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《銀色ネズミ》 3/4

地下鉄空洞トンネル

 ヒトは知らない 日々踏みしめる足元 エドの地の底に
空洞トンネルが立体的に 果てなく広がっていることをー 

 銀色ネズミは老ネズミからもらった地図を頼りに、
 あらゆる地下道を活用しシブヤ駅からエド駅まで急ぐのだ。

 下水道からネズミ穴を抜け、地下鉄の路線空洞に降り立った。

 ゴオオオ・・と轟音と振動が響き、遠ざかっていく。

 遅れてびゅーびゅー風が吹き荒れる・・地下鉄の車両がどこかの空洞を通ったようだ。
 銀色ネズミは、注意深く辺りをうかがい瑠璃刀を背負うと、銀の矢のように走り出した。
 目的地は東北東。

 ネズミ社会の命運を負って、独りひた走る。

>>墨色ネズミはモノレールで、銀色ネズミは再び地下から、それぞれの瑠璃刀を刀狩りの魔の手から守るべく、マルノウチを目指すのであった・・。

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