2021/01/03
明けましておめでとうございます。
雪は花に喩えられつつ降るものを花とは花のくずれる速度/服部真里子『行け広野へと』
花が3回も出てきます。互いを重ね合わせながら降るはなびら、雪がそれぞれの脳内に積もる心地。個人的に「花」を使う時は品種まではっきりさせた方がいいのかいつも迷うのですが、この歌は「花」の語の普遍的なうつくしさ、はかなさを各読み手に補完させるところまで完璧なように思います。僕が思い浮かべたのは、ベタですが桜と木蓮でした。
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