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ツイッターの競合「Threads(スレッズ)」が1日で世界の登録者3000万人超、なんでそんなに騒がしいの?

インターネットで飛び交う、今週1週間のIT・科学・経済のニュースを 独自の視点で振り返る「ITニュースウェブ2023/07/08(第067回)」さて今週は、、、

ツイッターの競合「Threads(スレッズ)」が1日で世界の登録者3000万人超、なんでそんなに騒がしいの?

メタの新SNS「スレッズ」登録者3000万人超 リリースから1日経たずに(07/07)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/587645?display=1

フェイスブックやインスタグラムを運営するIT大手Metaは7月5日(日本時間6日午前8時)、Twitter競合のSNSサービス「Threads(スレッズ)」を公開し、丸1日たった6日朝までで登録者数が(全世界)3000万人を突破したと伝えました。

ツイッターの競合「Threads」は7月6日公開、当初の予定を前倒し(07/04)
https://forbesjapan.com/articles/detail/64324

記事によれば当初、7月3日朝にヨーロッパのGoogle Playストアで初めて発見され、その日の夜にアップルののApp Storeにも登場。7月6日にローンチ(公開)されると記載されていたそうです。ところが、、、

Twitter閲覧制限でクリエイターに懸念広がる 「動向によっては死活問題」も(07/05)
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2307/05/news156.html

オーナーのイーロン・マスク氏の鶴の一声で、日本時間7月1日夜から突如Twitterに閲覧制限(認証済みアカウントで1日1万投稿、未認証アカウントは1日1000投稿)が設けられ、その表示を見たユーザーからの反応で2日朝には「Twitter改悪」「Twitterオワコン」などのキーワードがトレンド入りしました。これを受けて「Threads」の公開が1日早まったもようです。

MetaのTwitterっぽい新SNS「Threads」使ってみた(07/06)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2307/06/news098.html

そんな状況の中で公開された新SNS「Threads(スレッズ)」とはどんなものなのか。私もそんな情報をききつけてさっそく試してみましたので、ミニミニレポートしてみます。

登録者1000万人突破のスレッズ、ツイッターとの「違い」はどう転ぶ?(07/07)
https://forbesjapan.com/articles/detail/64403

上記にピックアップした2〜3の記事にもあるように「Threads(スレッズ)」は、フェイスブックやインスタグラムを運営する、マーク・ザッカーバーグ氏率いる「Meta(メタ)」がリリースしたサービスなので、インスタグラムのユーザーにTwitterライクな機能を提供しようとするサービスと位置づけられています。

テキストでつながる新しいアプリ、「Threads(スレッズ)」をローンチ(07/06)
https://about.fb.com/ja/news/2023/07/threads_launch/

なのでインスタグラムユーザーは新規登録などの手続きなくすぐに「Threads(スレッズ)」のアカウントを作って始めることができます。(インスタグラムユーザーでなくてもインスタグラムで新規登録すれば始められます。)

google play
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.instagram.barcelona&hl=ja

appStore
https://apps.apple.com/jp/app/threads-an-instagram-app/id6446901002

因みに利用するにはスマートフォンに限られます。TwitterはPCでの利用から始まりましたが、Threadsはもはやスマホユーザーのサービスになります。インスタグラムとの違いは、フォローしていない人のツイート(ここでは以後スレッズにしておきます)も流れてくることです。投稿には「いいね」を付けられる他、Twitterでいうリプライ、リツイート、引用リツイート、他SNSへの共有などの操作ができます。

ただし現時点でのTwitterとの大きな違いは、記事を「キーワード」では検索できないということ。ハッシュタグでの検索もできません(インスタグラムのハッシュタグは記事をスレッドしても引き継がれません)。検索はあくまで「ユーザー名」になることです。なので現時点では有名人や友達を探してフォローしていくことになります。ただこのあたりは、マークザッカーバーグ氏いわく「ユーザーからのフィードバックに基づいて仕様を柔軟に変えていく」とのことなので、たぶん今後すぐに改善されると思われます。

「スレッズ」文字数・写真などツイッターより多く 削除は「インスタ」ごと(07/07)
https://youtu.be/4Pv-Hst28zE

ここにTwitterとThreadsの比較が載っているのでご参考まで。とにかくインスタグラムをよく使われているユーザーは自分のインスタユーザーを広げる意味で「Threads(スレッズ)」は活用できそうです。

Twitter、ThreadsをめぐってMetaを提訴すると脅迫(07/07)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2307/07/news093.html

ThreadsがリリースされてすぐにTwitterを運営する米X Corp社がMetaを提訴すると警告してきました。ここで私が驚いたのはTwitterの運営会社がTwitter社じゃなくて「X Corp」となってたこと。知らなかった。

「Twitter社」消滅、マスク氏のX Corp.と合併で「X運営のTwitter」へ(04/11)
https://www.techno-edge.net/article/2023/04/11/1144.html

なんと今年の4月に、イーロン・マスク氏が買収した際にマスク氏の謎の会社「X Holdings I」、「X Holdings II」「X Holdings III」と統合されていたみたいです。その名もX Corp!!そういえばマスク氏の宇宙事業会社も「Space X」でした。YOSHIKIのプロフィールが最初、生年月日 X、年齢 X、血液型 Xみたいになっていたのを思い出しました笑。

スレッズは「元ツイッター社員を雇い開発」 ツイッターが法的措置示唆(07/07)
https://forbesjapan.com/articles/detail/64405

記事によれば、「Threads(スレッズ)」を開発したメタ社員は元Twitter従業員で、Twitterから持ち出した企業秘密や知的財産を使ってThreadsを開発したのではないかと懸念を抱いているということです。まあこれはよくあることですが、こうしたSNSは誰でも開発できる部分が大半を占めているので、具体的な機能などの指摘がないと訴えは難しいでしょう。

スレッズだけじゃない、ツイッターからの移行先候補を一挙紹介(07/07)
https://forbesjapan.com/articles/detail/64392

最後にTwitter競合のサービスは「Threads(スレッズ)」だけではなくて続々登場しているという話題。すでに数年前にTwitterの買収が始まった2017年頃から「分散型SNS」として話題になったMastodon(マストドン)

Mastodon(マストドン)とはどんなSNS?わかりやすく解説!(05/22)
https://wwg.co.jp/blog/30558

を始め、Twitterの生みの親ジャック・ドーシー氏が立ち上げたBluesky(ブルースカイ)

Twitter競合の「Bluesky」、ドメイン販売サービスを開始(07/07)
https://japan.cnet.com/article/35206246/

などいくつもありますが、そもそもメタにはLineと競合の「WhatsApp」もあります。

日本・世界のSNSユーザー数まとめ(03/10)
https://find-model.jp/insta-lab/sns-users/

日本ではインスタグラム(3300万人)よりも使われているTwitter(4500万人)ですが、世界的には10位以下(利用者約5億6千万人)となるTwitterより、Facebook(29億人)、WhatsApp(20億人)、Instagram(20億人)を抱えるメタ社が「Threads(スレッズ)」で何を果たそうとしているのかよくわかりません。(ところで日本ではnoteがTwitterに肉薄しているほうが驚きです。)


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