みが5cm以上である必要があります」ということに穴を開けてから気づき、途方に暮れています

テレビ壁掛け跡地

・今回お世話になった病院は面会ができたので、可能な時間はできる限り病院に行って様子を見るなどしました。この時、すでに妻は助産師に授乳や沐浴の指導を受けているので、面会可能な時間と授乳の時間がかぶったら果敢にチャレンジして、退院後の経験値ギャップができるだけないようにすると安心です。

・子どもの名前を決め、出生届を市役所に提出しました。同時に児童手当と医療証の申請も実施。「子ども 補助」などでググってみると、国や自治体から受けられる補助についての情報が得られるので、事前に確認して申請を済ませておきましょう。

退院〜2週間

ついに我が家に赤ちゃんを迎え入れた新生活が始まることになります。今振り返ると、この期間が一番大変でした。

・退院時、産まれたての赤ちゃんと妻を車に乗せて家に帰ります。予め設置していたチャイルドシートの紐が全く緩まず、病院の駐車場で15分ほど汗だくになりながら、なんとかして座らせました。
これは明らかに準備不足でした。。。設置できたことに満足してしまって、設置した後にぬいぐるみを載せて乗車テストするべきでした。我が家はコンビのチャイルドシートを使っていたのですが、以下の載せ方動画が最も参考になりました(事前に見ておけば良かったです)

・赤ちゃんとの生活で一番大変だったのは、授乳に生活リズムを合わせていくことでした。昼夜問わず3時間おきにやってくる授乳に体がついていかず、最初の1週間は食事もままならなかったです。
※ 「退院直後はやっぱ鮮魚だよな〜」と思って買ったお寿司が、授乳のタイミングと重なってしまってなかなか食べられず、カピカピしたのも良い思い出です。

・授乳を踏まえた生活リズムを夫婦でどう作るかについて、判断が難しかったです。
最初は、「お互いの睡眠時間を確保することを優先しよう」という方針で、たまひよのブログを参考にシフト制(11時〜20時はツーオペ、20時〜5時は夫ワンオペ、5時〜11時は妻ワンオペ)を敷いていましたが、以下の理由で2日後にやめました。完全ミルクの家以外はおおよそ当てはまるのではという所感です。

  1. 夫がワンオペの時間にも妻は母乳で胸が張るので、結局起きてしまう

  2. 夜中の生活に慣れていないので、2時~5時の心身バランスが崩れがち

  3. (特に初期は)ワンオペで子どもが泣いている時に、なんで泣いているのかわからず、何をしたらいいのかもわからずにしんどい

結果、最初の2週間までは夫婦で生活リズムを合わせて、二人で対応するようにしました。
夜間は、妻が起きて母乳をあげてから夫が起きてミルクをあげるのを3時間おきに繰り返し、結果なんとか6時間くらいは睡眠時間を確保するように努めるイメージです。特に初期は、泣いてる理由に見当がつかず、泣き止まなかったり強く泣いたりして、一人だと本当に大変な思いをするときもあるので、「なんで泣いてるんだろう。お腹空いているのかな、眠いのかな、不安なのかな」と、できるだけ家族で話して、考えを確かめながら、子どもと関われる体制を敷くことができたことが本当に良かったです。

・しばらくはゆるめの💩もふんだんに出てきましたので、たくさんおむつ替えをしました。「やっておけばよかったこと」にも記載しましたが、予め東京都のクーポンを使って買っておいたお尻拭きが肌に合わなかったのか、かなり早くおむつかぶれになってしまいました。
※ お尻拭きもたくさん種類があるので、最初に買い込みすぎず、合わなかったらすぐ別の種類に代えられるようにするのがよいです。我が家は今の所、愛知県小牧市のふるさと納税で仕入れられる純粋99%のお尻拭きで安定しています。頂き物のお尻拭きもまだまだたくさんあるので、しばらくお尻には困らなさそうです。

2週間〜1ヶ月

・笑う量が増えてきました。天使。。。

・このあたりから夜静かに寝るようになりましたので、前述したシフト制を再開しました。生体センサーのブザーが鳴った時や急に泣き出した時のために夜間も起きていました。生後直後と違って親も学習してきたのか、なぜ泣いているのかの見当がだいぶつくようになったので、「一人でも大丈夫だぜ、多分」くらいの気丈な気持ちを持つことができていました。

・このあたりからミルクの量が大体120ml/回になります。我が家は母乳と粉ミルクの混合授乳でしたから、母乳がどれくらい出ているのかわからないために粉ミルクの量も判断が難しいときがありました。授乳の後に泣くと、「お腹がまだ満ちてないのかな?」と思い込んでミルクを足してしまうこともしばしばあり、時によっては粉ミルクだけで100mlほど上げてしまったときがありました(反省)。これが後述の一ヶ月検診での体重増えすぎ問題に繋がります。

1ヶ月〜2ヶ月

・一ヶ月検診では、特に大きな問題はなく、外出もしてよいとお医者さんから言われたのですが、子どもの体重が一ヶ月で1,500g増えていたことには注意を受けました。目安として、1日あたり30g増えているのがちょうど良いとされているので、おそらく前述の2週間~1ヶ月のミルクの作りすぎによって増えたものと思われました。
今考えると、赤ちゃんの満腹中枢が機能するのは生後4ヶ月後ほどと言われているので、それまでは「お腹がすいた」で泣くことはあっても「まだ足りない」と泣くことは考えにくいのではと思いました。おそらく「げっぷがまだ出てなくて気持ち悪い」か「ただただ不安」あたりだったんだろうと振り返って思います。

・近所の神社にお宮参りに行きました。義両親に木曽時をご馳走になり、子どもも初めての外食で緊張しましたが、個室で落ち着いて食事できたので、堂々と寝かすことができてゆっくりご飯を食べられました。

・お宮参りの直後、私がコロナウイルスに感染してしまいました。。お宮参りでもらってしまったのか、買い出しでもらってしまったのか。。寝室に自らを徹底的に隔離したのが功を奏し、妻や子どもへの二次感染には至らなかったのが不幸中の幸いでした。
また、この期間妻はワンオペを余儀なくされたので、「ワンオペのイメージがついてよかった💢💢💢」とおっしゃっていました。ありがとう。

・コロナウイルスの休養(約3日ほど)が明け、久々に子どもとご対面。3日会わないだけでも「こんな表情豊かでしたっけ?!」「脚力強くないですか!?」と、成長の早さに改めて驚きました。また、なぜかこの時期からかなりの便秘気味になり、1週間ほど💩が出なくなりました。便秘対策として、プロバイオ(赤ちゃん用の乳酸菌)や綿棒浣腸(なんか中国の四字熟語みたいでかっこいいですね)を駆使して、なんとか胆汁の緑色に染まった💩を出すことに成功しました。今でも、2日💩が出なかったら綿棒浣腸をして排出してもらっています。

・散歩や自然の多い場所へのお出かけなど、外出の機会を意識的に増やしました。車内のチャイルドシートではずっと寝てくれたり、私たちが食事している時は泣き止んでくれるなど、すでに気遣い力が高いことにも気づきました。
また、お出かけの際は、友人から頂いたアロベビーの虫除けスプレーが大変重宝しました。

・その他、他にもまだ書ききれてないこと、これから経験することもたくさんあるので、気分が向いたら書き足していきます。

やってよかったこと

育児の記録

我が家はぴよログを使って子どもに関することを記録していました。特に、生後一ヶ月までの排泄・睡眠・授乳の記録をつけることで、一ヶ月検診のときに相談のタネにできたり、著しく寝てないとか飲んでないとかが視覚的にわかるので良かったです。1ヶ月検診をすぎた後は、おしっこと睡眠はこまめに記録しなくても大丈夫そうだなと判断して、授乳と💩の記録のみ今も続けています。

写真共有

みてねを使って、両親や家族に写真を共有していました。写真をアップロードするだけなので、とってもシンプルで便利でした。
(でも最近、広告がすごい頻度で入るようになってスムーズさに欠けるんです・・・google photoに切り替えようかな、、とも考えています)

家計簿

入院やベビーカー、チャイルドシートなどの支出や補助金など、大きなお金の出し入れが日頃より多くなります。また、我が家の場合は楽天スーパーセールで私のカードでまとめて買ったり、現地でどちらかが立て替えるというシーンも多かったので、将来に禍根を残さないように(笑)こまめに記録してあとで精算できるようにしておくクセをつけておくとよいです。

会社の後輩との1-1

特に産後1ヶ月は家から出る機会も多くなく、社会とのつながりも希薄になります。私の場合は4月に入社した新卒と週1で近況報告や相談をしていたのですが、それがいいリフレッシュになりました。

ソーラーパネル等、時間のかかる設備投資の検討

一軒家を購入したこと、ものすごく日当たりがよかったこと、東京都が補助金を出していたことが重なり、ソーラーパネルの設置を育休中に検討し始めました。複数社に見積もり依頼し、どちらも「サービス紹介→初期見積提案→実地調査→最終見積提案」というプロセスで進んでいくのですが、これらを全て土日で消化するのは現実的ではなかったので、平日に時間が取りやすいこのタイミングで検討できてよかったなと思います。
他にも、子どもが生活する上で最適な部屋への模様替えなどもガッツリ考え作業する時間が取れたことがよかったです。

(1ヶ月検診後)一人時間をつくる

一ヶ月検診後、外出できるようになったのと同様に、家に各々の友人や先輩後輩を呼べるようになりました。一方の友人が家に遊びに来た時はもう一方が一人時間として外に羽を伸ばしにいきました(例えば妻はゆっくりランチしたり、私はサウナに行ったり)。
もちろん、育児は育休が終わっても続きますから、「休める時は積極的に休んで、余裕もってやっていこう」という考え方が擦り合っていたのかよかったです

やっておけばよかったこと

振り返ると、育児に神経も時間も100%注げたおかげで、「これやっとけば良かったなぁ・・」と思うことはその後すぐやり直すことができたので、後悔は少ないのですが、後戻りが効かないような点でいうとこのあたりです。

育児休業給付金の入金日の確認

私の勝手な思い込みで、会社に申請出してから2,3週間で振り込まれるものだと見込んでいましたがそうではなく、振り込まれるのに時間がかかります(私は4月下旬から育休開始しましたが、振り込みは7月下旬と聞いています)。間違ったことを記載してもよくありませんので、それぞれ「育児休業給付金 振り込み」とかで検索してみてください。
なかなかに大金、かつ一定期間収入がなくなるので、人によってはキャッシュフローが詰む可能性もあります。だいたい毎月家賃等の固定費+15万(生活費・水道光熱費・養育費)があれば、おそらくなんとかなるはずですが、あらかじめ会社に入金までの流れやスケジュールを確認することを強くおすすめします。
※当事者になってみると、「あーベビーカーの支払い先延ばしにできたらちょっとは楽かも・・・」とか思ったりするので、明石市の養育費立替の制度のようなセーフティネットがあることは、かなり気持ちが楽になるんだろうな・・と思いました。

東京都のクーポンでもらえるグッズの精査

私たちは東京都民なので、妊娠時に5万円、出産時に10万円分のクーポンが都から配布されます。育児に必要な品々が左記補助で付与されたポイントと交換できるという仕組みなのですが、なにせ計15万円もあるので使い道に迷います。
「お尻拭きはなんぼあってもいいですからね」ということで、お尻拭きを大量に取り寄せたのですが、そのお尻拭きがあまり子どもの肌に合わなかったのか、すぐにかぶれてしまいました。消耗品を取り寄せたい場合は、一度西松屋などで小さく買って試してからポイントでまとめて取り寄せるのが一番効率が良いように思いました。

重宝したもの

ネムリラ

寝かしつけで色々なものを試したのですが、コンビのネムリラが非常に役立ちました。自動で前後に揺れてくれるタイプなのですが、ずっと抱いたまま寝かしつけるのも体力的に厳しくなるタイミングもきっと来ますので、できるだけ良い意味でラクできるのがよかったです。
※ 入眠してしばらくしたら、ベッドに移すのを忘れずに!

スワドル

寝かしつけで試して良かったものその2、スワドルです。モロー反射(赤ちゃんが急にびくっと動き両手をあげ抱きつく動作をする、原始反射と呼ばれる反射的な運動)で夜に急に起きてしまうのですが、スワドルで包み込んで起きにくくなります。これで生後一ヶ月以降は6時間ほどまとめてぐっすり寝てくれました。

リュウジのバズレシピ

元々そんなに料理を好んでするタイプでもなかったのですが、毎回お弁当やお惣菜だとなんとなく塩分偏りそうだし出費も大変だしということで、リュウジのバズレシピを見ながら積極的に自炊するように心がけました(我が家の家事分担スタイルとして、立ち仕事の多い料理は夫仕事でした)。
ローストポーク作ったり煮魚作ったりしたのですが、結局虚無〇〇とかすた丼もどきを作った時が一番喜んでもらえた気がします。結局そういうのでいいんですね。

ベビーセンサー

睡眠中、ちゃんと赤ちゃんが呼吸できているか、ちゃんと動いているかを目視で24時間確認し続けることは体力的に限界が来ると思い、体動センサーを導入しました。幸い、体動センサーが作動することはなかった(たまに誤作動はありました)のですが、「万が一何かあれば体動センサーが作動する」というのは育児の上で大きな安心材料になりました。

その他、ブックマーク

https://www.meiji.co.jp/baby/hatsupapa/childcare/07.html

大事にするようになった心持ち

子育てを経て大事に持つようになった考え方も書いておきます

夫は、母乳を出す以外はなんでもできる

育休開始時にまず夫婦で決めるのは家事分担という方々が多いと思います。母乳以外は男性が全てこなすことができますが、男性はどう頑張っても母乳は出ません(私も出ませんでした)。なので、母乳育児の場合は母乳に集中できるようにすることが最優先です。また、産後の女性はほぼ大怪我のような状態なので、せっかく育休を取るのであれば料理や掃除洗濯などの立ち仕事は全て男性が進められるようにしましょう。

パートナーとのコミュニケーションを絶やさない

育児において未経験者が1人で解決法・対処法を確信持って見出すことは困難です。調べる材料はたくさんありますが「でもうちの子と状況や前提は違うしな・・」「正しいこと書いてるのかなこれ・・」と、正しいであろう情報に巡り合っても確信が持てないことが多かったです。
パートナーと一緒に調べながら実践し、一緒に振り返ることで、そのうち「これだ!!」と自信を持って進められるやり方をきっと見つけられますので、ぜひ会話を絶やさずにチーム家庭として子どもと向き合っていただけると、この記事を書いた甲斐があるなと思います。

社会とのつながりを保っておく

特に最初の一ヶ月は子どもを含めた外出が難しいので、家族で過ごすことが多くなります。前述の通り、僕の場合は会社の後輩と1-1をしていたのですが、子どもが今どういう状況か、何を感じているのかを言語化するとても良い機会になりました。また、子どもの成長を一緒に喜んでくれる人がいると実感できることが、子どもに向き合う気持ちをより純粋にさせてくれます。
今はいろんな友だちが我が家に来てくれていますが、自分の子どもと彼ら彼女らが実際に会って笑っているのを見ると、本当に嬉しいです!

終わりに

つらつらといろんなことを書かせていただきましたが、これから育児に向かう方々の参考に少しでもなれたら嬉しいです。
改めて、育休を2ヶ月半とって本当に良い過ごし方をできましたし、快く送り出してくれた職場には本当に感謝です。
この記事を書いた翌週には仕事に復帰するのですが、さらにプロフェッショナルとして仕事の腕を磨き、子どもに誇れる仕事をしたいなと思います。


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