世紀末覇者 拳王のやり方
僕は北斗の拳が好きすぎてyoutubeで動画まで作った男です。
ラオウは荒廃した社会を暴力で平定し、ケンシロウに倒される日を待っていた。
子供の頃は暴力を使わずに平定しろよ!と思っていた。
僕は小学校も中学校もぜんぜん勉強していないので、行った高校のレベルは低い。
高校生になった初日、教室にいるのは頭の悪い不良と僕のような勉強をしてこなかった愚か者がほとんど。
教室は真面目に勉強をする雰囲気ではなく、不良はマウントを取るために弱い生徒を品定めしていた。
僕のような奴は格好のエサである。
そんな教室に現れたのが体育の川村先生。
高校ラグビーの日本代表監督を務めたことのある人だった。
一瞬太ったおじさんに見えるが、よく見るとかなりの筋肉が搭載されているのが分かった。
そしてなにより教室に入ってきたときから覇王のオーラを漂わせていた。
「あ、戦ったら確実に殺される」と誰もが思った。
そんな川村先生が開口一番に放った言葉が、
『お前らが中学のとき何してたか知らんけどな、俺がおる限りお前らの思う通りにはさせへんからな…。』
である。
完全に教室が支配された瞬間だった。
僕はその時心の底から「カッコイイ!」と思ってしまった。
そして僕は川村先生に心酔してしまった。
川村先生は不良は容赦なくぶん殴った。
忘れ物をした生徒はげんこつを喰らった。
みんな先生を恐れて勝手なことをすることもなくなり、半年もすれば誰も怒られることもない平和な学校になった。
問題を起こしそうな生徒は次々と辞めていった。
弱者は不良に搾取されることなく自由な学校生活を送ることができた。
勉強した人はしっかりすることができたし、部活に勤しむこともできた。
北斗の拳の世界ではラオウは悪人という人が多いが、側近などはラオウを崇拝する。
僕は高校生の時に川村先生を通してラオウの偉大さを知った。
数人の暴力装置のような奴らがいなくなったのは確実に川村先生のおかげである。
暴力はいけない。
しかし暴力を制するための力は平和のためには必要である。
弱者の自由を守るための力が。
アニメの北斗の拳を観て久しぶりに川村先生を思い出した。
サポートいただければツインテールの活動がより円滑に動きます! それはつまりジャパニーズヘヴィメタルが動くということだ!