台湾の彼と日本の僕

台湾男性との付き合いを通してゲイが働き生活するという事、文化や習慣の違いについて記録し…

台湾の彼と日本の僕

台湾男性との付き合いを通してゲイが働き生活するという事、文化や習慣の違いについて記録しています。 企業や学校でのLGBTへの理解を深める教育に興味をお持ちの方の参考になればと考えています。

最近の記事

「ゲイはキモい」が形成される要因

ゲイを笑い者にしても許される時代バラエティ番組の保毛尾田保毛男(ほもおだほもお)のように、ストレートの男性がゲイの特徴を誇張したキャラクターを演じても、大きな問題にはならなかった時代、まだ性的指向が定まっていない頃の子供や、身近にLGBTQに該当する人がいないストレートの人たちにとって、ゲイとは一種のキャラクターにすぎなかった。そんな人が実際に存在するとも思っていないから、笑い者にしても誰かが傷つくわけではないという感覚を持っていたかもしれない。でも、その時代にも確実にゲイは

    • 杉田水脈議員による「『生産性』がない」発言とは

      誤解も生じているまずは「生産性」という言葉が一人歩きし、若干の誤解が生じている事に関して見解を述べたい。「生産」が「子供を産む」事を直接表現しているのではなく、少子化から生じる労働者不足や高齢化社会などの社会的問題に貢献できる性質があるかどうかを表現していると考えられる。同性異性問わず多くの愛し合う二人が居て、子供を産んだ人と産まない人で平等に保障することは、子供を産んだ人に保障が及ばなくなる可能性もあるということではないか、と杉田議員は言いたいと思われる。 何を最優先にす

      • 台湾で同性婚が反対される理由

        同性婚を認めない民法は違憲であるという判決が出てから、一向に法改正が進まない台湾だが、ここで反対側の意見について考えてみる。まずはその6つの理由を取り上げる。 1.影響力が大きく、他に改善すべき事項が停滞する法律は男女が結婚し、子供を授かる事を前提に制定されているものだから、同性婚を認めるということは、あらゆる社会システムを変更していかなければならず、社会や経済への影響力が大きすぎる。 2.多くの国家で争いの種となっているフランスで同性婚が認められて起きた抗議活動は30年

        • 『おっさんずラブ』がゲイにも受け入れられる理由

          誰も傷つけないセリフドラマをドラマとして立たせるには、登場人物が苦悩する必要があるため、同性愛者として登場するからには、そのことについて傷つけ罵られることが必然になってくる。でなければ、どうして同性愛者という特殊な存在にしたのかと、視聴者が困惑するかもしれない。しかし、『おっさんずラブ』では「ゲイ」という単語を使っていないし、誰も男性同士愛し合うことについて否定的な人物が登場しない。ゲイとして見ていて、一つも不愉快になるセリフが存在しない。コメディという性質上、実現できたこと

        「ゲイはキモい」が形成される要因

          ゲイを金儲けに利用するのは悪なのか

          ユーチューバーの登場最近ゲイのユーチューバーが増え、LGBTQをテーマに実験・考察している動画を見かけることが多くなった。もっとゲイに対する偏見をなくそうと活動しているのだが、Youtubeという収益が得られる分野であるかぎり、ゲイを金儲けに利用していると言われることもあるだろう。人気が高まるほど、いわゆるアンチもしくは否定的な思想を持つ人たちが比例して登場する。果たしてゲイを売り物にすることは悪なのだろうか。 ネット上の商売現状ゲイバーやゲイに関するショービジネスは、ゲイ

          ゲイを金儲けに利用するのは悪なのか

          ゲイにとって危険な世間のイメージとのズレ

          一方的な憶測ゲイ同士で温泉に入ったときの感覚を話し合うと、あくまで湯に浸かる場所なので、周りに裸の男性がいても気にならない、という結論に至る。しかしこれはゲイ側からの主観に過ぎない。もう少し踏み込んで考えてみると、ストレートの男性が同性愛者と分かっている男性と何のストレスもなく、公共浴場で入浴できるだろうか。どれだけ相手のことを理解しているかによるが、自らの異性愛者としての経験と照らし合わせると、性欲の対象となる人達が裸で周囲にいて、正気でいられるはずがないと想像するだろう。

          ゲイにとって危険な世間のイメージとのズレ

          Podcast開始しました!noteで書いた内容を振り返っています。 http://rkino.xsrv.jp/taikare/

          Podcast開始しました!noteで書いた内容を振り返っています。 http://rkino.xsrv.jp/taikare/

          台湾での日本人コミュニティ

          3種類の日本人台湾にいる日本人は大きく3つに分けることができる。 ・独立、経営者タイプ(飲食店や小売店など) ・大企業駐在タイプ ・日本語教師 ※学生やワーキングホリデーは除く それぞれコミュニティが違い、お互い交流することがほぼない。台湾人に対する考え方や、収入が違うからかもしれない。ちなみに自分は経営者タイプに属している。 狭い社会日本人コミュニティは非常に小さい。新しい日本人と知り合ったと思っても、友人の友人だったりする。そのため噂が広がりやすく、不倫や離婚、収入につ

          台湾での日本人コミュニティ

          もっともゲイが多い国

          データ不足20人に一人はLGBTQと言われているものの、国別のゲイの人口というデータは見たことがない。そもそも国によっては同性愛者に対する差別が厳しかったり、法律や宗教によって禁止されているので、ゲイが特定できないため、正確なデータにはならない。 よくタイやフィリピンはゲイが多いという話を聞くが、どういう人のことを指して「ゲイ」と言っているのだろうか。フィリピンでは性転換手術の施設が整っているため、すでに女性になったトランスジェンダーは他の国と比べて多いはずだ。彼女らは見た目

          もっともゲイが多い国

          もっと分かりやすく伝えるために、音声で伝えられたらと考えています。

          もっと分かりやすく伝えるために、音声で伝えられたらと考えています。

          「いいからだしてるね。俺は男だから興味はないけど」 とわざわざゲイじゃないアピールをする人は、ゲイと気付いて欲しいんでしょうか

          「いいからだしてるね。俺は男だから興味はないけど」 とわざわざゲイじゃないアピールをする人は、ゲイと気付いて欲しいんでしょうか

          ゲイは天才肌なのか

          ゲイだから特別な能力を持っているのか確かにただのマイノリティであるより、才能豊かで成功しやすいと言われたほうが将来に希望を持つことができる。自分も同じく、希望を持つことができた。しかしある程度専門的な技術を身に着けることができてから、気付いた。ゲイだから特別という事はない。統計的な話は別として、偉人がゲイであったほうが、異性愛者より印象的に感じる。何か障害を乗り越えた存在に見える。実は「ゲイだから」ではなく「ゲイなのに」あんな素晴らしい功績を残したなんて、という感覚が無意識に

          ゲイは天才肌なのか

          日本人的ゲイの提案

          日本的な基準アメリカやヨーロッパでは日本より早くから、ゲイとしての権利を主張してきただけに、LGBTパレードなどで過激なファッションに身を包んだ姿が、日本人にとっては「包み隠さず生き、輝いている」ように感じられているだろう。だがここにはゲイの間で議論がある。なぜあれほど公然と肌を露出する必要があるのか。ゲイ同士は心地良いかもしれないが、受け入れがたいと拒否反応してしまう人もいるのではないだろうか。権利を主張することと特権を求めることとは違う。時と場合を考える「日本的な謙虚な姿

          日本人的ゲイの提案

          自虐的な同性愛者

          ゲイなんて気持ち悪い同性愛者は自分の身を守るために自然と自虐的な発言が増える。たくさんのウソをついて同性愛のイメージを自分から遠ざけていく。若い時に、男同士で手をつないだりキスするのは気持ち悪いと言った覚えがある。日本ではみんなと同じ考え方を持つことが正義なのだ。ただ実際にゲイに出会うまで、男性と付き合うという感覚が理解できなかったため、同性愛に対していくらでも嫌悪感を表現することができた。しかし、今となってはウソをつくことも、自虐的になることも心苦しいので、話題をそらすよう

          自虐的な同性愛者

          ゲイの出会い系アプリとは

          目的の分かりやすさが重要友達探しなのか、恋人探しなのか、肉体関係だけを求めているのか、その目的を明確にすることが重要視される。そのため、いま自分がどういう相手を探しているのかという「ステータス」を分かりやすく表示できるアプリが多い。ただ、肉体関係だけを求められる仕様にならないように、表面上そのような目的での利用は推奨されていない。そのためゲイもしくはアプリ内だけで使われる用語で、各個人の意思を表現している。 国によってシェアが分かれる全世界同じアプリを使っているわけではない

          ゲイの出会い系アプリとは

          ゲイを求める女性の存在

          温度差ゲイの友達がたくさんいるから、カミングアウトされても驚かないという女性に戸惑ってしまう。カミングアウトを控え、ゲイが集まりやすい場所に行くことがない生活をしていると、ゲイであるとカミングアウトしている友達がたくさんいる事が不自然に感じる。そもそも日本はそこまで理解が進んだ国だろうか。ゲイの友達が多い女性は、たいてい自分から求めている。そういう女性と話すとゲイに関する質問や話題が多い。確かに同性愛者であることの悩みは多いので、聞いてもらえる相手がいるだけでもありがたいこと

          ゲイを求める女性の存在