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男らしく女らしくはダメらしく・・・

大人になる過程で学校や家庭の中で”男らしく”生きなくてはいけないと刷り込まれて育ってきました。

”男の子なんだから”、将来はちゃんと仕事をして世の中にの役に立つ人間になりなさい。
”男の子なんだから”、女の子には絶対手を上げちゃダメ!優しくしなさい。
”女の子なんだから”、言葉使いに気をつけて身なりをしっかりしなさい。
”女の子なんだから”、料理の勉強をしなさい。

大人になって私は自然な流れで結婚して、一家の大黒柱として働き、家族を養っていることに満足感を感じています。

このように考える私のような方も多くいらっしゃると思いますが、違う価値観をもった方も多く存在します。

今回はジェンダーの問題について書いていきます。

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ジェンダーギャップ

男女の格差をはかる指標のことを『ジェンダーギャップ指数』と言います。

このジェンダーギャップ指数において、日本は153ヵ国中121位です。
近年ジェンダー問題が注目され、改善に向かっているとはいえますが、とりわけ政治の世界では【衆議院の女性議員割合が1割】といったようにワールドスタンダードと比較すると大きく遅れをとっています。
たしかに政治家のジェンダー差別(女性軽視)とも取れる発言は後をたちませんよね。。。

出典元:内閣府男女共同参画局
https://www.gender.go.jp/about_danjo/law/pdf/law_seijibunya04.pdf

様々な男女格差

男女格差というのはどんなものがあるのでしょうか?

・暴力や虐待、ハラスメント
男性と女性では肉体的な力の差があります。それにより女性が暴力・虐待を受ける事件も後をたちません。

・教育の格差
幼稚園や小学校の頃の先生といえば、多くの場合は女性の先生だったように思います。中学、高校、大学と教育段階が上がるほど男性教師が増えます。
特に理系学部は女性が少なく、学校教育を通じて私たちは知らず知らずのうちにジェンダー格差を目の当たりにして育ってきています。
また近年共働きは当たり前になりましたが、未だに『男は働き、女はそれをフォローする』といった考えの家庭では、子供達はそういったジェンダー意識をもって大人になります。

・就業機会や賃金
国別に賃金の男女格差を見た場合、OECD(経済協力開発機構)のデータによれば、世界で平均13.6%もの格差があるとの報告があげられています。
日本は24.5%で2番目に格差が大きいそうです。
教育や就労経験、そして産休により一時的に職場離脱の可能性、また根深い女性軽視といった点も影響していると考えられます。

出典元:OECD "男女平等に向けた歩みは遅すぎる-国際女性デー-"2019  https://www.oecd.org/tokyo/newsroom/international-women-s-day-progress-on-gender-equality-is-too-slow-says-oecd-japanese-version.htm

・企業や政治の意思決定への女性の参加率
女性議員の割合が少ないのと同様に、民間企業における女性役員の数も圧倒的に少数となります。

最後に

昔からの慣習や個人的な考えのもとで女性軽視をする人は一定数いますし、これからもすぐに変わるわけではないと思います。

平等は難しいという考えの方もいます。
たしかに男性らしさ、女性らしさというものはあって然るべきだとも思いますし、多くの場合に男女で幸福の感じ方も異なることもあると思います。
男女は性質的に同じではないので、『男女平権』と言った方がピンとくるかもしれません。

それぞれがやりたいことをやる、またそれを偏見なく認め、できる環境を整える。

同時にマイノリティの価値観を皆が受け入れていくことがより良い社会に繋がるんだと思います。

そういった意味でも家庭や教育現場でジェンダーレス(男女格差をなくすこと)の必要性を意識し、子供達に伝えていく大人の役割は非常に重要なものとなります。

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