2021/01/16

航平はそんな残酷な視線を、ゆっくりまばたきをしながら真綿のように吸い取ってゆく。そんな時、航平の瞳がほんの一瞬薄い水色に染まることを知っているのは、たぶんわたしだけだろう。/小川洋子「野球場」『シュガータイム』中公文庫

小説の読み方が変わった気がします。以前は言葉から浮かぶ印象やイメージを頭の中で映像に組み立てるように読んでいましたが、今は独立した言葉の並びや組み立てにも目が向いてしまいます。(文体が気になるようになったということでしょうか?)絶対短歌のせい。

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