教員のメンタルヘルス

自分が当事者となった実感として,教員のメンタルヘルス対策は「事前調査を形式的にやって後は放置」です。
兆候を知ることはもちろん大切ですが,管理職が常に同室にいるとは限らないため,同僚の様子の変化に気付かない(興味が無い)人ばかりの環境ではそもそも気付かれず,手遅れになってから発覚するケースもあります(私がそうでした)。
休むよう言われはしますが,その職場からの異動は許されず,本人が復帰できなければそのまま分限免職となります。校長を通じて教育委員会に実態や制度のおかしさを訴え続けても結局変わらず,休職者が復帰できぬまま現状の教員不足の一端となっています。
全国で3,000名弱の教員不足に対し,精神疾患による休職者数は私も含め5,000名を超えています。全員復帰できれば公務に余裕が生まれるのです。それなのにそこを優先せず,ペーパーティーチャーの登用や凝りないやり甲斐アピール,採用選考の前倒しなどの的外れな策を打つのは何故なのでしょうか。
表面上メンタルヘルス対策をしている感を出すだけで,実際に発症した後は本人任せ,その結果人員不足で現場が回らない,こんなバカな話がありますか。実態から目を背けず,復帰に関する制度の見直しや,学校の業務でないものの削減を即座に実行しなければ,教員なんか誰がやりたいと思うのでしょうか。

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