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アジアカップ2023を予想する

来るアジアカップ2023 (2024年開催)に向け、日本代表の成績を予想する。なお、この時点で参加する他国の試合はほとんど見ていないので相性などについては全く考慮していない。

予想:日本の優勝

身も蓋もないが日本の優勝を予想する。トーナメント一発勝負は時の運とは言え、正直に言えば今回優勝しなかったらいつ優勝するのかというくらい今回は条件が整いすぎている。

分厚い選手層

今回の日本代表はほぼ欧州組である。欧州以外は、実力で切符をつかんだ毎熊のほか、ベテランでカタール案内人の谷口、育成枠の佐野と細谷のみである。また欧州組はほとんどがクラブの主力で、ケガでもなければレギュラー確定というメンツである(例外は上田くらいか)。所属も5大リーグの順位表上半分か、CL直行枠を持つ中堅リーグの上位で、大半が欧州コンペティション出場権を持つか争っている。

26名いるので2チーム組んで余るが、最近はその2チームでローテーションを行っており、しかも2チームのどちらも得点力が高い。最近の代表ウィークでは週内の2試合で先発を総入れ替えすることが多かったが、9月:ドイツ・トルコ、10月:カナダ・チュニジア、11月:ミャンマー・シリア、1月:タイと、連戦の中では弱いほうに2軍(太字)を当てているものの、いずれも大量点で連勝している。

この選手層は他の参加国に比べワンランク分厚い。1軍枠をほぼ5大リーグ所属選手で満たせるのは日本だけである。2軍枠は5大リーグが少々と中堅リーグ所属選手になるが、この2軍枠でもイラン韓国豪州などライバルの1軍枠に匹敵する(鎌田とシュミットを呼べばさらに豪華である)。むしろ前回大会の1軍が今の2軍に近い(柴崎と吉田は当時ローテ要員)。

ケガに強く、ローテーションできる

前回大会ではスタメンが上の図にあるメンバーでほぼ固定され、ローテーションは1試合のみだった。中2日、中3日の日程が続く大会では体力を消耗するし、相手の出方に応じた柔軟性も持たせにくかった(これは決勝で敗れる原因となった)。また大会前に突破力の要として期待していた中島翔哉がケガで離脱し、引いた相手を崩せない試合が続いた。

今回は、選手層の厚みからその問題が解決する可能性がある。今回のメンバーは2軍ですら前回大会の1軍やライバルとなるアジアの強豪国に匹敵する(特に得点力は前回の1軍以上かもしれない)。1軍側には板倉、冨安、三笘、久保、伊藤などケガからの復帰がギリギリといった選手が多いが、おそらく2軍でもある程度勝てると踏み、再遅で2月の準々決勝以降の復帰を見込んだ招集と思われる。

最近の試合では高い得点力を発揮しており、早い時間に(得てして前半のうちに)3-0のリードを奪い、後半早々に選手を代えてテストを行うことが多かったが、本大会でもそのペースが維持できれば、交代による出場時間の節約という形での安全なローテーションも可能だろう。

また、今回のメンバーは複数ポジションをこなせて攻守ともにバランスの良いメンバーが多い。状況に応じて柔軟な選手選択、戦術変更が可能だろう。

ケガの多さは、クラブで換えの利かない主力選手ため出場時間が長すぎることが一つの原因と考えられるが、ローテーションが上手くいけば、むしろクラブより負担は減らせるだろう。代表戦はしばしば移動距離が問題になるが、今回は全試合が車で1時間以内のドーハ都市圏内で行われ、大会中も、大会後の帰国でも、負荷は小さいと考えられる。

やりやすい日程

日本の日程は、順調にいけば中4日、中4日、中4日、中3日、中3日、中3日と推移する。また16強では3位抜けチーム、8強では2位抜けチームとの対戦となり、先発の部分変更や交替枠の使い方によるローテーションが可能ではないかと思われ、準決勝(順調なら豪・サウジの勝者)、決勝(順調ならイランか韓国)にフォーカスしやすい。

相手を見ると、16強の相手は3位抜けなのでおそらくローテーションしておらず、準決勝は互いに中3日である。決勝の相手と目されるイラン/韓国は準々決勝以降、中2日、中3日、中2日と日本の山よりタイトで、かつ準々決勝で両国が対決する都合、ローテーションも困難と見られる。体力的には日本が有利だろう。


というわけで、かなり有利な条件が揃っており、「ここで優勝しなきゃいつ優勝するの」くらいに思っているところである。


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