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居心地の良さと成長の関係について

会社に守られている安心感の弊害

決まった時間に出勤することが仕事の一つとしてカウントされるのは会社の仕組みの一つ。
それは学校教育のときから始まっていた。
リモートワークが定着している昨今は、満員電車を避けて、自宅にいながらも出勤扱いされるのは文化の進歩と言っても大げさではないかもしれない。

毎日出社すれば自分の席があり、仲間とワイワイ雑談する居場所がある。
そこに座っていれば仕事をしてもしなくても自動的に賃金が発生する。
なんとなく時間が過ごせてしまい、なんとなくの会議に出たりする。

テキトーに昼を済ませて、コーヒーを飲んだり、タバコを吸いに行ったりして定時が来るまで眠気を押し殺しながら待つ。
過去に作った資料のリライトでもしようか。

夕方になればスマホに飲み会の知らせが届き、スーツのよれを直したり、ネクタイを緩めて定時を指す時計とにらめっこ。

同じような一日が過ぎたって不思議と仕事をした気になる居心地の良さ。

危機感が成長のタネになる

近年、そんな心理的安全性が高い職場から若者が離れている現象があるという。
就職氷河期世代などの厳しい就職戦線を強いられてきた人たちにとってみたらなんとも贅沢な悩みに聞こえるだろう。

Dangerousな状態の職場にいる若手が最も短期の離職意向が強い。
その次に離職意向が高かったのは、心理的安全性のみが高いLooseな職場にいる若手であった。たとえ労働環境がきつくても、キャリア安定性が高いHeavyな職場の方が、狭義の「ゆるい職場」よりも短期の離職意向が少ない。

出典:ビジネスインサイダー

居心地が良すぎると思考停止に繋がりやすい。
そこにいると向上心や改善意識が薄れ、現状維持を無意識に求めてしまうからだ。
目の前にあることを疑わず思考停止になるときに人は成長を止めてしまう。

外側から成長の機会を与えられるのを待つだけではなく

顔馴染みに囲まれる居心地の良さ。
ブラック企業ですり減らすよりマシだし、日本の会社は簡単にクビは切れない。
転職するにもリスクがあるし、手間もかかって二の足を踏んでしまう。

外の世界に飛び出してみる。別に会社をすぐに辞めなくたって良い。
気になるジャンルの講演会や勉強会を探して足を運んでみる。
最近ではオンラインミーティングだって充実している。

とにかく外部の人と交流を持ち、対外試合を組むことで自ずと差を確認できる。

社内では感じられなかった「知識と経験」「改善のきっかけ」が成長の糧になり、自分のキャリアや将来を見直す際には外部との交流や新鮮な価値観が、いつも刺激を与えてくれていると思う。

↑音声メディアも毎日更新、良かったらせひ♪


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