食料危機なのにフードロス?

美味しいものを食べている時って幸せですよね!

でも食べすぎると気持ち悪くなり、さっきまでの幸せはどこへやら(^_^;)

今回はフードロスと食料危機についてです。

個人でできるフードロス削減の取組

・食べ残しはしないようにしよう
・買いすぎない、作りすぎない
・冷蔵庫の中身を確認してから買い物に行く
・食品ごとの保存方法に従って保存する
・冷凍保存を活用しよう
・賞味期限が近い訳あり商品を積極的に買う
・外食時はドギーバッグを活用する

※ドギーバッグとは・・・主にアメリカや中国の外食産業で用いられる、食べ残しをつめて客が持ち帰るための袋や容器のこと(ドギーバッグ普及委員会HP https://www.doggybag-japan.com/whatsdb

もともと日本には【もったいない精神】なる文化がありますので、大多数の方は上記のような個人でできるフードロス削減のための努力を自然にされていることと思います。

ただ、下記に記載のフードロスの現状をみると、まだまだ削減に向けた取り組みは個人レベルでも必要であることがわかると思います。

日本のフードロスの現状

前回の記事でも書いた通り、日本では食料の60%を輸入に頼っています。
そんな中で、日本ではまだ食べられるのに捨てられてしまうフードロスが年間612万トンも出ています。

内訳は食品関連事業者が出した規格外の品や売れ残り、また飲食店やホテル等での食べ残しなどで328トン、家庭ゴミとして284トンとなっています。

毎日1人あたり茶碗1杯分の食料がゴミ箱に捨てられている計算となります。

食料危機について

世界では全ての人が食べるのに十分な食料が生産されているにもかかわらず、9人に1人が飢餓状態にあり、3人に1人が何らかの栄養不良に苦しんでいます。

紛争や貧困はその原因の一つですが、自然災害による影響はそれ以上となります。
暴風や洪水、干ばつによって農畜産物の生産被害が深刻化しています。

それに加えて2050年には世界人口が100億人近くなるというデータも出ており、食料需要は増加していきます。

おわりに

日本で生活しているとなかなか実感が湧きづらいのですが、先進国では食料が供給過多となり、食料をどんどん廃棄しており、食べ残しや水を含んだ生ゴミを焼却処理することで、二酸化炭素を排出し、世界的な温暖化を引き起こしているということが考えられます。

1人1人が「まあ、いっか」と少しずつフードロスをしていくと、ものすごい量になってしまいます。

家庭ゴミの約4割が生ゴミと言われており、焼却処理等で年間2兆円近くの費用がかかっています。倫理的な問題だけではなく、自治体の財政に直結する問題でもあり、同時に環境負荷の観点からもフードロス削減はそれぞれが強く認識して、行動していかなければなりません。

まだまだできることありそうですよね?

出典元: 消費者庁『食品ロス削減関係参考資料』https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/food_loss/efforts/pdf/efforts_190308_0001.pdf

出典元:農林水産省『食品ロス及びリサイクルをめぐる情勢』https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/attach/pdf/161227_4-176.pdf

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